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『手塚治虫文化賞』新生賞に谷口菜津子氏 スピーチ嫌いを乗り越えて感謝「泣かせようと思ったのに私が」

谷口菜津子氏 (C)ORICON NewS inc.の画像

谷口菜津子氏 (C)ORICON NewS inc.

 『第26回手塚治虫文化賞』の贈呈式が2日、東京・汐留の浜離宮朝日ホールで開催され、新生賞を受賞した谷口菜津子氏が出席した。

【写真】トロフィーを抱えて笑顔の谷口菜津子氏&オカヤイヅミ氏

 『教室の片隅で青春がはじまる』(KADOKAWA)、『今夜すきやきだよ』(新潮社)について、多様性を柔らかな筆致で描いたことに対して、新生賞が谷口氏に送られた。

 笑顔で盾と鉄腕アトムの像を受けとった谷口氏は「あがり症で、めっちゃくちゃ緊張していて。支離滅裂なことを言うかもしれないですけど本業は漫画家なので大目に見ていただけると」と照れ笑い。そして、スピーチ嫌いになった“トラウマ”を告白し、笑わせた。小学生だった谷口氏は強制参加させられた小さな親切を作文にするコンクールで、早くゲームしたいがあまり「うそを書いてしまった」という。事実は小説より奇なりで、それがまさかの入賞し、偉い人の前で読まなければいけなかった。「真っ赤なうその『私がしたいいこと』を話した。罪悪感と継続して、そのうそをつき続けた苦痛があって…。そのことを思い出して…。私のスピーチ嫌いの原点でした」と話していた。

 今回は自ら描いた作品が栄えある賞に輝いた。谷口氏は「今回も、よく考えたら架空の話を描いて漫画の賞をいただいた。なんか、ちょっと似ているなと思った」と笑いながらも「その時と違うのは、協力してきた人がいること。この場で感謝を伝えたい人がいっぱいいる。嫌な気持ちを抑えて、どうにかしてここに立ちました」と読者、支えてくれた編集者、販売などの出版社や書店関係者への感謝の言葉を並べた。次第に涙声になり、「編集さんを泣かせようと思ったのに私が泣きそうになっている」と照れながら感動のスピーチを終えていた。

 『手塚治虫文化賞』は、日本の漫画文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、手塚氏の志を継いで漫画文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社により1997年に創設された賞。<マンガ大賞><新生賞><短編賞><特別賞>の4賞がある。

 マンガ大賞は魚豊氏の『チ。―地球の運動について―』(小学館)、短編賞は『いいとしを』(KADOKAWA)、『白木蓮はきれいに散らない』(小学館)のオカヤイヅミ氏が受賞。特別賞は該当なしだった。

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