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笠松将・山下智久、日米共同制作ドラマでの学び「コンプレックスも武器になる」『TOKYO VICE』で共演

日米共同制作した超大作ドラマシリーズ『TOKYO VICE』で共演した(左から)笠松将、山下智久 (C)ORICON NewS inc.の画像

日米共同制作した超大作ドラマシリーズ『TOKYO VICE』で共演した(左から)笠松将、山下智久 (C)ORICON NewS inc.

 アメリカの配信プラットフォームであるHBO Maxと日本のWOWOWが日米共同制作した超大作ドラマシリーズ『TOKYO VICE』。1990年代の東京にうごめく凶暴な闇の住人たちを追ったこのドラマは、オスカー監督マイケル・マンが第1話の監督と、全話のエグゼクティブ・プロデューサーを兼任する。『ウエスト・サイド・ストーリー』のアンセル・エルゴートが主人公を務め、日本人キャスト・渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久らが脇を固めたサスペンスフルな話題作だ。ヤクザの若きリーダーを演じた笠松将、カリスマホストを演じた山下智久に、オーディション、国際共同制作について、撮影秘話を聞いた。

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■オール日本ロケで描く日米共同制作ドラマ「山下さんがいることがバレて撮影中断したことも」

――アカデミー賞監督であるマイケル・マンのオーディションに受かったときの感想は?

【山下智久】 海外作品にチャレンジしたくて、10年ほど前からオーディションを受け続けていました。なかなか受からなくて、「もう無理なのかな」と諦めかけていた矢先、「夢が叶う」瞬間を体感させていただいた作品です。大きな役ではないですし、かなりクソ野郎の役なんですが(笑)、僕にとってはとても価値のある役です。

【笠松将】 僕はオーディションの後、10回ぐらいマイケル・マン監督とお会いしたんですよ。お会いするたびに「僕は佐藤の役に決まったんですか?」と聞くんですが、監督は「答えられない」と(笑)。何度も会って、たくさん話して、衣装合わせをして髪型を決めても、監督は僕に「オーディションに受かった」とは言ってくれなくて。撮影当日、「僕、決まったんですよね?」と改めて聞いたんですが、監督は笑いながら「いや、まだ分からない」って(笑)。

――2人とも、印象的なオーディションだったんですね。作品では、90年代のネオントーキョーが見事に再現されていましたね。

【山下】 細かな部分まで作り込まれていて、スタッフさんたちのこだわりに感動しました。僕は90年代に流行ったアクセサリーを衣装合わせに持って行き、ドラマではそれをずっと身に付けていたんですよ。先輩からいただいたものなのですが、まさかこんな形で役に立つとは(笑)。

――リアルな私物が役に立ったんですね。

【山下】 そうなんです。大切にしていてよかったなって。それから、笠松さんと一緒のシーンは新宿・歌舞伎町にある本物のホストクラブで撮影したんです。あれは結構迫力があったよね?

【笠松】 ありましたね。そういえば撮影中、なぜか「山下さんがいる」という情報が漏れてしまい、撮影が中断されたこともあったんですよ! 新宿区の住人全員が集まって来たぐらいの人だかりになって…。

【山下】 いやいやいや、言いすぎだから(笑)。

■“紳士な悪い男”演じた山下 憧れを抱いていた笠松は「人としても、役者としても、尊敬しています」

――本作で山下さんと笠松さんは初共演されましたが、いかがでしたか?

【山下】  僕は人見知りなんですが、笠松さんは現場の雰囲気を和やかにしようと、よく話しかけてくれました。食事も一緒に行ってたくさん話し合ったよね。そういった対話は俳優同士にとってすごく大事だと思っているので、うれしかったですね。

【笠松】  過去に何度も言っているんですが、僕は昔から山下さんのことが好きだったんです。台本のアキラは本当に「悪い男」って印象で…。いったい誰が演じるんだろうと思っていたら、山下さんだと知って「えっ、この役を山下さんが…!?」と演技を見る前からわくわくしました。でも実際はその予想も超えていて、ただの悪い男ではなく“紳士な悪い男”でしたね。

――そんな憧れの山下さんと共演してみていかがでしたか?

【笠松】 本作の情報が解禁されるたびに連絡をくださったり、ご飯に誘っていただいたり、とても優しくしてくださって。人として、役者として、尊敬しています。ますます大好きになりました!

【山下】 褒めすぎですよ…。ご飯を1000回ぐらい奢らないといけなくなったじゃないですか!(笑)

――お2人で食事に一緒に行ったときはどんな話をされたのでしょう?

【笠松】 実は、僕はあの頃「自分にはカリスマ性がない……」と考えていたんです。

【山下】 カリスマ性、あるよ!

【笠松】 いえいえ、僕に足りないものは“カリスマ”なんですよ。「カリスマ性って後天的に手に入れることができるのかな」と悩んでいたわけですよ。「そうだ、山下さんなら知っているはず」と思い、ある日、山下さんに電話したんです。「山下さんにとってカリスマはどういう意味があるのか。どうやったらカリスマになれるのか。僕に今できることは何だと思いますか?」と。そしたら、山下さんはものすごく真摯に答えてくださって。僕のなかで大きなヒントになったので、とてもありがたかったです。

■じっくり時間をかけて作られた『TOKYO VICE』「役作りの”大切さ”において、国境は関係ない」

――山下さんが演じるホストのアキラと笠松さんが演じるヤクザの佐藤は、物語でどのように絡み合うのでしょう?

【山下】 見てのお楽しみなのですが、しっかりと絡み合います。僕は悪いホスト役で、女性を巡って、笠松さんが演じる佐藤を怒らせてしまうんです。

――それは展開が楽しみですね。ハリウッドとの共同制作ということで新たな発見はありましたか?

【山下】  役作りの”大切さ”において国境は関係ないと思いますが、ハリウッドにはたっぷりと時間をかけて役に向き合う環境があることは大きいと思いました。『TOKYO VICE』では、脚本に描かれていない部分で「僕に何ができるのか」ということを監督と話し合っていきました。特にコロナ禍だったので、「ひょっとしたら撮影はもうできないかもしれない」と思うほどスケジュールがズレたりして、いつもよりも時間があったんですよ。キャラクターをひとりの人間として深掘りできた気がします。

【笠松】 ワンシーン撮り終えたら、次のシーンまで俳優は2時間空いたりするんです。照明やカメラを調整するのに、ものすごく時間をかけるんですよね。ひとつひとつのシーンにこだわって撮影され、僕たちは待ち時間にキャストやスタッフのみなさんとたくさん話して関係性を深めることができたので、それはすごくよかったですね。

【山下】 海外で仕事をさせていただいて感じたのは、「人と人の間に国籍というボーダーはない」ということ。もちろん言葉の壁はありますが、人間同士として交流できることを知りました。ストリーミングでも劇場でも、映画でもドラマでも、国籍も関係なしにボーダーレスでワクワクできる作品や制作チームにどんどん参加していきたい。そして、そのような機会が訪れたときに参加できる”自分自身”を作っておきたいなと思います。

【笠松】 つい数年前までバイトをしていて、英語もまったく話せなかった僕が、まさかあのマイケル・マン監督の作品に出演できるなんて思ってもみませんでした。今後も海外の作品に挑戦していきたいですが、日本の作品への思いも強くなりました。

■まずは自分の欠点を受け入れることで、人間関係を構築「自分をリスペクトしてこそ、他の人もリスペクトできる」

――山下さんが先程おっしゃった、海外作品に参加できる”自分自身を作っておく”とはどういう意味でしょうか?

【山下】 “自分をさらけ出す”ことでしょうか。人間ですから「好き・嫌い」や「合う・合わない」もあると思いますが、ネガティブな意見を声に出すのは勇気がいりますよね。特に日本人はそういったことを我慢する傾向にあると思います。でも、自分自身の言いにくい部分をさらけ出すことによって、相手も心を開いてくれるんじゃないかなって思うんです。“日本で生まれ育った自分の良さ”を持った上で心の窓を広げていく。まず自分自身をリスペクトしてこそ、他の人もリスペクトできます。異なる環境や文化を柔軟に受け入れつつ、自分の思いを保つことが重要だと感じます。

【笠松】 そうですよね。それにこういったオーディションでは、戦略的に自分を見せなくてはいけないと思うんです。なので、まずは自分を知らないとオーディションで戦うことができません。自分に向き合うことは特に俳優にとって必要な作業だと思います。実は今回、自分がコンプレックスに感じていた部分をマイケル・マン監督に褒めていただいたんですよ。コンプレックスだって武器になるかもしれないし、逆に長所が短所になりうることもあるということを学びました。だから山下さんがおっしゃったように自分のすべてを受け入れて、心と心で人と交わることが大切だと思います。

――今後、一緒に作品を作りたいクリエイターはいますか?

【山下】 笠松さんとまた共演したいですね。今回は僕が彼を怒らせて、バチバチと火花を散らす関係だったので、今度はもっと違う関係性を築ける役でご一緒したい。

【笠松】 そんなことを言っていただけるなら、1000回ご飯をごちそうしていただく話をなくさなきゃいけないじゃないですか(笑)。

【山下】 ハハハハ。笠松さんとこういう出会いをもらってうれしかったですよ(笑)。

【笠松】 今回、山下さんはひとりの人間として僕を見てくださって。それがすごくうれしくて、僕ももっと成長してまた山下さんと共演できたらうれしいです。

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ハリウッド共同制作オリジナルドラマ『TOKYO VICE』
4月24日(日)WOWOWにて独占放送スタート
WOWOWオンデマンドにて第1話配信中
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出演:アンセル・エルゴート、渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久
監督:マイケル・マン(第1話)ほか
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