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死刑執行数世界2位の国イランでは上映中止のえん罪サスペンス

イラン・フランス合作映画『白い牛のバラッド』(2月18日公開)ポスタービジュアルの画像

イラン・フランス合作映画『白い牛のバラッド』(2月18日公開)ポスタービジュアル

 死刑執行数世界2位の国イランの懲罰的な法制度を背景に、シングルマザーの生きづらさ、理不尽に立ち向かう女性の姿を巧みに描き出した映画『白い牛のバラッド』(2月18日公開)の30秒予告&メインビジュアルが解禁となった。

【動画】最後の白い牛が気になる30秒予告

 日本の濱口竜介監督が銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した『偶然と想像』と並んで「第71回ベルリン国際映画祭」(2021年)のコンペティション部門に出品されたのをはじめ、世界中の映画祭で絶賛された本作は、ベタシュ・サナイハ監督とマリヤム・モガッダム監督が自国のタブーに斬り込んだ衝撃のえん罪サスペンス。

 斬り込みすぎて自国イランでは、20年2月のファジル国際映画祭で3回上映されて以降、政府の検閲により劇場公開の許可が下りず、2年近く上映されていない、といういわくつきだ。

 愛する夫を死刑で失い、ろうあの娘を育てながら必死で生活するシングルマザーのミナ(マリヤム・モガッダム)。1年後に突然、夫の無実が明かされ深い悲しみに襲われる。賠償金よりも判事に謝罪を求める彼女の前に、夫の友人を名乗る男レザ(アリレザ・サニファル)が現れる。ミナは親切な彼に心を開き、3人は家族のように親密な関係を育んでいくが、ふたりを結びつける“ある秘密”には気づいていなかった…。罪と償いの果てに、彼女が下した決断とは――。

 このたび解禁された30秒予告は、最愛の夫をえん罪で失ったミナとろうあの娘ビタの元に、謎の男レザが現れるシーンから始まる。レザは「ご主人に借りた金を返しに来ました」といい、悲しみに暮れていたミナは親切な彼に次第に心を開いていく。

 続くシーンでは水浸しの部屋に佇むレザが映し出され、不穏な空気に一変。「愛する人をえん罪で失った時、あなたならどうしますか」という究極の問いかけとともに、「死刑」「犠牲」「過ち」の言葉が、二人の姿とあわせて映し出される。この男は一体、何者なのか? そして、タイトルにかかる最後の白い牛が印象に残る予告に仕上がっている。イランの闇をあぶり出した本作は、死刑制度が存在するここ日本でも観客の胸にも深く突き刺さるに違いない。

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