東谷義和容疑者(画像はYouTubeより)
動画投稿サイトで会社役員らを繰り返し脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)、強要などの罪で起訴された前参院議員のガーシーこと東谷義和被告(51)の初公判が19日、東京地裁で開かれた。検察側の証拠調べで被害者の言葉を受けたガーシー被告は、終始伏し目がちだった。
【写真】“ガーシー”東谷義和被告の初公判を前に東京地裁前に集まる報道陣ら
白シャツ、黒ズボン姿で入廷したガーシー被告は埋め尽くされた傍聴席を見渡し、案内されて被告人の席へ。佐伯恒治裁判長に名前や生年月日、住所などを問われるとスラスラと回答した。起訴された内容について「発言は間違いない」と供述した後、書類を手にして被害者への謝罪を読み上げた。弁護側は脅迫について「常習性はない」と否認し、その点を除き争いはないとした。
検察側の証拠調べでは、被害者の俳優・綾野剛らの供述調書が読み上げられた。「存在自体が恐怖」「罪を償ってもらいたい」などといった言葉を受け、座りながら聞いていたガーシー被告は膝に手を置き終始伏し目がちに聞いていた。
起訴状によると、ガーシー被告は昨年2~8月、YouTubeで俳優の綾野剛らを脅迫したほか、今年2月には綾野ら2人の告訴状を取り下げさせようと、インスタグラムなどを通じて脅したとされる。
ガーシー被告は2022年2月より、YouTubeチャンネル『ガーシーch』で活動。同年7月に『第26回参議院議員通常選挙』で、NHK党(現・政治家女子48党)から比例区で立候補し初当選初当選を果たすも、滞在先のドバイから帰国しなかったため、今年3月に除名処分を受けて議員資格を失った。その後、6月に滞在していたUAEから帰国した際に逮捕された。