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「もう戦わなくていいんだ!」ガンプラで描く“優しい世界”に涙する人続出、「戦争がなければこうなってたのかな?」

RX-78NT-1 ガンダムNT-1 アレックス(左)とザクII改(右) 制作・画像提供/ふちゃん!氏 (C)創通・サンライズの画像

RX-78NT-1 ガンダムNT-1 アレックス(左)とザクII改(右) 制作・画像提供/ふちゃん!氏 (C)創通・サンライズ

 日本人はよく、正義が悪を倒す“勧善懲悪”好きと言われるが、必ずしもそうはならないのが、ガンダムの世界。悲しい結末を迎えるストーリーもあり、すべてがハッピーエンドではない奥深い物語が魅力の一つになっている。昨年、そんなガンダム・ガンプラの世界を初めて知り、ハマったという、ふちゃん!さん(@_rqccc)は、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に大きな衝撃を受け、敵対するザクII改とアレックスを並べた作品を制作。「優しい世界」「泣いた」などの賞賛を集めた。一体どのような想いで本作を作り上げたのだろうか?

【写真】ザクII改、アレックスともに“戦い”の痕跡が…ソロ写真で見る、ふちゃん!さんの細かく丁寧なウェザリング

■『ポケットの中の戦争』最終話を観て「こうなっていたら」の制作を決意

――ガンダム、ガンプラの楽しさに目覚めたのは昨年と伺いました。

【ふちゃん!】そうですね。たまたま機会があって、昨年、初めてアニメでガンダムを見ました。それがきっかけでガンプラにも興味を持って。時代順にアニメを見ていき、好きな機体があれば作る、を繰り返しています。

――すっかり、ガンダムファンですね。さて、SNSで発表されたザクII改とアレックスを並べた作品が、7000件を超えるいいねを獲得し、話題となりました。2機のモビルスーツ(MS)から、ガンダム作品の中でも異色の、小学生・アルを主人公とした『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』をイメージされたと思うのですが、本作を作ろうと思った理由を教えてください。

【ふちゃん!】『ポケットの中の戦争』は、正直、観ていてつらくなる作品でした。といっても、最終話までは割とニコニコして観ていられました。主人公のアルが無邪気でかわいくて、怖いもの知らずな感じ。それを守ってあげようとする優しいバーニィがいて、同じく優しくしてくれるクリスもいて。それが、知らないまま戦って、あんな結果になって…。

――登場人物の発言、行動は、まるでボタンを掛け違うかのように少しずつズレていきます。その結果、アルの声が届くことなく、アレックスに搭乗したクリスは、ザクII改にバーニィが搭乗していることを知らずに戦い、ザクII改は爆散。アレックスも傷を負うという、悲しい結末を迎えてしまいます。

【ふちゃん!】「アルの『バーニィ!もう戦わなくていいんだ!!』という声がもし届いていたら」とか、「もう少し早くわかっていれば」とか、どうしても考えてしまい…。なので、最終話を見た時から、《私は、ザクII改とアレックスは絶対仲良く並べてあげよう》と決めていました。

――悲しい気持ちを抑えて、制作されたんですね。

【ふちゃん!】「こうなっていたらなあ」…と思うことしかなく、2機を並べて撮影しました。「パイロットが誰だか知らなくても、戦争がなければ、戦争が終われば、もしかしたらこうなってたかもしれないのかな?」と想像して制作しました。

■どちらかが武器を捨てなければ、こんな風に隣に寄り添うことは出来ない

――よく見ると、ザクII改とアレックス共に戦いの後と思われる痕跡もみられますね。

【ふちゃん!】戦いの痕跡があるのは、もしあの戦いの場で、アルの声がどちらにも届いていたら、こうなっていたかもしれないなと思って制作したからです。

――2機とも武器を持たず、ザクII改は花を持っていることが本作の大きな特徴と言えます。

【ふちゃん!】どちらかが花を持っていても、どちらかが武器を捨てなければ、こんな風に隣に寄り添うことは出来ないと思います。なので私はどちらにも武器を持たせず、ザク(バーニィ)には花を持たせました。

――SNSの投稿には、「バーニィ、もう戦わなくていいんだよ」というつぶやきが添えられました。アルの魂の叫びと同じセリフですが、どこか優しさをまとった諭すような言い方のこのメッセージにはどのような想いを込めたのでしょうか?

【ふちゃん!】もし私がアルなら、「戦わなくていい」と叫んでも届かずに、大好きなバーニィが死んでしまったら、きっとすごく落ち込むと思います。「戦争だからどうにもできなかった」では、アルがあまりにもかわいそうで…。なので「アルの声が届いたよ、ありがとう、大丈夫だったよ」の気持ちで「バーニィ、もう戦わなくていいんだよ」というアルのセリフをそのまま使いました。

――これらの想いが伝わったのか、本作を見た人たちからは、「泣いた」「優しい世界」「こうなってほしい」など、多くの感動の声が寄せられました。

【ふちゃん!】「感動の声」が予想以上に多く私も驚きました。正直、「『結末はこうじゃないよ』と批判の声も来るのかな?」と思っていたので。「こうなって欲しかった」と願う人たちが多くて、うれしくなりました。主人公が小学生ということもあり、残酷すぎる結末はもう変えられないけど、「もしもこうだったら…」と想像するのは自由だろうと思い、平和で優しい世界を想像しながら作ったので、伝わってよかったです。

――上記の感想のなかには、現在世界で行われている“戦争”への想いも込められているような気がします。

【ふちゃん!】私は、今起きている戦争について、詳しく知っているわけではありません。ですが、テレビのニュースやネットのニュースで、犠牲者が増えた報道や、過激な映像が流れたりすると悲しくなります。戦争は本当にあってはならないものだと思います。

――本作を観て、さまざまな想いが去来した人が多かったからこそ、これだけの反響があったんだと思います。では、最後にふちゃん!さんにとって「ガンプラ」とは?

【ふちゃん!】いろいろなことを考えさせてくれる、大好きな趣味です。

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