プレゼント・クーポンPRESENT COUPON

フェリアSNSSOCIAL

芸能・エンタメ

YouTubeで人気を集めてデビュー、マイケル・ジャクソン演じたマイルズ・フロストが主演男優賞「第75回トニー賞」

マイケル・ジャクソンの半生を描いた『MJ』は4冠=『第75回トニー賞授賞式』[字幕版]6月18日WOWOWライブで放送、WOWOWオンデマンドで配信(C)GettyImagesの画像

マイケル・ジャクソンの半生を描いた『MJ』は4冠=『第75回トニー賞授賞式』[字幕版]6月18日WOWOWライブで放送、WOWOWオンデマンドで配信(C)GettyImages

 アメリカ演劇界で最も権威のある祭典として知られる「第75回トニー賞」の授賞式がニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで現地時間12日に発表された。マイケル・ジャクソンの半生を描いた『MJ』で主演を務めたマイルズ・フロストは、高校の学園祭で披露したマイケル・ジャクソンのパフォーマンスがYouTubeで人気を集め、本作への出演が決まったという異色の経歴の持ち主で、同作がプロとして初めての舞台。会場でも圧巻のパフォーマンスを見せ、ミュージカル主演男優賞を受賞した。

【写真】WOWOWの生中継番組で司会を務めた井上芳雄、宮澤エマ

 ミュージカル作品賞は2020年のピュリッツァー賞で戯曲賞を受賞し、性的マイノリティーの黒人青年の内なる声を描いた『ア・ストレンジ・ループ』。主演のジャクウェル・スパイヴィーはデビュー作がいきなりトニー賞受賞、自身も主演男優賞にノミネートされる快挙を成し遂げた。

 演劇作品賞はアカデミー賞監督のサム・メンデスが演出を務め、リーマン・ブラザーズの誕生からリーマン・ショックによる崩壊までを3人の俳優だけで描いた『リーマン・トリロジー』が受賞した。

 ミュージカル・リバイバル作品賞は、オリジナル作品から登場人物の性別を一部入れ替えて制作された『カンパニー』が受賞。演劇リバイバル作品賞は、さまざまな背景を抱える選手たちが集う野球チームの舞台裏を描いた『テイク・ミー・アウト』が受賞した。同作には日本人ピッチャーの役で出演していた日本人俳優ジュリアン・スィーヒも授賞式に出席しており、受賞が決まると関係者と共にステージに上がり、喜びを分かち合っていた。

 前回(第74回)の授賞式が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2021年秋にウィンター・ガーデン劇場(ニューヨーク)での実施という変則的な開催となったが、今年は例年通りのスケジュールで、開催場所もラジオシティ・ミュージックホールに帰還。今年のアカデミー賞で助演女優賞(『ウエスト・サイド・ストーリー』)に輝き、18年には『サマー』でトニー賞(ミュージカル助演女優賞)にノミネートされているアリアナ・デボーズが司会を務めた。

 司会のアリアナは、オープニングパフォーマンス「This Is Your Round Of Applause」を披露し、会場はスタートから大いに盛り上がり、いきなりスタンディングオベーション。アリアナはコロナ禍から少しずつ賑わいを取り戻しつつある演劇界について「ジェットコースターのようなシーズンであり、バラバラだった2年の時を経て、カンパニーが再会したシーズンでした」と評した。また、性的マイノリティであることを公表している候補者が増えている点にも触れ「インクルージョン(包括)が進んでいます」とコロナ禍という厳しい状況に見舞われつつも、演劇界が“前進”していることを強調した。

 授賞式では、ミュージカル作品賞候補となっている作品を中心に、次々とパフォーマンスが披露された。『ザ・ミュージックマン』からはミュージカル主演男優賞にもノミネートされたヒュー・ジャックマンとミュージカル主演女優賞候補のサットン・フォスターがマーチングバンドを従えて「76 Trombones」を披露し、軽快なステップで会場を沸かせた。

 同じくミュージカル作品賞候補で“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの半生を描く『MJ』のパフォーマンス紹介では、マイケルの子どもたちであるプリンス・ジャクソンとパリス・ジャクソンがプレゼンターとして登場。マイルズ・フロストがマイケルのヒットナンバー「The Way You Make Me Feel」と「Smooth Criminal」のパフォーマンスを披露し、華麗なムーンウォーク&ゼロ・グラヴィティも見せ、喝采を浴びた。

 また『ミスター・サタデー・ナイト』からのパフォーマンスでは、主演のビリー・クリスタルが、観衆に呼び掛けてライブさながらのコール&レスポンスを行ない、ブロードウェイが日常を取り戻している様子“Return to the Normal”を強く印象付けた。

 『ウエスト・サイド・ストーリー』、『スウィーニー・トッド』、今年の作品賞ノミネート作『カンパニー』などの名作の楽曲や歌詞を手がけ、昨年91歳で惜しまれながら他界した作詞・作曲家スティーヴン・ソンドハイムの追悼パフォーマンスでは、彼の作品に数多く出演してきたバーナデット・ピーターズが『イントゥ・ザ・ウッズ』より「Children Will Listen」を披露した。

 今年の授賞式のパフォーマンスで一番の歓声を浴びたのが『パラダイス・スクエア』の主演女優で「Let It Burn」を披露したジョアキーナ・カラカンゴ。クライマックスでは涙を流しながら、力強い歌声を響かせる圧巻のパフォーマンスを披露し、会場はスタンディングオベーションで彼女を讃えた。

 最多受賞は演劇作品賞、演劇演出賞(サム・メンデス)、演劇主演男優賞(サイモン・ラッセル・ビール)、演劇照明デザイン賞、演劇装置デザイン賞の5冠に輝いた『リーマン・トリロジー』。

 そして、ミュージカル装置デザイン賞(バニー・クリスティ)、ミュージカル助演女優賞(パティ・ルポーン)、ミュージカル演出賞(マリアンヌ・エリオット)、ミュージカル助演男優賞(マッド・ドイル)、ミュージカル・リバイバル作品賞と、同じく5冠に輝いた『カンパニー』。

 演劇主演男優賞は『リーマン・トリロジー』の主演3人を含む7人がノミネートされたが、『リーマン・トリロジー』からサイモン・ラッセル・ビールが受賞。ビールは共演のアダム・ゴドリー、エイドリアン・レスターの存在に触れ「みなさんを代表して、この賞を受け取ります。トロフィーは家に持って帰るけどね(笑)」とユーモアを交えつつ、感謝を口にした。

 ミュージカル主演男優賞を受賞したマイルズ・フロストは、壇上で「ママ、頑張ってここまで来たよ!」と自身を育ててくれた母親への感謝を口にし、さらに黒人の子どもたちに向けて「夢は叶うし、僕も応援してる。みんなで支え合っていこう。マイケル・ジャクソンであれば『Heal the world with Love.(愛をもって世界を救おう)』と言ったでしょう」と呼びかけた。『MJ』は同賞に加え、ミュージカル音響デザイン賞、振付賞、ミュージカル照明デザイン賞の計4冠に輝いた。

 ミュージカル主演女優賞は、授賞式でのパフォーマンスでも圧巻の歌声を響かせたジョアキーナ・カラカンゴ(『パラダイス・スクエア』)が初受賞。一方、ミュージカル助演女優賞に輝いたパティ・ルポーン(『カンパニー』)は、過去に2度、ミュージカル主演女優賞に輝いており、3度目のトニー賞受賞(※ミュージカル助演女優賞は初)となった。

■『第75回トニー賞授賞式』WOWOWで18日に放送

 世界のトップスターたちが集い、歌とダンスのパフォーマンスを披露した、華やかな授賞式の模様は、WOWOWで生中継、ライブ配信された。スタジオでは井上芳雄と宮澤エマがナビゲーターを務め、ゲストとして中川晃教・花村想太(Da-iCE)、亀田誠治、そしてミュージカル演出部門でトニー賞に2度ノミネートされた演出家のマイケル・アーデンが出演。

 日本のスタジオから授賞式を見守った井上は、コロナが明けて、少しずつ元気を取り戻し、それが表現され始めているのを感じました」と分析。特にミュージカル主演女優賞に輝いたジョアキーナ・カラカンゴの圧倒的なパフォーマンスとスピーチに触れ「彼女が言った『どんな状況でもベストパフォーマンスをする』という気持ちが伝わってきました。“ニューノーマル”に向かっているんだなと感じました」と、コメント。

 スティーヴン・ソンドハイムの追悼パフォーマンスのシーンでは、「染み入るようなソンドハイムの詞とバーナデットの歌声を聞いて…『いなくなっちゃったんだな』というのをしみじみと感じました」と、語っていた。

 宮澤も「レジェンドから新人まで」と受賞者の多彩な顔触れに言及。また司会に加えてパフォーマンスでも大活躍を見せたアリアナ・デボーズを称え「コロナで2年間、直接、拍手を受けることができなかった人たちが、今日、思い切りその瞬間をエンジョイされていたんだなと思います。ブロードウェイの底力を見せつけてくれました」と、授賞式を楽しんでいた。

 授賞式の模様は、今週18日午後9時より『第75回トニー賞授賞式』[字幕版]としてWOWOWライブで放送、WOWOWオンデマンドで配信される。WOWOWオンデマンドでは、WOWOWスタジオパートも全て含む生中継版(同時通訳)を18日午後8時59分まで配信中。

番組公式URL:https://www.wowow.co.jp/stage/tony/

■主な部門受賞結果
★演劇作品賞 『リーマン・トリロジー』
★ミュージカル作品賞『ア・ストレンジ・ループ』
★演劇リバイバル作品賞『テイク・ミー・アウト』
★ミュージカル・リバイバル作品賞 『カンパニー』
★演劇演出賞 サム・メンデス『リーマン・トリロジー』
★ミュージカル演出賞 マリアンヌ・エリオット『カンパニー』
★演劇主演男優賞 サイモン・ラッセル・ビール 『リーマン・トリロジー』
★演劇主演女優賞 ディードル・オコンネル『デイナ・H』 
★演劇助演男優賞 ジェシー・タイラー・ファーガソン『テイク・ミー・アウト』
★演劇助演女優賞 フィリシア・ラシャド 『スケルトン・クルー』 
★ミュージカル主演男優賞 マイルズ・フロスト『MJ』
★ミュージカル主演女優賞 ジョアキーナ・カラカンゴ『パラダイス・スクエア』
★ミュージカル助演男優賞 マット・ドイル『カンパニー』 
★ミュージカル助演女優賞 パティ・ルポーン『カンパニー』
★ミュージカル脚本賞 マイケル・R・ジャクソン『ア・ストレンジ・ループ』

ORICON NEWSは、オリコン株式会社から提供を受けています。著作権は同社に帰属しており、記事、写真などの無断転用を禁じます。

こちらの記事もどうぞ