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倖田來未「全力を出し切ったら、自分を労うことを忘れずに」 書籍『わたしが27歳だったころ』【全文公開】

『with』別冊本『わたしたちが27歳だったころ』に登場する倖田來未の画像

『with』別冊本『わたしたちが27歳だったころ』に登場する倖田來未

 ファッション誌『with』(講談社)で連載されていた「わたしが27歳だったころ。」をまとめた書籍『わたしたちが27歳だったころ 悩んで、迷って、「わたし」になった25人からのエール』が、22日に発売される。

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 本書に登場するのは、俳優、映画作家、脚本家、宇宙飛行士、映画字幕翻訳者、ドラマプロデューサーなど、さまざまな職業で活躍する25人の女性たち。27歳だった頃、何に悩み、どんな生き方を選択し、今何を思うのか――。時代を作り、活躍する女性たちが語る「わたし」ヒストリーを一冊にまとめた。

 3月発売の5月号で定期刊行が終了となったが、40年以上にわたり「働く20代」に寄り添い、応援し続けてきた『with』から、働く女性たちへの最後のエールとなる本書について、ORICON NEWSでは6日間にわたって一部誌面を公開する。

 最終回の第6弾は、アーティストの倖田來未。日本を代表する歌姫のポジティブ思考の秘密、そして結婚10年を迎えてもいまだにラブラブという夫婦生活や息子との関係について、おなじみの関西弁でたっぷり語った。

■『わたしたちが27歳だったころ 悩んで、迷って、「わたし」になった25人からのエール』

・倖田來未
「全力を出し切ったら、自分を労うことを忘れずに」

Profile
1982年11月13日生まれ。京都府出身。2000年、『TAKE BACK』で歌手デビュー。‘05年、‘06年に発売されたベストアルバムは共に売り上げ200万枚を突破。‘10年には日本人女性アーティストとしては初となる横浜スタジアム2DAYSのライブを成功させるなど、数々の偉業を成し遂げ、20年以上トップアーティストとして活躍。‘21年には、デビュー20周年を記念したベストアルバム『BEST~2000-2020~』も発売された。

窮地に立たされたとき、
いかに自分のために
人生を送れるか。
自分を大切にすることで、
人を幸せにする余裕が
出てくるはずだから。

「その瞬間、全力を出し切る」ことを積み重ね続けた10年間

 デビュー10周年を迎えたのが28歳のとき。10周年記念のドーム公演をやらせてもらったり、とても光栄に思うと同時に、まさか自分が10周年を迎えられるなんて、という驚きも感じていました。デビュー当時から「次、売れへんかったらクビ」と言われ、常に危機感を持っていたので、“今、歌いたいものを全力で出し切る”というスタンスで音楽活動をしてきた自分が10年もやれるなんて、と。しかも、飽き性な私がこれほど没頭できたことにもビックリして。基本的にダイエットも三日坊主で終わってしまうのに、“倖田來未”のためやったら続けられる。もちろんしんどいと思うこともあるけど、応援してくれるファンの人の期待に応えるためやったら頑張りたいと思えるんやなって。
 プライベートの私はとても地味でビビりですが、倖田來未として表に出るときは堂々とした女性に変わる。倖田來未は自分の理想像でもあるんです。18歳で倖田來未がスタートして、今、39歳。神田來未子(本名)として生きてきた時間よりも、倖田來未のほうが長くなってしまった(笑)。昔は神田來未子のほうが自我が強くて、倖田來未を演じている感覚があったんですけど、今は逆に、ポジティブな倖田來未が神田來未子を引っ張ってくれている。いいバランスで生きられているなと思いますね。
 20代で印象に残っていることは多くの人との出会い。いろんな人とコミュニケーションをとり、多くのことを経験して、感じて、経験値を上げてきた。当時はチームの中でも私が一番年下で、周りの30代、40代の輝く女性スタッフを見て「私もこの人らみたいにカッコよく働きたい」と刺激を受けることも多かった。だから皆さんにも人との出会いを大切にしてほしいと思います。憧れたり、尊敬できる人が見つかったら、自分に足りひんとこも見えてくるかもしれないし。だけどそこで「私にはできひんわ。あかんわ、私なんて……」とネガティブに思ったらダメ。人と比べて落ち込む必要はないし、自分がハッピーになれるものをチョイスして、一歩踏み出してみてほしいなって思うんですよね。

身近な人から幸せに。パフォーマンスを上げるモチベーションに繋がった家族の存在

 私にとっては28歳で旦那さんと出会い、結婚し、子供が生まれたことも頑張れる大きな要因。例えば、ライブツアーに向かうとき、息子に「お母さん行かんといて」と言われちゃったら出ていけないじゃないですか。だから、「お母さんカッコいい! ライブ行ってきて」と言ってもらえるようなパフォーマンスをする。今では、「次はいつライブなの?」とか聞いてくれるから、息子も楽しみに待っててくれるんやなって。
 自分で言うのも恥ずかしいけど、旦那さんとは未だにラブラブです(笑)。とても協力的なので、ついつい甘えてしまい、いつか捨てられんちゃうかなって思うぐらい。彼も同業だからこその理解もあるし、旦那さんに対しては尊敬できるところが常にアップデートされてるんですよ。「またええ曲書いたな」とかね。思ったことは伝えるし、「今日めっちゃイケメンやん」と褒めることも。どんなに近い存在でも思いやりがなければ続かない。10年も一緒にいたらね、鮮度も落ちてきますから(笑)、新鮮さや思いやりは持ち続けようと意識しています。
 たまには腹立つこともありますよ。何度言っても、靴下放りっぱなしやったり、飲み終えたコーヒーの缶を捨てずに置きっぱなしにしたり……。でも、口に出したらケンカになるから、冗談っぽく「また今日も捨てさせていただきました」っていう動画を送るんですよ。ほんなら次はやってくれてたりとか。旦那さんに限らず、スタッフさんに対してもそうだけど、うまいこと伝えないと、ただ相手をイライラさせるだけやから。伝え方は大事!
 イライラするのってホントによくない。例えば服に飲み物をこぼされても、心がハッピーやったら「いいよいいよ!」って言えるけど、心に余裕がないとイラっとしてしまう。怒りのボルテージが上がるのが速いんですよね。だから、ハッピーマインドでいることは本当に大事やなって思う。特に今はコロナ禍で心がすさんでしまうこともあると思うんです。ただ、私はコロナ禍でもハッピーでいたいと思ったから、ステイホーム中は自分磨きできる時間が増えてラッキーと捉えて、リモートでボイストレーニングしたり、3ヵ月間ピラティスを続けたり。習慣的にトレーニングするタイプではない私が、1週間ピラティスを続けてみたら、やらないと気持ち悪くなり、早起きも苦手やったのに、毎朝、気持ちよく起きられるようになった。それに、体が締まってキレイになった私を旦那さんが褒めてくれるかもしれないし、頑張っている姿を見たファンの人が「くぅちゃんがやってるなら私もやってみよう」と思ってくれるかもしれない。窮地に立たされたとき、いかに自分のために人生を送れるか。そうやって自分を大切にすることで、人を幸せにする余裕も出てくるのかなって思うんです。

「くぅちゃんみたいに年齢を重ねたい」と、ファンの人にも言われたいから、見た目は実年齢に逆らってキレイでいたい

 ハッピーにポジティブに過ごせている今、すごく楽しいし、来年も再来年も楽しみ! 40歳目前ですが、40になるのも楽しみで仕方がない。じつは36歳を過ぎたあたりから、実年齢に逆らってキレイでいようと努力中なんです。だから今は「昨日のワタシより、今日のワタシのほうがキレイ」って感じがしているというか。それで40歳を迎えたとき、「えぇー! 40なんですか?」って驚かれたいし(笑)、ファンの人に「私もくぅちゃんみたいに年齢を重ねたい」と言ってもらえたら最高に幸せだなって。
 20代から30代前半はよくエステにも行ってたけど、今はコルギや骨盤矯正に通い、就寝前や起床後には必ず指の骨でフェイスラインをゴリゴリやってリンパを流したり。ムリなくできることをやる。キレイになるためには、今の自分に何が必要なのか、自分研究も大事で。「1本7500円の化粧水を使うよりも、1500円ぐらいのプチプラの化粧水を1日5回入れたほうがいいやん」とか、「今朝はむくんでるな。昨日の夜、生野菜を食べたから、体が冷えたんかな」とか、己を知ることが重要だなって思うんです。それに、ダイエット中でもポテチを食べたいと思ったら食べたらいい。その分、夕ご飯は温野菜にする。ストレスは体に悪いし、自分を締め付けず、やれることをやるのが一番だなって思います。
 見た目はいい意味で年齢に逆らっていきたいけど、中身はもうちょっと落ち着きたいですよね。関西弁やめて、標準語でしゃべりたいです(笑)。でも、ムリやねんなー。一番の願望はこのまま倖田來未で居続けること。私自身、倖田來未の一番のファンでもあるので。そして、ファンの皆さんや家族、スタッフさんなど、私のことを好きだと言ってくれる人に好きでいてもらえるよう、見た目も内面も輝き続けることが願い。
 とはいえ、家に帰れば普通のひとりの女性やから、疲れたとか、面倒くさいって思うことも多々あります。それでも、「しんどい」を言い訳にせず、「よっしゃ、今日も頑張ろう」と自分に声をかけて、少し前を向いたらハッピーにいけるかもしれない。それで1日頑張ったら、「今日もお疲れさま」と自分を労うことを忘れずに。私はお風呂に入ったら、「今日もお疲れー」と言いながら自分の脚をさすって、むくみを流してあげるんです。そのひと言だけでも、体の中からいいホルモンが湧き出て、ハッピーマインドになれる気がするんですよね。

『with』2022年4月号掲載
撮影/下村一喜(AGENCE HIRATA)
スタイリスト/二瓶句実子
ヘア/松野利恵
メイク/大西トモユキ(GROUNDCOVER)
取材・文/関川直子

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