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「全身ひどいアトピー」学生時代のコンプレックス乗り越え「自分のスタイル」を追求するジェンダーレスな男女

ひろきちくんの画像

ひろきちくん

 女装やコスプレで性差をなくし、さまざまな活動に取り組んでいるインフルエンサーも多い。その中には、容姿に自信のなかった過去の写真と、ガラリと変わった現在の写真を並べてSNSに投稿し、その変貌ぶりで多くのフォロワーを沸かせている投稿者もいる。今回は、ジェンダーレスで美を追い求める2人の男女にクローズアップ。それぞれに“美意識の向上”に目覚めたきっかけや、今後の目標などを聞いた。

【写真】「目つきが悪い」全身アトピー時代のひろきちくん Kポアイドルのような自撮りもキュート

■“ガーリッシュ男子”の展望「LGBTや女装について、正しい情報を伝えていきたい」

 最初に紹介するのは、“ガーリッシュ男子”を自称し、美麗な写真をTwitterに投稿している“ひろきちくん”。学生時代の垢抜けていない写真と、ピンクの髪でメイクを施した現在の写真を並べてツイートするなどして、大勢のフォロワーを沸かせているひろきちくんだが、自身では「女装をしている」という自覚はないそうで、「“こうありたい”という、ありのままの姿を表現していくうちに今の自分になりました」とのこと。

 もともとは容姿に自信がなく、学生時代にはそのことでいじられ、多くのコンプレックスを抱えていたという。当時については「全身がひどいアトピーで、よくバカにされていました。どれだけ気をつけても、病院で効き目のある薬をもらっても、少し治まる程度で完全に治ることはなくて。顔に関しても、もともと目が小さくツリ目なので、目つきが悪いとか不細工とか、さんざん言われていましたね」と話してくれた。

 そんな彼が「自分らしく自然体でいられる姿」としてたどり着いたのが、“ガーリッシュ男子”というスタイルだそうで、言葉そのものは、ボーイッシュ女子の反対語として作り出した造語だという。

 「ほかにも“男の娘”という呼称もあって、いまではどこまでが“女装”になるのか、その定義はあやふやです。僕自身には“女性になりたい”という願望はないんですけど、男性的なものより、女性的な可愛いファッションの方が好きなので、“ガーリッシュ男子”を名乗るようになりました。多様性が認められつつある世の中ですが、LGBTや女装に対する認識は、まだまだ食い違っているところがあると思っています。まずはそうした違いを伝えていきたいし、見てくれる人に勇気や元気を与えられる存在になりたい…というのが、いまの目標です」。

■13キロ増でベリーショート…、美意識の目覚めは“逆・高校デビュー”がきっかけ

 続いて話を伺ったのは、ジェンダーレスをコンセプトにしたカフェに勤務しているコスプレイヤー・富加見ジウさん。彼女もまた、過去と現在で別人レベルに変化した2枚の写真をTwitterに投稿。その変化の具合に多くの意見や寄せられていたが、当時の容姿(5年前・中学3年生の頃)については、思うところが多いという。

 「率直に言うと『おブスだなぁ』という印象ですね。でも、当時はこれでも気を使っているつもりでした。しかも、このころ急激に太って、体重は一気に13キロ増。さらにタイミングが悪く、“ジェンダーレス女子”にも憧れてしまって、運動部でもないのにベリーショートのヘアスタイルにしてしまったんです。その状態で高校に進学したので、大失敗の高校デビューを飾ってしまいましたね」。

 自他ともに認めるくらい、“大失敗な高校デビュー”になってしまったそうだが、そうした苦い経験をしたことで、自身の容姿に対して真剣に考えるようになったという。

 「あまりにもダサい当時の容姿を、自分自身でも見ていられなくて、『どうして私にはこの髪型が似合わないんだろう?』『この服装が似合わないんだろう?』と、似合わない理由や、改善できることを探していくうちに、少しずついい方向に変わっていきました。おかげでだんだんと自信もつき、“踊ってみた”やコスプレにも挑戦するようになって。さまざまな経験を積んだことで、今の私になった…という感じです」。

 そうして現在は、ジェンダーレスのコンセプトカフェに勤めるようになった富加見さん。この職を選んだことにも、彼女なりの考えがあるそうで、現在は男装やメイド服など、さまざまな衣装を着られる楽しさに加え、トークのスキルを磨く勉強にもなり、やり甲斐を感じているという。

 だが、このように順風満帆な現状に至るまでには、さまざまな苦労も経験してきたという。

 「新しいことに挑戦しようとする度に、周囲から『そんなのやめたほうがいい』と否定されるのがつらかったです。当時は『やっぱりこれって駄目なんだ…』と聞き入れてしまい、踏みとどまることが多々ありましたね。でも今は、自分の容姿やファッションに対して強い誇りを持てているので。誰に何と言われようと信念を曲げずに、これからも自分がカッコイイと思える道を突き進んでいきたいと思っています」。

取材・文/ソムタム田井

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