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山田裕貴、志村けんさん役で実感「人を笑わせるって、すごい闘い」

ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(C)フジテレビの画像

ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(C)フジテレビ

 俳優の山田裕貴が、27日放送のフジテレビ系ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(後9:00)に出演。昨年3月にこの世を去った志村けんさんの半生を描くストーリーで、志村さんを演じる。

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 山田裕貴が志村さん役で同局系ドラマ初主演を務め、脚本・演出は『今日から俺は!!』シリーズなどで知られる福田雄一氏。志村さんがコメディアンになることを決意し、バンドのボーヤ(付き人)としてザ・ドリフターズに携わり、メンバーの一員として人気になる中で、知らざれる挫折と苦悩、葛藤を描く。勝地演じる加藤茶との友情ストーリーも見どころになる。

■山田裕貴インタビュー

――今回の話が来た時の感想。
“本当に僕ですか? 僕で大丈夫ですか?”と、信じられませんでした。俳優人生で志村けんさんを演じるなんてことを考えたこともなかったです。このようなドラマは何回も放送されるものではないですし、楽しみよりもプレッシャーの方が大きかったです。

――演じる上で気をつけた点や意識したことは?
気をつけたことと言えば、数え切れないほどあります。まず、どれだけ皆さんの頭の中、心の中にある志村けんさんに近づけるのかということをずっと考えながら演じました。それはしゃべり方や、コントの時のテンポや間など、本当にいろいろなことに気を配りました。放送当日、本当にザ・ドリフターズがよみがえったのではないかと思ってもらえるようなドラマになればいいなと思います。そして、このコロナ禍でつらい思いを抱えている人たちが、放送を見ることで思いっきり笑って吹き飛ばせるような、そんなドラマになればいいなと思いながら、いろんな思いで“志村けんさんを生きること”に気をつけました。

――志村さんと自身の共通点
“人に笑ってもらいたい”って思う気持ちは一緒かもしれません。僕もすごくお笑いが大好きだし、小さい頃から周りのみんなが笑ってくれていると安心する性格でした。“あ、僕、ここにいていいんだ”とほっとして。実はコントシーンの撮影の日が誕生日だったんです。すごくうれしくて。それも志村さんからのプレゼントだなと思って演じました。

――実際に演じてみての感想
“山田君、顔怖いよ”と初日福田監督に言われて。多分すごいプレッシャーや、責任感を感じていたのだと思います。でもドラマの中でもそういうシーンがあって。志村さんもその時は一生懸命で、面白いものを作らないと、という感覚でその場にいらしたのかなと思いました。実際には、初日、『ドリフ大爆笑』のオープニングシーンで、1カット目を撮ったらふっと力が抜けて、あの歌とセットにスッと入って行くことができました。
本当におこがましいかもしれませんが、途中から“あ、わかる、志村さんの考えていたこと”と思い始めてきて。今回、この役をやらせていただいて、本当によかったです。心残りだったのは、本当に志村さんに似てきたのか、撮影現場でずっと一人で考えていたので、スタッフさんとか監督とあまりコミュニケーションがとれなかったことです。普段はおしゃべりな方なので、もうちょっと会話したかったなあと撮影が終わった今、感じています。でもやっぱり志村さんを全うするには、それは必要なことだったと思います。

――今改めて山田さんが思う志村さんとは?
ダチョウ倶楽部の肥後克広さんが出演している、あるコントのシーンの時に、僕がずっとカメラの後ろをウロウロしていたのですが…どういう表情や動き、どんなテンポにしようか、目をバッキバキにしながら。それを見た肥後さんがスタッフさんに“志村さんも(山田さんみたいに)ああやって、カメラの後ろをウロウロしていたから、安心していいんじゃないかな”とメッセージを残してくださったんです。それを聞いて少し安心しました。
僕自身、日に日に撮影をするにつれて、家に帰ってからお酒もよく飲むようになりました。こうやってお酒を飲みながら志村さんもお笑いのことを考えていたのかな?とか思えてきて、少しでも志村さんに近づけたんじゃないかと思います。そしてものすごくストイックに、コントに向けて、奥の深いお笑いのために、人のためにやっていたからすごく悩んだこともあるでしょうし、苦しんだこともあったと思います。僕らの仕事もそうですけれど、多くの人を笑わせるって、すごい闘いじゃないですか。僕も志村さんを演じて、ずっと闘い続けようと、人のためにやろうと思いました。人の心を突き動かすために志村さんみたいに頑張れたらいいなと思いました。

――勝地さんとの現場でのコントシーンの練習が印象的でした。
勝地さんは完璧に研究していて、でも一緒に合わせながら引っ張ってくださいました。一緒に練習していく中で、ほろっとかけてくれる一言が、俳優として、人としてすごくやさしくて。コントも勝地さんと何度も合わせて、どうやったら、僕たちらしさと面白さをこのプレッシャーの中で楽しんでできるか模索して作り上げていきました。現場では合間に勝地さんがぼそっとセリフを言いはじめて、僕もそれに続けて言うと、自然とコントの練習になっていって。ごく自然にパスを出してくれていたように見せて、でも実は、考えてやってくださっているのを感じました。本当に勝地さんには助けられました。

――コントシーンの感想
コントとアドリブを台本でおこしてそれを覚えて自然にやるという、ひとつ行程としては多い作業には苦しみました。勝地さんが完璧でしたから、僕が合わせるセリフ、叩くタイミング、笑うタイミング、声を出すタイミング、動きのタイミングとか、やりながらずっと考えていたから、目がバッキバキになっていたんでしょうね(笑)。でも風呂屋のコントはすごく楽しかったです。志村さんがいかりやさんにやっていたように、僕が大先輩の遠藤さんに思いっきりやるっていう・・・こんなことないですからね(笑)。
コントシーンをやってみて、志村さんが考えていたこととかが、何となくですが、こうだったんだろうなみたいなことが徐々にわかってきたんです。“今のずれたなあ”とか、“もうちょっと早いタイミングで言えばよかったかなあ”とか、“もっと顔動かしておけばよかったなあ”とか、そういう間とタイミングの細かい部分を多分ものすごく気にされていたと思うんです。絶対的に面白いものを作るということに、緻密で繊細な計算がそこにあったからあれだけ面白いし、それをずっと経験してザ・ドリフターズの皆さんでやってきたからこその空気だったり、お笑いになっていると思うんですけれど、僕はそれをこの短い期間で少しでもそこに近づけるようにやらなくてはいけないという重みをすごく感じていました。

――印象に残っているシーンは?
いかりやさんとの2人のシーン、『ドリフ大爆笑』のオープニング・・・全部ですね。コントシーンでは勝地さんとは10ページ以上の台本のコントもあって。それはたぶん、志村さんや加藤さんがアドリブでやられていた部分もそのまま台本として文字起こしされていて、それを僕らはアドリブに見せつつ、お芝居をするという。本当にハードルが高く難しいことでした。両親とのシーンも、今まで演じてきたいろいろな思いをお父さんとお母さんに込めることができて、撮影が最後の日でよかったと思っています。

――福田監督の現場はいかがでしたか?
福田監督はコメディーのイメージがあると思いますが、今回のようなヒューマンな作品が合う方なんだろうなと思いました。何回も本番をやらずに必要最低限のカットで、お芝居を埋めていって、スタッフさんの組み立て方もとてもすばらしいと思いました。家族とのシーンも僕の芝居を優先して撮ってくださって。そういうところのチームワークや安心感。現場でも“それ面白い”“ここまではやらなくていい”とはっきりされていますし、それ以上のことはおっしゃらない。すごく気持ちがよかったです。実際はどういうふうに思っていたのか知りたくなりましたが、その答えは12月27日にあると思います。

――視聴者の皆様に見どころをお願いします。
かつて50%以上の視聴率。大勢の人がテレビの前に座って見ていた番組で、印象に残るキャラクターやお笑いを生み出してきた伝説のグループ、ザ・ドリフターズ。その伝説のグループの志村けんさん役を僕が今回演じさせてもらいました。ドラマの中でも “笑いたがっている人、笑わせましょうよ” というセリフがあるのですが、そういうドラマになればいいなと思って臨みました。その日一日は志村さんに変わって、皆さんを笑顔にできるようなドラマになっていると信じています。

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