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【サッカーW杯・直前対策コラム(4)】ロナウドとメッシ、最後(?)の大舞台で何を見せるか

(左から)クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ (C)ORICON NewS inc.の画像

(左から)クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ (C)ORICON NewS inc.

 いよいよ開幕まで1ヶ月と迫ってきたサッカーW杯カタール大会。日本ではABEMAで全64試合が中継されるこの大会の見どころを解説するため、ORICON NEWSではサッカーに詳しくない人に向けて日本代表や世界の強豪国の魅力を紹介し、誰にでもW杯が楽しめるような記事を特集でお送りしていく。

【動画】感動をもう一度…W杯歴代ベストゴール20連発!

 過去3回は我らが日本代表について分析してきたが、第4回はこのW杯がおそらく最後のW杯になるであろう2人の世界的ストライカー、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドとアルゼンチン代表のリオネル・メッシについて、前回のロシアW杯からの道のりを振り返る。

■イタリアでも得点王、古巣凱旋で大歓迎も… クラブでの立ち位置が危ういロナウド

 この15年間、世界中のサッカーファンは幸せな時間を過ごしてきた。クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシ、間違いなくサッカーの歴史に名を残す偉大なストライカーを同じ時代に2人同時に見られたのだから。特に、ロナウドがレアル・マドリード、メッシがバルセロナに所属していた時代(2009~18)は、両チームが直接対決する伝統の一戦“クラシコ”を1シーズンに2度(CLやカップ戦で対戦するときはそれ以上)も堪能できた。

 サッカーの魅力を大きく広めてきた2人だが、ロナウドは37歳、メッシも35歳を迎え、アスリートとして活躍できる時間の限界は近づいてきている。近年はスポーツ医療の技術も進歩しており、サッカーに限らず選手寿命も長くなる傾向となっているため、4年後のW杯にも出場する可能性はゼロではないが、ロナウドもメッシも“トッププレイヤー”として臨むW杯は、今回が最後となるだろう。

 2人は前回のロシアW杯と同様に現在も代表チームでは絶対的なエースとして君臨し続けるが、この4年間で所属するクラブが変わり、求められる役割にも変化が出てきた。ロナウドは4度のCL制覇をはじめ、クラブ歴代最多得点選手という栄誉も獲得したレアル・マドリードをロシアW杯直後に退団し、イタリアのユベントスへ電撃移籍。自身初挑戦となったセリエAでも得点を量産し、20-21シーズンには29得点を記録し、史上初めてイングランド、スペイン、イタリアの3大リーグで得点王に輝いた。

 ポルトガル代表チームでも存在感は変わらず、19年にはUEFAネーションズリーグで優勝、21年のEURO2020では決勝トーナメント1回戦でベルギーに破れるもロナウドは5得点で得点王を獲得。同年9月のW杯予選のアイルランド戦で2ゴールを記録し、代表通算得点数を111ゴールに伸ばして堂々と歴代トップに躍り出た。

 21年の夏には、自身が飛躍した古巣のマンチェスター・ユナイテッドに移籍し、イングランドに帰還。再デビュー戦でいきなりゴールを決めてチームを勝ちに導く順調な滑り出しを見せたが、チームはなかなか勝ち星を重ねることができずにシーズンを通して苦戦し、優勝争いに加わることができないまま6位で終了し、CL出場権を逃す結果に終わった。

 今年こそCL獲得に向けて巻き返しを図るチームの中心になることを待望されたが、今季開幕前には「家族の事情」を理由にプレシーズンマッチに参加せず、さらにCL出場を熱望し移籍を画策したと報じられた。さらに、新監督のエリック・テンハーグもチームの戦い方を重視することからロナウドをスタメンで起用せずベンチメンバーとし、途中出場を命じられたロナウドが出場を拒否して試合途中に退席するなど、チームでの立ち位置も一気不安定となり、ファンからは“不要論”が続出。歓喜に包まれた復帰からわずか1年、もはや関係性の修復は不可能な段階となってきた。

■仲間が去り、まさか自分もバルサを離れ… 傷心も悲願達成で復活のメッシ

 もう一人の主役、リオネル・メッシのロシアW杯からの4年間も振り返る。盟友のアンドレス・イニエスタが日本のヴィッセル神戸へと移籍し、バルセロナのキャプテンとして迎えた18-19シーズン、定位置である得点王&チームは優勝を飾ったが、徐々にチームにほころびは生じていた。翌19-20シーズンもメッシは得点王&アシスト王を獲得したが、優勝はライバルのレアル・マドリードに奪われ2位に。コロナ禍を経た20-21シーズンも当然のように得点王になるも、バルセロナを退団した盟友のルイス・スアレスが移籍したアトレティコ・マドリードが優勝、2位がレアル・マドリード、そしてバルセロナは3位と徐々にチーム成績は下降していた。

 スペインリーグの成績以上に深刻だったのが、CLでの惨敗の連続だった。18-19シーズンは準決勝まで進み、イングランドのリバプールとの第1戦では3-0で快勝するも、第2戦ではまさかの0-4という結果に終わり、大逆転で敗退という屈辱を味わった。しかし、翌年にはこれ以上の悪夢を見ることになる。コロナ禍の影響で1試合となった19-20シーズンのCL準々決勝進出、ドイツのバイエルンとの強豪対決は世界中の注目を集めたが、結果はまさかの2-8という歴史的大敗に。もはやCLの舞台で勝ち抜く力を失ったバルセロナは、20-21シーズンでは決勝トーナメント1回戦でフランスのパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦し、2戦合計2-5と“順当”に敗北した。

 この敗北から4ヶ月後、財政的な問題を抱えたバルセロナはメッシとの契約終了を発表し、世界中を驚かせた。下部組織から20年所属したクラブを離れることになったメッシは、涙ながらにバルセロナにこれまでの感謝を伝え、世界中のサッカーファンも信じられない光景にもらい泣きした。そしてメッシは、バルセロナを叩き潰したスター軍団のPSGに移籍。かつての盟友ネイマール、そして新時代のスターであるキリアン・ムバッペと世界最強の3トップを結成した。クラブの悲願であり自身も再び手にすることを切望していたCL優勝への準備は整ったが、豪華すぎるスター軍団はシーズン中に最適なフォーメーションを見つけることができず、初めてバルセロナ以外のチームでのキャリアを開始したメッシも本領を発揮できないまま、CL決勝トーナメントの1回戦でレアル・マドリードに敗れ去った。

 クラブでは満足できる結果を残せなかったメッシだが、アルゼンチン代表としては悲願も達成した。これまでクラブでは数え切れない栄光を手にしていたものの、アルゼンチン代表としては国際大会では2008年の北京オリンピック以降、優勝カップを獲得することができなかった。14年のブラジルW杯、15年のコパ・アメリカ、そして16年のコパ・アメリカと3大会連続で決勝で敗れてタイトルを逃し、代表引退を示唆するコメントを出したこともある。

 その後に代表に復帰するも、タイトルと縁のない時間が長く続いたが、21年のコパ・アメリカでは決勝で開催国のブラジルを1-0で破り、アルゼンチンにとって1993年以来、そしてメッシにとっては初めてのA代表での国際タイトルを獲得。「アルゼンチン代表では優勝できない」というジンクスをついに破り、得点王&大会MVPという最高の結果で、ロナウドに比べて唯一欠けているといわれた国際大会での優勝という実績を手にした。

■対照的な状況でW杯を迎える2人の偉大なストライカー 直接対決の可能性は?

 最後に、2人の最新状況をチェックしておく。クラブで試合に出場することができず、W杯に向けてコンディションを上げていきたいロナウドにとって現在は危機的状況だが、それでもポルトガル代表に今のロナウドよりも頼りになるストライカーはおらず、これまでの実績と人気を考えても、W杯ではスタメンで起用されるのは間違いないだろう。そして、大舞台でこそ本領を発揮するのがロナウドという選手の真骨頂。これまでにない逆風が吹いている状況でこそ得点を量産し、“やはりロナウドがNo.1である”と証明することを強く誓っているはずだ。

 一方のメッシは、最後までマッチしきれなかった昨シーズンがウソのように、今期はPSGで躍動してゴール&アシストを量産。自身が攻撃のファーストオプションだったバルセロナの頃とは異なり、ネイマール&ムバッペと連動しながら相手チームの守備網をかいくぐって華麗なボール運びで圧倒し、ここ数年は減っていた笑顔も戻ってきた。疲労も少ない状態で心身ともに万全でW杯へ臨むことができるだろう。

 対照的な状況でW杯を迎える2人のストライカーは、世界中のサッカーファンにどんなプレーを見せてくれるのか。最後に、この2人の直接対決の可能性を探る。メッシのアルゼンチンはグループC、ロナウドのポルトガルはグループHで、片方がグループ1位&もう片方がグループ2位で突破して決勝トーナメントを勝ち進むと準決勝で対戦。そして、両方がグループを同じ順位で突破すると、対戦は決勝戦となる。こんな漫画のような展開は実現するのか。そんな視点からも今回のW杯を楽しみたい。

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