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『アバレンジャー』20周年記念作でも純度100%の大アバレ 見ていた人もこれから見る人も楽しめる作品に 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第43回

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20周年で再集結した『アバレンジャー』たち (C)ORICON NewS inc.

 ピン芸人・オジンオズボーン篠宮による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第43回は、Vシネクスト『爆竜戦隊アバレンジャー 20th 許されざるアバレ』(劇中で期間限定上映中)について大アバレで語る。

【動画】アバレンジャーが大暴れ!ヤツデンワニも登場『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』本予告

 『爆竜戦隊アバレンジャー』の20周年記念作品『許されざるアバレ』が9月1日から期間限定上映が開始されました。今年の6月には『忍風戦隊ハリケンジャー』の20周年作品も公開されたり、来年の1月には『仮面ライダー555』の20周年作品が控えていたり。特撮全然知らない人は20年経つと新作作る流れなの?なんて思う方もいるかもしれませんがとんでもない。

 放送が終わって何年も経って新作が公開されるなんてそもそもありえなかったんです。それをハリケンジャー10周年のタイミングでキャストさん、スタッフさんが10周年記念作品を制作するという新しい流れを作って形にして、前例ができたからその後も10周年記念作品がどんどん作られていって、ついにはハリケンジャーが20周年作品も発表して、そして今回のアバレンジャーもという感じなのです。

 アバレンジャーがスゴいのは10周年作品が作られておらず、いきなり20周年作品を発表したところ。2014年のキョウリュウジャーVSゴーバスターズでゲスト出演こそしてますがほんの少しだけでしたし、がっつり、そして全員集合は相当久し振りなわけです。

 しかもアバレイエロー・樹らんる役のいとうあいこさんはもうすでに女優さんを引退されているため、本来ならばこうやって集まることはかなわなかったはずにもかかわらずこうして新作が。奇跡と言っても過言ではありません。

 ということで20年ぶりの『アバレンジャー』、劇場で楽しんでまいりました。ハリケンジャーの時は当時の雰囲気も残しながらも、いろんなところでブラッシュアップされており、進化したハリケンジャーを楽しんだといった感じだったのですが、アバレンジャーはハリケンジャーとは違いました。

 いい意味で当時のまんま。驚くほどにアバレンジャーがアバレンジャーしてました。SNSを扱ってるあたりは確かに現代の要素も入ってるんですが、本編50話の中のどこかに紛れててもわからないくらい当時そのまんまの空気感がスクリーンからあふれ出てました。アバレンジャーってかなり胸が熱くなるシリアス回の翌週に、女子高生に扮した笑里が巨大化されてしまうコメディ回があったり、シリアス一直線のクライマックスに差し掛かってるあたりの正月一発目の回の巨大戦で、春の七草を丁寧に紹介するぶっ飛び回があったりと風邪をひきそうになるくらい振り幅が激しかったんです。

 その要素が今回の映画にもしっかり出てて懐かしくなりました。近年で言うとドンブラザーズもゼンカイジャーもコメディでしたがアバレンジャーはまたドンブラやゼンカイとは違う毛色のコメディだったということを今回で再確認しました。

 一番気になる仲代先生がどうやって復活するかというポイントも、これしかないんじゃないかというほど違和感のないものでしたし、仲代先生を交えたアバレンジャーの絡みは思わずニヤリとしてしまうものばかりでした。

 アバレンジャーを見てた人は純度100%のアバレンジャーを楽しむことができますし、アバレンジャーを見たことない人もここから見始めるのも全く問題ないような気がします。

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