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豊川悦司が引き出した広末涼子の演技 映画『あちらにいる鬼』本編映像

映画『あちらにいる鬼』(公開中)(C)2022「あちらにいる鬼」製作委員会の画像

映画『あちらにいる鬼』(公開中)(C)2022「あちらにいる鬼」製作委員会

 直木賞作家、井上荒野の同名小説を寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子らが出演し、廣木隆一監督が映画化した『あちらにいる鬼』(公開中)より、豊川演じる白木篤郎と、広末演じるその妻・笙子が並んで歩くシーンの本編映像が解禁となった。

【動画】映画『あちらにいる鬼』本編映像

 原作者の父である作家・井上光晴とその妻、つまり原作者の母親と、光晴と長年にわたり男女の仲だった作家・瀬戸内寂聴を彷彿させる二人の女性の視点から、男女3人の長きにわたる特別な関係と心模様の変化を深く掘り下げた作品。

 解禁となったシーンは、幾度となく浮気を繰り返す篤郎と、全てを承知しながらも愚痴も弱音も吐かずに篤郎の妻として人生を歩んできた笙子が、初めて本心に近い感情を吐露する瞬間が収められている。

 長らく棲んだ団地から引っ越すことを決め、調布に戸建てを建設中の白木家。不動産屋を後にし、「ローンが30年」、「俺が77、あんた73だ」と妻に漏らす篤郎は、どことなく未来のことを見据えているが、それに対し笙子は「あなたはずっと私たちと暮らすの?」と静かな声でストレートに尋ねる。

 それに対し、「死ななければね、お互い」と間髪入れずにふざけて返す篤郎。そんな冗談も無視し、笙子は「いつか私を捨てるかもしれないわね」と冷たい声で言い放つが、篤郎はふと思い立ったように立ち止まり、笙子の手を握り穏やかな表情で伝えるのだった。「長内みはるが出家するんだよ」。長年旦那の恋人であった女が下した、人生最大の決断を聞いた笙子。「どうして…」と一言呟き戸惑いの眼差しを宙に向けた後、徐々に哀れみの表情に変わっていく。

 広末は笙子という人物に対して、「女性として相手の痛みに共感する人」と説明していたが、この時もまた自分の悲しみや怒りよりも、ただ一人、長内みはるという女性に対して思いを馳せているように見える。

 豊川との撮影を振り返り、広末は「豊川さんが演じる篤郎の大好きだった表情、表現は今回たくさんありすぎて困るくらいです。私(笙子)の感情、表情はほとんど全部、豊川さんが引き出してくれたものだと改めて思います」と明かしており、豊川もまた「みはるといるときの篤郎は受身で、笙子といるときはこちらからしかけていきました。とくに笙子に関しては、こっちから感情を引き出したいという思いがありましたね。篤郎は笙子といるときは言わなくていいことをずっと言っているんですよね(笑)」と話していた。

 簡単には理解ができないかもしれないが、だからこそどこか魅力的で目が離せない白木夫妻のやりとりも見どころとなっている。

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