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松本潤『99.9』“深山大翔”の作り方は“不変”がテーマ「成長するキャラクターではない」

映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』に主演する松本潤  (C)2021 『 99.9 THE MOVIE 』 製作委員会の画像

映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』に主演する松本潤  (C)2021 『 99.9 THE MOVIE 』 製作委員会

 人気グループ・嵐の松本潤(38)が主演を務める映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』(30日公開)。公開前日の29日には完全新作ドラマスペシャル『99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP 新たな出会い篇~映画公開前夜祭~』(TBS系・後9:00)も放送された。活動休止後、仕事再開のタイミングで今作を撮影したという松本にとって「勝手知ったるみんなとリスタートを切れたということは大きく安心感があった」という思い出深い作品となった。そんな今作の撮影裏、そしていよいよスクリーンに飛び立つ深山大翔というキャラクター作りについても語ってもらった。

【写真】深山が対峙する弁護士・南雲を演じる西島秀俊 

 同シリーズは裁判有罪率(起訴された際に裁判で有罪になる確率)が99.9%とされる刑事事件に、型破りな弁護士・ 深山大翔(松本)と利益優先の弁護士・佐田篤弘(香川照之)ら個性豊かな弁護士たちがぶつかり合いながらも、残りの0.1%の可能性に懸けて挑んでいく新感覚痛快リーガル・エンターテインメント。

 「また(作品の世界に)戻れるうれしさもありながら、映画にするという話をしていたらドラマも作ることになって、結果的に2本撮るのはすごく大変じゃないか(笑)と思いましたけど、このチームだからこそできたこと。感謝しています。誰が何を言う感じでもなかったけど、クランクインのときにあたたかく迎えてもらったのは印象的でうれしかったです」と木村ひさし監督率いる“チーム99.9”への信頼を明かす。

 「前回のSEASONIIを撮影した2018年から時間は空いていたけど、キャラクターが離れてしまって自分の中に残っていない感覚もなく、現場に行ってみんなの前で紺色のスーツを着て立てば、おのずと深山になれる感じでしたね。『ああ、そうこうだった』というのはもちろん、撮影カメラのカメラワークやセリフのときの動きだったり、そういう部分を『懐かしいね』と言いながら演るのは印象に残っています」と、カメラの前でキャストと並べば、自然と“深山大翔”になれたという。

 シリーズ開始から6年が経ったが、深山というキャラクターの演じ方は「むしろ、変わってないつもり。演じている期間は長いからなにかが変わって見えることはあるかもしれないけど、深山というキャラクター自体は変えてないし変わってない。SEASONIとIIの2つを観て、自分の中の深山像はこういう感じというところを台本に書かれているところから自分なりに戻す作業もあった。『こういう時はあまり人の話を聞くより別のことをやっているな』とか過去に作った深山のキャラクターに寄せていく…じゃないですけど『こうだったな』と思って演じています。結局、深山は成長するキャラクターではないから。

 今作でも、自分の父親の件がセリフのなかにも入ってますが、そういう経験があってなお、彼は事実を追い求めることを選択している人間。SEASONI第1話の設定からキャラクター設定は一切変わっていないかな。もちろん、父親の事件について事実が見えたところで、変化はあると思うけど、その変化をみせてしまうと人間的に成長したり、そこを魅せたりしないといけなくなる。作品が始まるときにそこは、削ぎ落としたいといった」と“不変”こそが深山を演じる上でのテーマだという。

■刑事事件が扱うこその信念「『フィクション』を理由に逃げない」

 小ネタやオヤジギャグなどコメディテイストの今作。「ドラマは日曜劇場という枠でやらせていただいていたので。日曜日の夜に楽しんでもらえるヌケ感のある作品になればいいというのもありながら、刑事事件を扱うことによって、僕も“有罪率99.9%”の事実を、作品を演るまで知らなかったので、作品をきっかけに知ってもらえたら、と思いました。バイアスがかかる感じや、裁判員裁判も始まっているから他人事(ひとごと)じゃないな、と当時思っていました。笑いや濃いキャラクターというオブラートにてテーマを包んでエンターテインメントとして届けたい。説教臭くならないようにしていますね」と方向性を語る。

 「作品を演じさせていただいたことで、自分の中では、リアルに起きている裁判や事件がすごく身近に感じられることもありました。ニュースを見て『今こういうことが起こっているんだ』と思うこともあった。」。

 刑事事件を扱うことで“他人事じゃなさ”を感じているからこそ「事件には、加害者がいて被害者がいて、その周りに家族がいたりする。そういう人たちをどう描くか。もしかしたら、実際にそういう想いをした人たちが嫌な想いをしないようにしなければいけない。『フィクションだから』という逃げもあるかもしれないけど逃げるよりはまず、そこを考えた結果、チョイスした芝居や動きを演るべきだと思いますね」と信念を明かす。

 “刑事事件ルーム”では深山や佐田、三代目ヒロイン・新米弁護士・河野穂乃果(杉咲花)、明石達也(片桐仁)、藤野宏樹(マギー)、中塚美麗(馬場園梓) らパラリーガルの面々がホワイトボードで事件を整理。そして実際に事件を再現しながら残りの0.1%の可能性をどこまでも追及していくさまは実に、コミカルで軽妙だ。

 実際の撮影の雰囲気を聞くと「台本で割と参考書、取説(取扱説明書)に近い。それをベースに、実際、現場で、感情的な部分はもちろん、事件をどれだけわかりやすくするか、自由に動くか。自分ひとりで考えてもバランスがわからないから、誰がこういうふうに動いているから誰はこういうふうに…と、パズルのように作られています。現場でこっちの方がいいとなることはある。木村監督が変えることもあるし、役者が提案したことに柔軟に対応してくださる方なので、だからこそキャラクター一人ひとりが自由。結果、個性的なキャラクター、ストーリーにもなるのかな」と緻密さこそがあの世界観を構築している。

 例えば「刑事事件ルームのシーンは観ている方にとっても事件の概要を整理する時間でもある。実際に現場に行って、ホワイトボードを前でしゃべったり、言い回しを考えたりすると台本に書かれていることだけでは、足りなかったり過多だったり…みたいなことが出てくる。それを『どう聞こえるか』とか、しゃべってみて『どっちの方がわかりやすいか?』とか、みんなで現場で話したりします。だから、特に、アドリブをやりたいということではなく、いかに、最終的にわかりやすく、できるかを話していますね」。
 
 「ここまで現場で対応することってあまりない。とにかく段取りでいろんなパターンを試して、その時に、他の役者さんがどうか、それだったらこう動けるとか、どう魅せていくかをみんなでやっている時間。段取りをやっているのは楽しいです」。そう話す松本の表情にはたしかな充実が見て取れる。信頼する仲間とともに作り上げた2作の新たな『99.9』でも決して変わらない深山大翔がどう活躍するのか、注目だ。

■『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』あらすじ

映画では、超型破りな弁護士・深山、敏腕弁護士・佐田、三代目ヒロインの新米弁護士・穂乃果(杉咲花)の元に15年前に起きた毒物ワイン殺人事件に関する依頼が舞い込んでくる。その犯人とされた人物は、死刑判決の確定後、無実を訴えながらも獄中で死亡しており真相は葬られた。その事件には、謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘・エリ(蒔田彩珠)が関わっていた。深山たちは、事件が起きた村で出会った青年・守(道枝駿佑) の協力を得ながら、事件を徹底的に調べていくことに。しかし、巧妙に仕掛けられた罠によって、まさかの冤罪を生む事態に、事実だけを求め続けてきた深山に初めて迷いが生まれる。最大のピンチに見舞われながらも、果たして深山たちは0.1%の事実にたどり着くことができるのか――。

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