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嵐莉菜、初主演映画で“監督を泣かせる”熱演 『マイスモールランド』インタビュー

映画『マイスモールランド』(公開中)川和田恵真監督、嵐莉菜、奥平大兼 (C)ORICON NewS inc.の画像

映画『マイスモールランド』(公開中)川和田恵真監督、嵐莉菜、奥平大兼 (C)ORICON NewS inc.

 是枝裕和監督が率いる「分福」気鋭の新人監督・川和田恵真による商業映画デビュー作『マイスモールランド』(公開中)。日本に住む難民申請中のクルド人の家族が直面する過酷な現実と、17歳の主人公サーリャが自分の居場所を探し、成長していく姿を描いた物語だ。サーリャを演じた、自身も5ヶ国のルーツを持ち、ViVi専属モデルとして活躍する嵐莉菜。サーリャが心を開く少年・聡太を演じた奥平大兼。そして川和田監督の3人に話を聞いた。

【動画】嵐莉菜、奥平大兼、川和田恵真監督が選んだ「かけがえのない1本」

――嵐さん、初めて主演した映画はいかがでしたか?

【嵐】初号を観た時、最初、自分の顔が大画面に映って、すごく恥ずかしくて、隣の人はどう思ってるんだろう、とか気にしていたんですけど、すぐに自分とは別人に見えてきて、気づいたら映画に入り込んでしまっていました。サーリャが泣いてるシーンを見て、自分ももらい泣きしてしまって。自分がやっているのはわかっているんですが、自分とは思えなかった。ちゃんと演技ができていたってことですかね?

――そういうことだと思います! ですよね? 監督!

【川和田】莉菜さんは、オーディションの時からナチュラルな演技がすばらしくて、撮影中もサーリャとして生きてくれていたという感覚でした。

【奥平】完成したものを観て、僕がいないシーンでは莉菜さんはこういうお芝居もしていたんだなって、思いました。

――入管(入国管理局)のシーンですね。

【嵐】あのシーンの撮影では、カットがかかった後、監督を見たら号泣していたんです。監督と泣きながらハグしました(笑)。私にとっては、すごくうれしかったというか、演技って、見ている人に影響を与えられるものなんだな、と実感して、それをできたことがすごくうれしかったんです。改めてお芝居に興味を持ちましたし、お芝居で人の心を感動させられるなんてすごいことだな、と思いました。自分がどれくらいできたかわからないですけど、少なくともあの入管のシーンで監督を感動させることができたことが、私にとっては一番うれしかったです。

【川和田】あのシーンは、莉菜さんからあふれ出るものをそのまま撮ろうと思っていました。泣こうとして泣くような演技は一切求めていませんでした。でも、莉菜さんはリハーサルの時から泣いていましたし、最後までやり切ってくれました。あのシーンにすべて賭けていたし、莉菜さんが見せてくれたような光景を見るためにやってきたかもしれない、と思ったぐらいのシーンになりました。

【奥平】僕はそのシーンの現場にいなかったので、自分も居たかった、と思いました。僕も目の前にいる共演者やスタッフさんが感動して、思わず涙を流してくれるような芝居ができたらすごくいいな、と思いますし、役者はそういうシーンに出合いたくて、お芝居をやっているんだと思います。だから、初めて出演した映画で、監督を泣かせるなんて、すごいことだと思います、本当に。

【川和田】監督が現場で泣いていいかというと、そんなことないと思うんですけど(笑)。入管のシーンは、観客の皆さんにもかなり伝わるシーンになったのではないかなと、思います。

――商業映画デビュー作が公開される心境は?

【川和田】この映画に取り掛かって約5年。20代後半をすべてかけた映画なので、本当に感無量という言葉しか見つからないです。
――20代の後半をかけるに値するテーマだったのではないですか?

【川和田】そう思います。この映画を見るまで、日本にいる難民の人たちのことを何にも知らなかった、という人に観てもらいたいと思って、映画を作りました。多くの世代に届けたいですが、莉菜さんや、奥平くんと同じ若い世代の人たちにも観てもらえたらいいな、と思います。

――これから映画を観る人に伝えたいことは?

【奥平】僕は、サーリャたちのように「自分は何人だと思いますか?」という質問にどう答えたらいいのかなんて悩んだことがなかったし、難民として日本で暮らしている人たちのことも知らなかったので、そういう人たちと出会った時に、どう反応したらいいんだろう、というのを初めて考えました。思いやりを持って接するというのは、特別扱いすることじゃないんだよな、と思いました。この映画を見て、知らなかったことを知ったり、考えたこともなかったことを考えたりしてもらえたら嬉しいです。

【嵐】サーリャは聡太に出会うまで、友達に自分がクルド人であることを言えなかったように、本当の自分を見せないようにしてきた子なので、最初は何を考えているのか、表情ではわからないように意識して演じていました。聡太に出会って、自分のことを打ち明けるようになってから、サーリャの表情もどんどん変わっていくところが、自分で演じておいてなんですが(笑)、観ていてすごく好きなところなんです。聡太は、サーリャの居場所になって、成長するきっかけをくれる人です。ご覧になった方がサーリャから何か感じてもらうことがあるといいな、とすごく思います。

【川和田】サーリャの人生そのものを見てほしいな、と思います。彼女の青春、彼女と父との関係もこの映画の大事な要素です。彼女と同じような境遇の子が現実にいることにも思いを馳せてほしいです。そして、サーリャはこの後、どうなるのか、どんな未来であってほしいか、想像してもらえたらと思います。

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