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SixTONES京本大我、葛藤抱えたJr.時代に訪れた出会いと転機「変わらなきゃヤバいんだ」【インタビュー】

映画『TANG タング』に出演するSixTONES・京本大我(C) 2022映画「TANG」製作委員会の画像

映画『TANG タング』に出演するSixTONES・京本大我(C) 2022映画「TANG」製作委員会

 人気グループ・SixTONESの京本大我(27)が、8月11日公開の『TANG タング』で映画単独初出演を飾る。8月に開幕するミュージカル『流星の音色』の主演も控え、これまでは舞台を中心した活動が多かった京本が、映像の世界でも新たな一歩を踏み出す。芝居に対して「近年で一番興味が湧いている時期」と意欲をみせる彼に芽生えた熱い思い、そして作品の内容にちなみ、自身の人生を変えた3人との出会いについて語った。

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 同作は、ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を実写化。ゲーム三昧で妻に家を追い出された、ダメ男・健(二宮和也)と記憶をなくした迷子のロボット・タングによる大冒険を描く。京本はタングに興味を示すロボットデザイナーの林原信二役として、超がつくほどの“ナルシスト”なキャラクターでコメディー要素も担っている。

■「“部活感覚”ではなくなった瞬間」親子共演で芽生えたプロの自覚

 タングとの出会いによって人生の宝物を見つけていく健にちなみ、自身を変えた人物として1人目に挙げたのは、ジャニー喜多川さん。

「ジャニーズのタレントさんはみんな、ジャニーさんのことが大好きだし、感謝しきれないぐらい感謝しています。亡くなった後も、今でもジャニーさんの名前を口にすることが多い。僕もそのうちの1人です。正直、プライベートでの交流はSixTONESの中では多くはありません。でも、仕事の部分だったり、ふいに歌を褒めてくれたり。普段関わりが多くない中でも、実はちゃんと見てくれていた。ジャニーさんが導いてくれて、今があると思います」。

 2人目は京本がミュージカルの世界に飛び込むきっかけとなった『エリザベート』の劇作家・小池修一郎氏。

 「小池先生は僕が20歳で『エリザベート』のオーディションを受けたときに、制作さんを含め、周りの『まだ、未熟な子をルドルフ役に使うには早すぎる』という大反対の声をさえぎってまで『この子でいく』とおっしゃってくれた。それがなかったら、きっと僕はミュージカルを知らずにいたし、今、この年になって、ミュージカルの世界に飛び込んでいたら、多分もっと苦労していたと思います」。

 そしてもうひとり、主人公の健のように“人生迷子”となっていたというジャニーズJr.時代に手を差し伸べてくれたのが滝沢秀明氏だ。

 「僕が高校生のとき、SixTONESができる少し前、グループがなかなか生まれない、新しいグループに名前がつかない時期があった。ジャニーズJr.が個人戦状態で…これが続いたらキツいだろうな、と。どうやって、これからやっていけばいいのか。先輩だったり、いろんな人とごはんに行って、悩みを打ち明けていました」。

 「SixTONESを組めることになった2015年をきっかけに、動き出した感じはありましたが、それでもデビューまでに数年かかった。グループを組めたことがゴールでは決してなかったですし、Jr.時代は常になにかフラストレーションのようなものを抱えていた気がします。もちろん、テレビに出る機会だったり、先輩のバックにつくことがあるだけでも恵まれている。でも、その中にいるからこそ、不安もやっぱりあった。そういう悶々とした時期は10代の方が多かったです」。

 「なんとなく宙ぶらりんだった時期に、滝沢くんが『滝沢歌舞伎』で親子共演の話を振ってくださった。それが、父親(京本政樹)の偉大さを再確認できるきっかけでもあったし“仕事をしている”という自覚が強まった機会でもあった。数年間、滝沢くんの舞台に、立たせてもらったことによって、プロというもの、滝沢くんや父親の背中から学べたことは、大きかった」。

 「思えば、自分が変わらなければ、何も変わらないのに、変わろうとしなかったことで、ずっと悶々としていました。きっかけをいただき、それを運よくキャッチできて、『変わらなきゃヤバいんだ』と気づくことができた。どの公演もムラがあっちゃいけないとか、当たり前のことでも、学生時代だと『きょうは疲れた~』って、ちょっとダンスが手抜きになっちゃったりすることがあったけど、そういうのがなくなりました。お客さんが、お金を払ってきてくださっている、という自覚がより芽生え始めました。“部活感覚”ではなくなった瞬間がターニングポイントだったのかもしれません」。

■先輩・二宮和也との共演から得た学び「リラックスできているからこそ、生まれるものもある」

 二宮という役者として芝居のキャリアを積んだ先輩との1対1の共演は「ちょっとドギマギする部分とかもありましたし、二宮くんとお芝居させていただけるということを、自分でプレッシャーに感じすぎた部分もあります」と本音ものぞかせつつ「空き時間に、すごく気さくに話しかけてくださったのですが、本番でも、さっきまでしゃべっていたトーンのまま芝居が始まる。もしかしたら、二宮くんが、僕が緊張しないように、意識的にセッティング中も空気を作ってくださっていたのかもしれません」と座長の気遣いに感謝する。

 「いつもテレビで拝見する際、二宮くんのお芝居は、すごくナチュラルでリアリティーがあってすてきだな、と思っていましたが、撮影では、カメラの回ってない時間まで肩の力が抜けていて、リラックスできているからこそ、生まれるものもあるのかな、と。ちょっとしたことでも、勉強になりました」。

 無駄のない動きを心がけ、いわば“二次元チック”な役どころの林原に対しても二宮のナチュラルな芝居は違和感なく溶け込む。「言葉をキャッチボールすると、林原はどこかちょっと作ったように、ちょっとカッコよくしゃべらなくてはいけないから、相手のペースを崩しかねない。それでも、二宮くんはちゃんと林原をキャッチして返してくれます」と驚く。

 さらに「二宮くんは、ただ覚えたことを言っているのではなく、まさに健としてのナチュラルさ。もうずっと健として生きているのではないかと思うくらいのリアリティーを感じます。もちろん、カメラが回っている間は僕も集中していますが、やっぱり二宮くんすごいな、とカットがかかるたびに思いました。そこから雑談が始まったりして、台本覚えたり確認しているそぶりもないのに…天才型なんですよね(笑)」。ジャニーズきっての演技派との共演からも大きな刺激を受けた。

■「もっといろいろな役を演ってみたい」芝居への探究心深まる

 鏡で髪型をチェックしたり、いちいち“カッコイイ”林原はクスッと笑わせるキャラクター。本人も「上品さ」を意識したといい、サマになるからこそ面白い。監督からは“キメポーズ”の宿題も出され「浴槽に浸りながらいろんなポーズを試しました。チャラチャラした感じではなく、ちょっと品のある林原像を作ろうと、その境目もちょっと難しかったです」と試行錯誤したことを振り返る。

 本格的な映画単独出演は今回が初めてとあり、「舞台でさんざん稽古を詰める、ということに慣れすぎていて、例えば、デザイナーとしてロボットを直すシーンがあったのですが、接着剤を塗る手の動作を現場でつけられたんです。その間にセリフをしゃべる。舞台だと、何週間もかけて体にすり込ませて、“普段からやっている人”に見せていく。でも、映像だと、その日その瞬間につけられた動作をもう2、3回のテストをしたら本番。その瞬発性、臨機応変さに慣れていなすぎて…(笑)やっぱり映像ってすごいな」と違いに苦戦した。

 「特に手元の細かい作業なども映像だとしっかり映るので、ちょっとした手の震えもわかってしまう。でも、林原はロボットデザイナーでありロボットに慣れているわけだから、震えがあったらおかしい。そういう意味でも、緊張が表に出ちゃいけない。また、自分ではセリフを覚え、表現の引き出しを持って現場に行きますが、その場で監督に真逆のことを言われた場合も、小1時間で正解を出し、永遠に映像に残り続けることに、僕はすごくハードルを感じました」。

 「そのハードルを超えるには場数をこなすしかない。でも、それによって、より意欲が出て、もっともっと経験して、映像で経験したことを今度は舞台に還元できるかもしれない。僕の中では、舞台と映像で芝居を分けるといった考えはありませんが、舞台はお芝居をちょっと大きくするけど、映像では、ナチュラルだったり、と2つを分けて考えられる方も多いと思うので、どちらもできる役者さんを目指したい欲は出てきました」と先を見据える。

 「今は、演じることに近年で一番興味が湧いている時期。この作品に出会わせていただいたことも大きなきっかけです。数年前まで、ちょっとひ弱な皇太子など、自分の中でよく演じる方向性がありましたが、ミュージカル『ニュージーズ』で、リーダー的であり、がさつな部分がある役を演じて、役の幅が広がり、より演じる面白さを知ることができました」と実感しているという。

 「例えば僕が10代の頃に『TANG タング』のお話をいただいていたとしたら、ナルシストなキャラクターは、カッコイイポジションならいいけど、笑いを取るポジションは嫌だ!みたいなプライドがあったかもしれない。でも、今28歳(になる歳)だからこそ『これで笑っていただけるのだったらうれしい』と抵抗がまったくない。それは、きっと今だからこそ。いろいろなことを経て、とがりが削がれてきたから。林原も、僕としては、やりがいを感じています。林原のキャラクターが作品になにかいいエッセンス、いい役割をもたらすことができたらと、俯瞰(ふかん)した考えも含めて林原と向き合うことができました」。

 「作品の中で意図を未熟ながらも、ちょっとずつ汲(く)もうという意識を持ち始めたことで、これから、もしかしたら出会わせていただく、いろいろな役に対しての可能性も感じました。もっといろいろな役を演ってみたいし、演れるのではないか。同じナルシストっぽい役でも、ギャグテイストな作品にも挑戦してみたい。林原のように本人は至ってまじめだからこそ、笑える。そんな笑いも好きだったりします。演じがいのある、幅広い役柄に最近は挑戦させていただけているので、演じることへの意欲がすごく増しました」。

 作品や恩師、さまざまな出会いを真摯に捉え、確実に前進している手応えがうかがえた。そんな京本のアーティストとしてはもちろん、役者としての飛躍が楽しみだ。

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