『何曜日に生まれたの』に出演する片山友希 (C)ORICON NewS inc.
俳優の片山友希(26)が、ABCテレビ・テレビ朝日系連続ドラマ『何曜日に生まれたの』(毎週日曜 後10:00)で、“ストーカー”橋爪リリ子役を演じ、存在感を発揮している。映画『茜色に焼かれる』(2021年公開)で注目を集め、10月からはNHK連続テレビ小説『ブギウギ』にも出演する。京都出身、普段は関西弁で笑顔があふれる。このほど地元・関西でORICON NEWSのインタビューに応じた。
【全身ショット】特技はバレエ… 朝ドラ『ブギウギ』も期待の片山友希
『何曜日に生まれたの』(愛称・ナンウマ)は、主演・飯豊まりえ、脚本・野島伸司氏によるオリジナル作品。高校生のときにバイク事故に遭って以来、10年間引きこもっていた27歳・黒目すい(飯豊)をめぐり、“野島伸司ワールド”全開の謎に満ちあふれたストーリーが繰り広げられる。
片山演じるリリ子は、すいの高校サッカー部のマネージャー仲間で、エース・雨宮純平(YU)の“自他ともに認めるストーカー”というキャラクター。卒業後も純平を追いかけ、秘書を務めている。今後、リリ子の過去も明かされていくが、「意志の強さは自分に通ずるところがある」と片山は語る。
■京都出身・東京で飛躍、変わらぬ姿勢で「小さなことからコツコツと」
――リリ子役は、野島伸司さんらが見守るなか、オーディションで選ばれたそうですね。
【片山】 そうなんです。受かると思っていなかったので、びっくりしたのが本音です。オーディションで渡されたのは紙1枚のリリ子のセリフだけ。トリッキーなキャラクターなので難しく、全く達成感なく帰りました(笑)
――合格したのは、なぜだと思われますか?リリ子役を演じて感じるところは?
【片山】 野島伸司さんの脚本を読んで「どうやって演じたらいいんだろう?」と不安は大きかったです。でも演じているうちに、リリ子の意志の強さは自分にも通ずるところがあると気づきました。だから選んでいただいたのかなとちょっと思うんです。私は“サイコパス”ではないけれど(笑)、仕事でもプライベートでも、嫌なことは嫌と遠回しにせず言うタイプです。
(飯豊)まりえちゃんとの高校時代のシーンがクランクインだったんです。ストーカーだから単眼鏡で雨宮くんを見ていると台本に書かれていて、結構すごいシチュエーションじゃないですか(笑)。でも、まりえちゃんとお芝居をすると、すごくしっくりきて、違和感がなかったんです。そこからスタートしたのがよかったですね。リリ子だからあえて不思議キャラを演じようとも思わず、すんなり役に入ることができました。
――片山さんは高校生時代、どんなタイプでしたか?
【片山】 (関西弁のイントネーションで)今とまったく変わってません(笑)。『ナンウマ』でいうと、やっぱり近かったのはリリ子ですかね(笑)。ささやかなトラウマといえば…、勉強がめっちゃ嫌いだったんですよ。小学校の時に百ます計算っていうのがあって、みんなでタイムを競うんです。みんな楽しんでるのに、すごく楽しくなかった(笑)
――当時から俳優を目指していたと聞きました。上京して環境が変わり、仕事が増え、現在をどのように感じていらしゃいますか?
【片山】 中学2年生で地元(関西)の俳優養成所に入りました。大阪でも活動し、上京したのは20歳のときで、7年目になります。
(『茜色に焼かれる』で)賞をいただきました。映画業界・テレビ業界では名前を知っていただくきっかけになったんですけど、一般認知ってなると、まだまだ。だから、これからもコツコツやっていくことが大事です。それこそ、ちっちゃい時から見てた西川きよし師匠の「小さなことからコツコツと」です(笑)
――『ブギウギ』放送も控え、これから全国的に名前が知られていくかと思います。目指す俳優像は?
【片山】 先輩方とご一緒させていただくたび、誰かみたいになりたいと簡単に言うべきでないと思うんです。むしろ感じるのは、地道にやってきた人は本当に強いということ。一つひとつ、どんな作品でも全部自分の身になる。全国で知ってもらえることは、もう楽しみで仕方がないですね。どうなんねんやろう?(笑)
一方で、『ナンウマ』はABCテレビ制作で、こうやってまた大阪に越させていただいて、本当にうれしいですね。『ブギウギ』も大阪制作ですし、関西の皆さん、よろしくお願いします。
――最後に、片山さんは何曜日に生まれましたか?
【片山】 月曜日です!
■『何曜日に生まれたの』第5話(9月10日 後11:00~)あらすじ
リリ子が「10年前のバイク事故の原因は私なの」と衝撃の事実を告白する。純平のストーカーであったリリ子は、純平がすいに想いを寄せていることへ納得できず、とある人物を脅し、その人物を使って、2人の恋路を邪魔しようと試みるのだが…。衝撃の事実が次々と明らかとなる。