『橋田賞』特別賞を受賞した加山雄三(C)ORICON NewS inc.
歌手で俳優の加山雄三(86)が『第31回橋田賞特別賞』を受賞し、10日に都内で行われた授賞式に出席した。
1993年に創設された『橋田賞』は、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に対して顕彰助成するもの。各テレビ局、モニター、橋田文化財団選考委員の推薦作品及び人を対象に検討を加え、候補を選出。橋田文化財団理事会で報告・承認された。受賞者には、本賞の置時計と副賞として賞金100万円が贈られる。
加山は、長年の放送界での活躍と功績が評価されて受賞した。賞状と副賞を受け取ると、橋田寿賀子さんとの思い出を振り返りながら「こんな賞をいただいて申し訳ないなと思っております」と謙そん。「長老として、長老でもないか。86(歳)になりますからね。いい歳だなと思うんですが、人間長生きすると良いこともあるんですね。ありがとうございました」と感謝を伝えた。
【第31回橋田賞】
■『silent』(フジテレビ)
「恋愛と音」というテーマに絞って掘り下げ、登場人物の心の揺れ動きを丁寧に描いた作風が近年のドラマ演出と一線を画し、多くの人に評価された。
■『プレバト!!』(毎日放送)
知的エンターテインメントというジャンルで放送10年を超え多くの人に支持され続けてきた。
■小池栄子
『鎌倉殿の13人』(NHK)の北条政子役の高い演技力が評価された。
■長澤まさみ
『エルピス―希望、あるいは災い―』(関西テレビ)で、葛藤するジャーナリストという社会性の高い役を演じきった。
【第31回橋田賞新人賞】
■目黒蓮(Snow Man)
『silent』、『舞いあがれ!』(NHK)で好演。特に『silent』では聴覚障害という難しい役を演じきり、多くの支持を得た。
■伊藤沙莉
『拾われた男』(NHK)、『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ)の演技に対して。その演技力は特筆に値する。
■生方美久氏
『silent』の繊細な世界を感動とともに描いた高い筆力に対して。
【第31回橋田賞特別賞】
■草笛光子
長年の放送界での活躍と功績に対して。
■加山雄三
長年の放送界での活躍と功績に対して。
【第31回橋田賞野村昭子賞】
※昨年6月29日に亡くなった野村昭子さんの遺族により、同財団へいただいた寄付をもとに新設された特別賞で、主に助演で活躍した人に贈られる
■いまむらいづみ
テレビドラマで長年、その高い演技力で存在感のある役を演じてこられた、その功績に対して。