映画『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)二人三脚シーン (C)2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
今月4日に行われた映画『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)のプレミア上映イベントで、主演の池松壮亮と、共演した森田剛が最も印象的だったと語った「二人三脚」の場面写真と本編映像、さらに池松と森田の2ショットインタビュー映像が解禁となった。
【動画】印象に残ったエピソードトークからの“二人三脚”シーン
本作は、昭和末期、夜の街・銀座を舞台に、未来に夢を見る「博」と夢を見失っている「南」。二人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描いた物語。ジャズピアニストを夢見る希望に満ちた若きピアニスト・博と、ピアニストとして活躍しながらも、夜の世界のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニスト・南の一人二役を演じた池松と、南と博を翻ろうする、刑務所からシャバに出てきたばかりの謎の男“あいつ”を演じた森田。
インタビュー映像では、撮影中の印象的だったシーンについて池松が「なぜかヤクザとピアニストが二人三脚をしているというよくわからない、非常に面白いシーンがあって…」と切り出す。隣の森田は必死に笑いをこらえる様子をみせながらも、撮影を思い出したのか、思わず「ふふっ」と声が漏れてしまう和やかな様子を見ることができる。
至近距離で息を合わせて動かないといけない二人三脚。撮影時、「森田さんが割りと早めに肩を組んでくださって、そこから解除してくれなくて…」とかなり気まずい状況だったと明かす池松。「体感でいうと5分くらいだったかな。胸キュン映画で駆け出しの俳優さんと女優さんが、よーい!の声がかかる前に手をつないじゃって、解除できなくなったみたいな…そういうことを思い出しましたし、5分間ドキドキしてました」と、森田にときめいた(?)撮影裏話を披露する。
さらに、当時を思い出し「すごく大事なシーンでグーッとなってて。早めに肩を抱いてしまったんですけど、一回抱いたものを離すのもね…」と撮影時の心境を告白する森田。「気まずい?って聞いたんだよね?」と森田が現場の状況を池松に確認すると、池松は「あ、そうそう!」とさらに思い出が蘇ってきた様子で、「“池松くん気まずい?”“気まずいですね”と。でもその後もずっと……。あ、それでも解除してもらえないんだ!?」と現場で衝撃を受けたエピソードを明かしている。
インタビューの後、二人にとって「印象的でした」「楽しかった」と公言するある意味特別な二人三脚の本編シーンも公開。本編では、森田演じる“あいつ”が池松演じる博の足にベルトを巻いて、勢いよく二人三脚を始めるシーンだ。しかし、走り出した途端、シャバに出てきたばかりで痩せている“あいつ”のズボンがずれ落ち、そのはずみでナイフや拳銃といった危険物が次々と落ちていく。あまりの恐怖と異様な状況に博は耐えきれなくなり、ついに逃げ出すのだが…。
昭和末期、銀座の夜の闇に消えていく博の運命は?そして謎の男・あいつがもう一人のピアニスト・南に出会ったとき、一体何が起きるのか…。本作の見どころとなっている。