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勉強時は“変身”が必須、東大受験に挑んだ特撮女子を支えたヒーロー「仮面ライダーなしでは合格できなかった」

特撮をこよなく愛す現役東大生の岡本沙紀さんの画像

特撮をこよなく愛す現役東大生の岡本沙紀さん

 東京大学工学部2年生で、これまで『高校生クイズ』や『東大王』などで目覚ましい活躍を見せてきた岡本沙紀さん。世界中の言語を読み解き、国際言語学オリンピックに日本代表として出場、日本言語学オリンピック理事、日本天文学オリンピック代表理事、孫正義育英財団に所属するなど、22歳にして幅広い活動を展開している。そんな岡本さんが勉強を始める時のルーティーンは、『仮面ライダーオーズ』のベルトを装着することだそう。14日に控えた大学入学共通テストを前に、彼女に勉強のコツや入試当日の極意を聞いた。

【写真】「これで私は仮面ライダーなので始める」勉強時はライダーベルトを着けるという岡本さん

■変わり者に思われがちな東大生も「みんな普通の人間です(笑)」 合格者の“共通点”とは

――岡本さんは、幼い頃から勉強が好きだったのでしょうか?

【岡本沙紀】勉強が好きというよりは、幼い頃から石拾いや川遊びに興味があって、たまたま好きなことがすべて理科に分類されるものだったんです。小学生で日本宇宙少年団という科学のボーイスカウトのようなところに通っていて、そこで東大や有名大学を卒業した科学者、技術者の方々と会えたことも大きな出会いでした。

――その頃から東大を意識していた?

【岡本沙紀】中学校受験で筑波大学附属中学校に入学したのですが、受験勉強を進める中で、頑張ればこの先に東大に行けるかもしれないと、小学校高学年の時点で具体的に考えるようになりました。小学校では周りに勉強が好きな子があまりいなくて、勉強への意欲があるだけで「岡本さんって変わってるよね」って突き放された感じというか、疎外感を抱くことがあったのですが、中学校では自分と似ている感覚の友達と出会うことができてすごく楽しかったです。

――勉強するモチベーションは、どのようなところから生まれると思いますか?

【岡本沙紀】勉強を好きになれなくても、自分が好きなことを突き詰めていけば、自然と勉強が必要なことに気づくと思うんです。例えば、私は古文が苦手だったんですけど、茶道は昔から好きで、掛け軸が読めなかったり、漢文由来の慣用句を知らなかったりすると恥ずかしいというところから、頑張って勉強しました。スポーツでも、上達したいと思ったらスポーツサイエンスで数学を使いますし、自分が将来何になるとしても、中等教育までの内容って知っていて損はないと思うんです。

東大への近道があるとすれば、まずは勉強を好きになること。できなくても、“勉強ばっかりしているのってダサいよね”を脱すること。実際に東大に入って感じたのは、「勉強しなさい」と言われたことがない人が多いということです。東大生ってすごく変わった人や別次元の人が多いように思われますけど、基本はみんな普通の人間です(笑)。ゲームが作れるとか、お笑いでうまい返しができるとか、スポーツ選手でも分析力が高いとか、憧れの人たちって、どんなスターでも地道に鍛錬して勉強しているということを知れば、自然と勉強する意識が芽生えるんじゃないかなと思います。

■「これで私は仮面ライダーなので始める」ごっこ遊びの重要性、試験当日にやるべきこと

――受験勉強を進めていく中で、心がけていたことはありますか?

【岡本沙紀】そうは言っても、私も自分の興味あること以外の宿題やテスト勉強とか、人に言われてやる勉強はとても苦手で(笑)、出来るだけ楽しめるように工夫していました。好きな文房具を使ったり、ノートに思いついたダジャレや感想を書く欄を作ったり、大好きな特撮戦隊のステッカーを両親に作ってもらって、ご褒美として貼ったりしていました。

あとは、小学生の頃から仮面ライダーが好きだったので、勉強するときは気合を入れるために、ライダーベルトを着けていました。今でも家で何かに取り組まないといけない時にはオーズのベルトを着けて、「これで私は仮面ライダーオーズなので始める」と変身しています。仮面ライダーなしでは東大に合格できなかったと思うくらい大きな存在です。

――自分なりの“やる気スイッチ”を見つけることが重要なのですね。

【岡本沙紀】周りの東大生を見ても、自分のルーティーンを持っている人は多いですね。つまり、自分がどうすれば頑張れるか知っているということで、何でも良いので○○ごっこにしてしまうのはおすすめです。ポニーテールにメガネを掛けて優等生ごっこしたり、オシャレしてスタバに行ってデキる風を装うとか。よくスタバでPCを広げている人を、かっこつけだと揶揄するような声もありますが、それはそれで有効な手だと思います。

――それでは、受験当日のアドバイスがあれば教えてください。

【岡本沙紀】具体的なことで言うと、机がガタガタすると集中力を阻害されるので、机の脚に挟むティッシュのようなものを多めに持っておくこと。血糖値や眠気の管理のために日頃から一気に食べても眠くならない甘い食べ物を見つけておくことも重要ですね。私はブラックチョコレート、チーズ系のお菓子、無塩ナッツが好きでよく食べていました。あとは、クイズ番組に出ている時もやっていたんですけど、行き詰まった時は一度目を閉じて冷静になる。そこから改めて問題を見ると、解き筋が見えたりするんです。

■「受験は個人の勝ち負けではない」作問者との“対話”で決まる合否=優劣ではなく相性

――そうしたちょっとした工夫が合否を左右するかもしれませんね。人生を懸ける思いで受験に臨む学生もいるかと思いますが、岡本さんはどのように捉えられていましたか?

【岡本沙紀】受験って団体戦というか、個人の勝ち負けではないと思っています。特に二次試験は大学ごとに問題の個性があって、こういう思考力、処理能力が欲しいんだなとか読み取れることが多くあるんです。それって作問者との対話だったり、入学後に知り合う人との共通点にもなるんですよね。私も東大の推薦入試の時に、面接官の教授にけちょんけちょんに言われましたけど、なんとなくソリが合う気がしたのを覚えています。きっと工学部推薦じゃないと落ちていたんじゃないかな(笑)。

面接官や採点者って大学内の偉い人が務めることが多くて、志望校の教授が自分の話を聞いてくれたり、答案を読んでくれるっていうのは、すごく贅沢な体験だと思うんです。もし落ちてしまったとしても、“優れてる・優れていない”を試されたわけではなく、その大学に“合う・合わない”を判断してもらったと思う方が幸せな気がします。就活だとそういう視点が強調される場合も多いですが、大学入試も一緒だと思います。

――受験に落ちたということは、きっとその大学に入っても楽しめなかっただろうと受け止めるということですね。岡本さんは実際に東大に入学してから、どのようなことを感じましたか?

【岡本沙紀】中高生の時は理系一辺倒だったのですが、大学に入ってみると社会科寄りの授業が面白くて、自治体などとのネゴシエーションを伴う工学の話とか、地下資源や公共政策を通して技術と人が結びつくようなこととか、人にまつわる学問が前より好きになった気がします。中高生の勉強ってどうしても暗記することが多かった中、当時実生活にはなかなか結び付かなかった学問の広がりが、大学の授業を通して分かってきたのかなと思います。

――現在も幅広いご活躍をされていますが、岡本さんの今後の展望を教えてください。

【岡本沙紀】私は素朴に理科が好きで育ってきたので、科学技術が嫌われずに社会に届くようにお手伝いしたいと思っています。具体的にはまだ決まっていなくて、卒業後は大学院に進んでじっくり考えるつもりです。サイエンスコミュニケーターという形かもしれないし、エンジニアとして社会実装をやっていくのかもしれないし、国際機関とか社会的なところにいくかもしれない。ずっと好きな仮面ライダーにも関わりたい気持ちもあります。スーパー戦隊やヒーローもののモノづくりは最新技術が結集されていて工夫が凝らされているので、そういうギミックを考えたり、子ども向け雑誌の付録の立体工作とかも面白いなって思っています。

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