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野沢雅子、私生活でも孫悟空目線 演じて36年「良い生き方をしています」

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』に出演する(左から)野沢雅子、古川登志夫 (C)ORICON NewS inc.の画像

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』に出演する(左から)野沢雅子、古川登志夫 (C)ORICON NewS inc.

 アニメ『ドラゴンボール』(DB)の新作映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が6月11日に公開される。劇場版アニメ21作目となる本作は、原作者の鳥山明氏が原作、脚本、キャラクターデザインを担当し、復活を遂げた世界最悪の軍隊「レッドリボン軍」との壮絶なバトルが描かれる。孫悟空/孫悟飯/孫悟天役の野沢雅子氏とピッコロ役の古川登志夫氏に、作品が愛され続ける理由や収録現場での思い出、作品から受けた影響について聞いた。

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 『ドラゴンボール』はコミックスの全世界累計発行部数が約2億6000万部で、原作連載スタートから38年、初のアニメ化から36年目を迎えた現在も、日本のみならず世界中で高い人気を集めている。

■バトルシーンの大半はアドリブ 尊敬する野沢雅子の“掛け声”バリエーション

 今でこそよきライバルであり盟友でもある悟空とピッコロだが、ピッコロの登場当初は大魔王と恐れられ、幾多の激闘を繰り広げてきた2人。バトルの白熱した掛け合いについて、野沢は、「気持ちで入っているから『演技はこうしよう』とかは考えたことがありません。悟空の動きや感情の強弱に自然に合わせ、悟空と一体になって収録している感じです」とアフレコは悟空自身になりきっているという。

 ただ、戦士たちの高速移動を表現する独特の描写には、「ピッ、ピッと速すぎて、もう“線”なんですよ。だから最初に『こっちから来るのは悟空?』と確認し頭にインプットしてから録音しています」と“最強戦士”ゆえの能力の高さに混乱することはあると話した。

 また、古川は、バトルシーンの叫びについて「台本には『アドリブでよろしく』と書いてあり、あとは白紙ですからね(笑)」と明かし、「掛け声はやっているうちに(バリエーションが)なくなっちゃうんですよね」と苦笑い。

 具体的な実例として「天下一武道会とかで30分間2人で戦う場面では、ずっと同じ掛け声を続けることはできないので、別のものを繰り出さなきゃいけない。だけど途切れちゃう(笑) 僕が言わないとそこでNGになってしまうし、野沢さんにご迷惑をおかけすることになるので、もう必死です。戦いのシーンはいつも大変」と振り返った。

 そんな古川は野沢を「掛け声の名手」と称え、「オリジナルで瞬発的に出すという感じで、センスが要求される部分も。片方が「タッタッタッタッ」と言ったのをこっちも…とならないように変化を求められますが、自然にできるところが野沢さんは天才的。速い画についていける動体視力もすごいし、瞬時に掛け声を変えられてバリエーションも多い。誰にでもできるものではないです」と尊敬のまなざしを向けた。

■ピッコロのグッズで験担ぎ 野沢雅子からもらう野菜は「仙豆」

 収録現場に向かう際の“験(げん)担ぎ”として、「ピッコロが好きで、『きょうはこれを持って行こうかな』とカバンの中に彼のグッズを入れるルーティンがあります。彼のグッズを持っていくと、物事がうまくいくような気がします」と口にした古川。

 具体的に持参するのは、「フィギュアがほとんど。奥さんが筆箱にキャラクターのワッペンを着けてくれたのですが、それを見た人は小学生のペンシルケースかな?って思う(笑)」と説明しつつ、「フィギュアを集めたのは野沢さんの影響」と明かす。

 古川が「お宅訪問している番組をたまたま家で観たら、一面にぬいぐるみが並んでいるのを目にして『すてきだな。僕も集めよう』と思ったのがきっかけ」と話すと、野沢は、「普通のおうちは洋酒を置くような飾り棚に、うちはグッズをびっしり並べています。見た人はみんなびっくりしますね」。また、野沢が収録現場に「時々ゴーヤを持ってきてくれます」と古川が明かすと、野沢は「家庭菜園をやっていて、持って行くといただいてもらえるのがうれしくて」と満面の笑みを見せた。

 すると古川は、「超サイヤ人が作った野菜ですから。捨てるところがないように使わないとバチが当たります」とニヤリ。「何種類も料理して写真を撮り、次お会いしたときに報告します。だからゴーヤの料理に詳しくなりましたし、保存の仕方もいろいろ勉強しました。野沢さんから“仙豆”をもらったようなものです」と笑いを誘った。

■古川登志夫、野沢雅子の背中で学んだ人間力 新人への優しさに『DB』とリンク

 野沢と古川の2人にとって、『ドラゴンボール』は特別であることは疑いようがないが、作品から受けた影響や学んだことは何だろうか。

 古川は、「作品からはもちろんですが、野沢さんから学んだと言った方がいいかもしれません」と切り出し、「他者に思いをいたすという言葉が昔からありますが、野沢さんは自分以外の人のことにいつも気を配っていらっしゃいます。主役で一番大変なのに新人にまで気を配っていらっしゃる姿を見て、『ドラゴンボール』のキャラクターの“優しさ”にもつながっているのだなと感じました」と敬意。

 さらに、「新人の方が緊張してかんだりしたら必ず声をかけてあげるんですよね。『私は若いころもっとできなかった』と差し入れのお菓子を渡したり、コーヒーを入れて持ってきたりするのを見て、こういう先輩でありたいと学びました。作品からもそうですし、実際に野沢さんとご一緒させていただいて学んだことです」と語る。

 一方、野沢は、「いろんな意味ですごく影響を受けていると思います」とし、「普段生活していく上でも、ボーッとしていて何をしていいかわからなくなったら、『こういうとき悟空だったら何をするんだろう』って考えちゃいます。悟空はジッとしていない人ですから、やりたいことがたくさんあるはずなので、暇になった時は特に悟空の目線で行動します(笑)」とプライベートにも影響を与えていると告白。

 古川から「野沢さんの場合はライフワークみたいになっていますからね」と声をかけられると、野沢は「良い生き方をしています。『ドラゴンボール』や悟空と出会って、とっても幸せです」とほほ笑んだ。

取材・文:遠藤政樹/編集・撮影:櫻井偉明

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