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タピオカブームに依存せず成長続ける『ゴンチャ』 “お茶”の可能性を広げた「気分で選べる」スタイルを確立

2015年に日本初上陸したゴンチャ、現在も成長を続けている (C)oricon ME inc.の画像

2015年に日本初上陸したゴンチャ、現在も成長を続けている (C)oricon ME inc.

 タピオカブームの中、長蛇の列を作る人気店として話題を集めたティーブランド「ゴンチャ」。2015年に原宿表参道店が日本初上陸し、その後、カスタマイズの一つだったパール(タピオカ)を入れたドリンクが一躍有名に。タピオカブームが落ち着いたあとも人気は衰えず、国内に123店舗を展開するまでに成長を遂げた。果たしてその人気の秘密と今後目指す場所とは?

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■お茶に“何か”をトッピングする新発想でブームをけん引

 ゴンチャは1996年に構想が生まれ、2006年に第1号店が台湾にオープン。店名の由来は、中国で希少な最高品質のお茶を皇帝に献上したしきたり“貢ぐ茶(ゴンチャ)”。上質な茶葉で淹れたティーを、カジュアルに楽しめる“気分で選ぶティースタイル”がブランドのコンセプトだ。手軽な価格で、自分好みにカスタマイズできるスタイルは人気を博し、現在は世界で1800店舗以上を展開するグローバルティーブランドとなっている。

 日本1号店が原宿表参道にオープンしたのは、2015年9月27日。上質な台湾ティーをベースとする約20種類の当時のドリンクメニューは、ミルクティー、フルーツティーなどを取り揃え、パール(タピオカ)、アロエなどのトッピングを自由に組み合わせることも可能。甘さや氷の量も調節もでき、それまで日本でほぼ見かけなかったスタイルで話題を呼んだ。

 2018年頃には、台湾フードブームや第3次タピオカブームもあり、連日長蛇の列ができる人気店として、より多くの人にその名を知られるように。
「カスタマイズの一つにパール(タピオカ)があり、ブームの際にタピオカをきっかけにゴンチャを知っていただいたお客様も多かったのではないかと思います」(担当者)

 色鮮やかなドリンクによる「インスタ映え」や、SNS投稿から「タピる」「タピ活」といった言葉が生まれるなどブームは加速。同社では、既存のトッピングだったパールが注目を浴びたわけだが、ブームに左右されることなく、味わいや製法、メニューの開発に注力。期間限定でのトッピングも、多数展開を続けた。
「ゴンチャはタピオカミルクティー専門店ではなく、お茶の専門店、ティーブランドですので、ブーム前も後も一貫してティーカフェを展開しています。タピオカについてはその輝きが黒い真珠のように見えることから“パール”と呼び、おいしくお召し上がりいただけるように季節によって調理方法も調整して、店頭で1時間ほどかけて丁寧に仕込んでいます」(担当者)

 現在は、パール(タピオカ)、ミルクフォーム、アロエ、ナタデココの4つがレギュラーのトッピングに。加えて、“いちご杏仁”や“マンゴージュエリー”、“ピスタチオ”から、和の素材“きなこ”まで、期間限定で様々なトッピングやメニューを展開し、ほぼ毎月新商品を発売している。日本になかった「お茶に何かをトッピングする」という発想に加え、炭酸水で割ったり、何かとブレンドしたりと、新たなお茶の楽しみ方を提案し続けているのだ。 

■コロナ禍でも売り上げキープ&店舗数増加、その要因は?

 学割の導入など、ユニークな取り組みも特徴的だ。2020年から全店舗で導入されており、「めちゃくちゃお得!」「未就学児や小学生も適用してくれるのはうれしい」と、好意的な反応が多くあがっている。
「学生の皆さまにも、より日常的にゴンチャのドリンクメニューをお楽しみいただきたいという想いで導入しました。学校帰りのホッとひと息つく時間、テスト前に気合いを入れたい時、休日にお友だちと過ごすひとときなど、お気軽にお立ち寄りいただければと思います」(担当者)

 マスク生活で気軽な外食や食べ歩きが難しくなったコロナ禍において、深刻な打撃を受けた飲食店は少なくない。しかし、同社は売り上げも店舗数も着実に増やしているという。
「テイクアウトしてご自宅やオフィスに持ち帰って召し上がる方も多く、敬遠されるよりもむしろ需要が増えているように感じます。カジュアルに楽しめるという点で、テイクアウトはもちろんお奨めしていますが、イートイン席有りの店舗も現時点6割程あります。そういった店舗でも、テイクアウトやデリバリーへの需要は高まっていると感じます」(担当者)

 実際に、外食ビジネスのオピニオン誌『Food Biz(フードビズ)』がまとめた「コロナ禍に店舗を増やした外食チェーン」のデータでも、スターバックスコーヒー、コメダ珈琲店、スシローに次いで、ゴンチャが4位にランクインした。

 飲食フォーマットを選ばない点も、店舗を伸ばしやすい一因だという。テイクアウト特化型や、イートイン席ありの店舗など、立地や客層に合わせた店舗フォーマットを展開。今年7月には、初の高速道路PA、SAへの出店も。
「通勤前後などお時間の限られた時には、駅直結の店舗にサッとお立ち寄りいただきテイクアウト、ショッピングやレジャーの合い間や親しい方とのひとときにはゆったりとお楽しみいただける商業施設内でイートイン、といったように、気分やお好みに合わせてご利用いただける、異なるタイプの店舗をご用意しています」(担当者)

 客層は女性の割合が多い印象だが、Wi-Fi完備の店舗がビジネスパーソンにも人気に。高校生グループや子連れの家族も増えるなど、幅広い層へのアプローチが実を結んでいる形だ。

■お茶への意識に変化も 各社チェーン店のティー参入に負けない強みとは

 店舗によっては、日本出店時にはなかったコーヒーも現在メニューに追加。「ご同行の方がコーヒーを召し上がりたい場合に、ゴンチャへのご来店を躊躇されることがあっては残念」と、ティーブランドとしてのスタンスは保ち、柔軟なメニュー展開で新規顧客を獲得し続けている。

 一方、近年はスターバックス コーヒーやタリーズコーヒーといったカフェチェーン店でも、“ティー”に特化した店舗の出店が多く見られるように。抹茶、ほうじ茶などのお茶ブームもあり、日本人の幅広い年代がお茶を選択することも増えてきた。飲料メーカーにおいても、以前はペットボトルのお茶と言えば緑茶や紅茶、ウーロン茶がメインだったが、昨今はほうじ茶、麦茶、ジャスミン茶など選択肢の幅が広がっている傾向にある。

 こうした状況下でも、同社のティーブランドとしての確固たる信念はゆらがない。日本上陸当時、日本ではお茶は温かいものをストレートで飲む、もしくはペットボトルで甘くないお茶を飲む、という2択のイメージが強かった。しかし、ゴンチャが持ち込んだ、アジア各国では定番の“お茶に甘みやミルクを加えて自由に楽しむスタイル”は、当初こそ驚かれたものの、いまでは幅広い層に受け入れられ成長を続けている。

「お茶の味わい、香りは、日常に幸せを感じさせてくれます。これは、ゴンチャのタグラインである “Brewing Happiness”に通じます。丁寧に淹れた上質なお茶を、お好みやその時の気分で自由にお楽しみいただきたいという想い、これがゴンチャの最大のこだわりと考えています」(担当者)

 コーヒー市場に比べ、まだまだブルーオーシャンと言えるお茶市場。今後、どんな素材とスタイルで新たなお茶の楽しみ方を提案してくれるのか、期待したい。

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