トークイベントで浴衣姿を披露した、前田公輝
現在放送中のドラマ『転職の魔王様』(フジテレビ系)や『癒やしのお隣さんには秘密がある』(日本テレビ)に出演中の俳優・前田公輝。9月にはミュージカル『スリル・ミー』への出演も控え、大忙しの状態だが、オフィシャルファンクラブとして「fan-ily(ファニリー)」を運営している。月に1度のサロンライブ配信をはじめ、オフショットや限定動画の公開など、さまざまなコンテンツを展開中で、今夏にはファンクラブ会員に向けたリアルイベント「前田公輝サロンライブ観覧&トークイベント」も大阪&東京で開催した。
■「ファミリーのような距離感でいたい」 リアルイベントでファンとたっぷり交遊
トークイベントを行うのは初めてだが、そもそも話をするのが好きだという前田。月1配信でもひたすら喋り続け、気づいたら1時間ほど経っているなんてことも多い。だからこそ、イベントでは1人で喋りすぎないように注意をしたそう。
「ファンの方を置いていかない、というか、僕との距離を近く感じてほしいんですよね。サロン名になっている“fan-ily”は、fanとfamilyの造語で、ファンの方とファミリーのような距離感でいたいという想いを込めました。みんなで一緒に、という気持ちを大切にしています。
僕は人とのコミュニケーションのなかで『相手を縛らないこと』をもっとも意識しています。『そのままでいいよ』みたいな。だからこそ、fan-ilyでは、そのままの自分を好きでいるための言葉を伝えたい。『今のスタイルで大丈夫。でも、+αするともっといいかも!』ということを感じてもらえる場所になっていると思います」
前田自身もこれまでの人生でしんどいと感じることはあったが、それがあったからこそより幸せを感じられたと振り返る。
「そういったポジティブさ伝えたいし、そんな前田公輝の素の部分を感じられるファンクラブになっているんじゃないかな。前向きになりたい人におすすめです(笑)」
トークイベントに前田は浴衣姿で登場。ファンの方に喜んでもらうために、私物の浴衣を持ち込んで自分で着付けをしたのだとか。月1で開催しているライブ配信を観覧するという形のイベントとあって、会場に来られないファンの方に向けてリアルタイム配信も実施された。
出演ドラマの裏話も飛び出した質問コーナーやゲームコーナーなど、ファンの方とたっぷりと交遊を楽しみ、イベントは終了。アットホームな雰囲気と距離感の近さが大いに感じられる時間となった。「最終的には、fan-ilyのみんなと何か一緒にもの作りができたらいいですね」と前田も満足した様子だった。
■「素の自分をさらけ出せる場所」 密なつながりは必要不可欠なもの
現在、人気沸騰中の前田公輝だが、2022年はまさに飛躍の1年となった。連続テレビ小説『ちむどんどん』の砂川智役で一気に知名度が全国区となり、バラエティ番組にも多数出演。本人も「もっとも景色が変わった充実の1年でした」と振り返る。
「特に大きかったのは、やっぱり『ちむどんどん』。僕を知ってくださる方の年齢層もグッと広がりました。この間も九州でロケだったんですけど、みなさん『ちむどんどん』を観てくださっていて。僕の演じた智が姉妹に大恋愛をする役だったので、『大変な役だったね』って親戚みたいな感じで言ってもらいました(笑)」
甥っ子がかわいくて仕方がなく、最近は父性が抑えきれなくなっているという前田。そのため、今後は新米パパ役なども演じてみたいと意欲を明かす。
「別にあえて自分から何かを教えるわけじゃないですけど、世代的にもそういう立場になってきているのかなと感じるところがあって。ドラマ『君の花になる』で演じた池谷もそうですけど、先生役のような誰かを支えたり救ったりする役は、もっと何か可能性があるのかなと思っています」
Netflixなどの配信系の作品によって、日本のコンテンツが国際的にも注目され始めていることに対しては、希望が広がると感じているし、自分もぜひ挑戦してみたいと考えているという。
「(『HiGH&LOW』シリーズで演じた)轟の影響もあって、ファンクラブにも海外の方々が増えていて、インドや韓国の方も応援してくださっているんですね。そうやってどんどん広がっていければいいなと思うんで、世界の方に見ていただける経験は大事にしたいですね」
「今は単純にみんなとコミュニケーションができるのが楽しい」と前田。「普通に毎日更新しています。何か思いついたときも、真っ先にfan-ilyに『これってどう思う?』って聞きたいんですよ。そうやって僕を支えてくれる人と密になれる場所が今の自分には必要なんです」。
前田自身がファンからのコメントにリアクションをすることも多く、入った瞬間につながりを感じられるという。
「僕ともつながれるし、ファン同士でつながれる場所でもあるのかなと思っています。初めての方は不安もあると思うけど、怖がらなくて大丈夫。入会してすぐにコメントを書いてくれる方も全然いるので、きっとコミュニティの広がりみたいなものを感じてもらえる場所になっているんじゃないかなと思います」