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関ジャニ∞安田章大、7年ぶり映画出演で“恐怖心”薄く「映像作品をもっと残したい」【インタビュー】

映画『嘘八百 なにわ夢の陣』に出演する安田章大(関ジャニ∞)(C)2023「嘘八百 なにわ夢の陣」製作委員会の画像

映画『嘘八百 なにわ夢の陣』に出演する安田章大(関ジャニ∞)(C)2023「嘘八百 なにわ夢の陣」製作委員会

 俳優の中井貴一と佐々木蔵之介がW主演する映画『嘘八百 なにわ夢の陣』(1月6日公開)。今作で唯一無二の存在感を放っているのが人気グループ・関ジャニ∞の安田章大(38)演じるカリスマ波動アーティスト・TAIKOHだ。自身、『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』(2016年)以来、7年ぶりの映画出演となった安田にインタビューすると、久々に映像作品に臨んだことで“あふれた”という芝居への熱い思いを語ってくれた。

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■出演を聞いた第一印象は“ラッキー!”謎多きキャラクターと見事にシンクロ

 大物狙いで空振りばかりの目利き古美術商・則夫(中井)と、腕は立つのにくすぶり続けている陶芸家・佐輔(佐々木)の“骨董コンビ”のだまし合いバトルを描いたシリーズ第3作。新たに豊臣秀吉の幻のお宝をめぐって大騒動を繰り広げる2人の前に現れたTAIKOHは、物語を引っかき回すキーパーソンとなる。

 「自分が単純に1・2見て面白いなと思ってたんでそれに『出るの!?』って。『ラッキーやんか、安田くん!』って思いました(笑)。カリスマ波動アーティストは、皆さんが聞いたときに“はてな”が浮かんだと同じように、僕も『なんぞや』と。

 でも、台本を読み終わったときに、謎めいた部分も残しながらも、彼の人間性、誠実さ、まっすぐさというのも同時に伝えることができるんだろうな、と思った。皆さまは第一印象の“はてな”をそのままにしていてください(笑)。それを僕ができるかどうかというところは、皆さまがだまされてくれるかどうか次第やなという印象です」。

 “安田章大”という繊細で優しいイメージと、どこかその瞳の奥に隠されたミステリアスな部分は、TAIKOHとも重なって見える。安田自身、純粋で真っすぐ、だけれども、善か悪かもわからない、そんなTAIKOHのキャラクターには面白みを感じたという。

 「僕は楽しいだけで悩ましい思いはなかった。自分なりの味付けはしてなくて、描かれているト書きやセリフに書かれてるキャラクターを自分の中でイメージして演じました。何を考えてるか、いい人なのか、悪い人なのかも、ちょっとわからない部分もあれば、愛情はちゃんと持っている。人に対してまっすぐな部分もあるし、すれてない部分もあるし…。なんとも言えない多面的な人物に仕上がった。

 それは、武正晴監督が導いてくれたものなので、ビバ・武さん(笑)。そして、武監督のチームのおかげ。TAIKOHいうキャラクターというキャラクターをここまではっきりとした輪郭で見られる作り方をしてくれたっていう印象かもしれません」。

 劇中では実際に、安田自身がその身体を使い、躍動感あふれる絵画を仕上げていく。その生命力あふれる絵には映画を超えて魅了される。「絵を描くシーンに関しては何の不安もなかった。有名な映画のなかで、自分自身が絵を描いてるところで参加させてもらえるなんてなんてぜいたく。38年生きてきた自分の人生では思ってもなかった。1つのプレゼントですね」と謙虚な姿勢だ。

 安田の髪型もその当時のまま、サングラスも自前。あまりのハマりぶりだが「僕だけの力じゃなかった」と恐縮しながら「いいふうにしてもらったんです。僕自身も生きてきて、カリスマ波動アーティストっていう役にハマる人生はこの先ない。思ったことなかったので1回も人生の中で(笑)。周りから、めちゃくちゃ合ってるやんって言われても、僕自身は『…そうなんや』となります。ってくらい自覚がないです(笑)」と苦笑した。

■ジレンマを解消してくれた作品との出会い「自分自身を作り変えてくれた」

 そんな自身とシンクロするような役柄を見事に演じているが、出演前には映像作品に対して、歯がゆい思いを抱いていたという。

 「舞台が大好きな理由は、観に来てくれた人の心に種を植え、その役がその人の心の中に生きることで、人生観や自分の考え方が変わる、人間の五感を使って共鳴し合うことができるから最高なんです。だから、この7年間はずっと舞台が大好きでやってきた。

 映像の芝居をやってこなかった理由は、やっぱり自分の病気が大きい。まず、サングラスつけなきゃいけないということに抵抗感があった。サングラスかけなきゃいけない役はすごく絞られるし、照明を浴びてると照るじゃないですか。そうすると、スタッフさんにも迷惑かけるし、照明を浴びたらセリフが飛ぶんです。左前頭葉の髄膜腫を手術した後、セリフを覚えることが遅くなったんです。なので、短期的に瞬発的に芝居をする場所に向いてないなって、はっきり自分で理解できたから『映像は断ってください』と、事務所に言っていたんです」。

 この7年間では『俺節』『閃光ばなし』など、さまざまな舞台を経験。そんななか出会った今作のオファー。撮影を終えて、心境の変化にもつながった。

 「お話をいただけて、今回出演させていただいて、自分の恐怖心、抵抗感を全部奪って、ぬぐい去ってくれた。映像に出演させていただき、すごく感謝しています。幸せとともに、映像ってやっぱり楽しいなと思いましたし、舞台よりも、もしかしたら近くで、もっともっと近くで。皆さんが見たい角度で見れる、監督が用意してくれた映像で見ることができる。表情も近くで見れるし、舞台だと物理的な遠さがあったりする。映画にしかない楽しさ、お芝居の楽しさを改めて教えてもらった作品です」。

 「今回こうやって選んでいただき出演させていただいたことで、映像作品をもっと残したいと思いました。それは舞台と似てる理由ですね。物語を観に来てくれたときに、キャラクターからエネルギーを送り、その方の胸のうちに、種が埋まり、その人の人生を彩る大輪の花を咲かせるまでは至らなかったとしても、何か新しく芽吹かせることくらいまでは、僕にできるのかもな。もう1回観たい時に見返して、あの時代に戻るとか、変わった自分がもう1度、当時の自分を振り返れるみたいなものって、映像作品の魅力のひとつだと思うから。

 自分自身を作り変えてくれた今作に出演することができてよかった。もちろん、このチームの皆さまと、またお仕事できれば幸せだし、誰かが新しいお話をくれるのであれば、そこに全力で 乗っかりたい。そして、サングラスをかけないでも出られるようになろう、とも思いました」。

 公開は2023年の正月。新年の目標を聞くと「こういう時代になってエンターテインメントに対して、みんなの足が重くなっている状態にある。映画館に行く楽しさを思い出してもらいたい。それは演劇でも思ったこと。これだけハッピーなものを届けてるのに、届けられない。幸せじゃない悲しみってすごく苦しい。だから芸術を通して幸せを共有し合うっていうことは、目標やな、と常々に思っていました。今回、そういう作品に出演することができた。年代問わず見られる作品だからこそ、見てってお願いしたいです」と話した。

 「そしてその先には、やっぱり僕自身は来年、またオファーがもらえたらいいなと思うほど、映像作品に参加することに対して恐怖心は少なくなった。体調が良くなってるわけじゃないんだけど、体調とうまいこと向き合いながら映像に出ていくというのも、誰かのお力付けになるのかな。この業界に残っている理由は、たった1つ。“誰かのため”に残っている。自分のためだったら、もうこの仕事は辞めている。その“誰かのために”と思えば、映像作品にまた出演できるようになったらいいな。みんなの期待に応えられるたったひとりの僕でいられたら」。その言葉には未来への希望にあふれていた。

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