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浮気男に「狩りする前に感謝しろ!」、SNSでバズるのは“昔の男” 個性派ラブコメに込められた作者の想い

『昔の男~それ以上、バズらないで!!~』(C)Sasurainojomonjin/LINE Digital Frontierの画像

『昔の男~それ以上、バズらないで!!~』(C)Sasurainojomonjin/LINE Digital Frontier

 “昔の男”とOL女性の共同生活を描いたラブコメディ『昔の男~それ以上、バズらないで!!

【漫画】「“狩りは男の本能”だと?」1千年前の男のお悩み相談、的確すぎのアドバイスとは?

~』(LINEマンガ連載中)。“昔の男=過去からやってきた男”がSNSでバズってしまう…そんな斜め上を行く展開が新しい。「昔の人の考えをSNSに投稿したらバズるだろう」という思いから生まれたという本作品。作品に込めた想いとは? また、作者のさすらいの縄文人さんは会社勤めしながら連載を持つ。マンガ連載と会社員の両立についても話を聞いた。

■「歴史マンガは人気が出にくい」と言われ、斬新設定のラブコメが生まれた背景

 長年付き合った彼氏にフラれ、なりゆきで“昔の男”であるヨイチと同棲中の主人公・深井海。実はヨイチは1000年ほど前の日本からやって来た本物の“昔の男”。しかも、その端正なルックスと現代人離れしたキャラクター性で、ヨイチはSNSでバズってインフルエンサーとなっていく――。そんな、ラブコメながら斬新な設定が話題となっている。

――「昔の男ってそういうこと!?」「斜め上を行く作品」などと驚きのコメントが多く寄せられていました。反響はどう感じていますか?

【さすらいの縄文人さん】“昔の男”と聞くと、てっきり元カレのことかと思いますもんね。「作者の仕掛けた罠にしっかりかかってくれよって…しめしめ」という気持ちです(笑)。

――現代にやってきた“昔の男”とSNSのバズりをテーマにしたきっかけを教えてください。

【さすらいの縄文人さん】もともと「LINEマンガ インディーズ」という場で、昔の庶民の暮らしをテーマにした“トリビア歴史マンガ”のようなものを描いていました。昔の人の価値観は今と大きく異なりますが、現代の日本人にも通用するような素晴らしい考え方がたくさんあると思い、それが面白く伝えられたらなという気持ちで描いていました。描き続ける中で熱烈なファンの方も増え(笑)、もっと多くの方に読んでもらいたいという野望が芽生えていきました。

――「LINEマンガ インディーズ」では、古代の巫女や戦国時代から江戸時代にかけての衆道などさまざまな歴史マンガを投稿されていますね。

【さすらいの縄文人さん】ただ、「歴史マンガは人気が出にくい。ましてや、歴史上の有名人が登場しない歴史マンガなんて売れないよ」といろいろな人に言われました。「それなら舞台を現代にして、昔の人に来てもらおう。昔の人の考えをSNSに投稿したらきっとバズるだろう」という発想で『昔の男』を描き始めました。

――現代にやってきた“昔の男”を描く上で、苦労されている点はありますか?

【さすらいの縄文人さん】“昔の男”であるヨイチの価値観・考え方を正しく表現しようとすると、どうしても歴史的背景から説明しないといけないというのが難しい部分です。そこを説明せずに、いかに昔の価値観を表現するかを常に試行錯誤しています。まずは読者にヨイチを好きになってもらい、疑問を持ってもらうことがスタートかなと考えています。

――“昔の男”ヨイチのモデルとなった人物はいるのでしょうか?

【さすらいの縄文人さん】特に歴史上のこの人というモデルはいません。ヨイチは教科書的な表現をすると、平安後期~鎌倉初期の生まれを想定しています。この時代はまさに庶民が活躍し始めた時代で、現代の「無名の一般人がSNSで人気になり活躍する」的な部分と共通点があって面白いなと思い、この時代に設定しました。

――ヨイチがバズる理由の一つが、SNSで発信する“お悩み相談”です。彼氏の浮気相談に対しては「狩りする前に感謝しろ」などのパワーフレーズや、説得力ある内容など毎回見どころ満載なシーンとなっています。このシーンでのこだわりや苦労された点は?

【さすらいの縄文人さん】バズりの肝となる部分なのでインパクトを大事にしています。「狩りする前に感謝しろ」という決め台詞は、公開前は違う言葉でした。でも、公開1時間前くらいにちょっと過激な表現すぎるよねということで、担当の方と時間に追われながら修正した思い出があります(笑)。

――ヨイチが現実世界にいたとしたらバズると思いますか?

【さすらいの縄文人さん】ヨイチが現実世界にいたら…作中と同じようにバズってくれると信じています。クセが強いイケメンってなんかトレンドじゃないですか?

――一方、元カレに受け入れてもらえなかった過去を持つ主人公・海。その経験ゆえに、考え方が全く違うヨイチを受け入れようと努力する姿が印象的です。

【さすらいの縄文人さん】「価値観が違う」って、人間関係における最大のテーマだと思います。喧嘩や離婚の原因トップ3に必ず入るのではないかと…。だからこそ、生まれた時代に関係なく、相手を理解しようとする主人公に共感してもらえたら嬉しいなと思って描きました。そもそもかなり奇想天外なお話なので、なんとか普通っぽいシーンを入れようと頑張っています。

■会社員として働きながらだからこそきっちりと… マンガ連載との両立をする上での決意

――考古学を専攻し、歴史や民俗学がお好きとのこと。先生が感じる歴史モノマンガの魅力とは?

【さすらいの縄文人さん】ファンタジーなどの空想世界と違い、「事実に基づく」という点かなと思います。勉強にもなるし、「本当にこんな人がいたんだな~」と思いを馳せられるところが魅力だと感じます。

――もともと「LINEマンガ インディーズ」に歴史マンガを投稿されており、『昔の男』で公式連載デビューされました。2つの場で連載してみて、違いを感じることはありますか?

【さすらいの縄文人さん】「LINEマンガ インディーズ」と公式連載は正直全く違うなと感じました。「LINEマンガ インディーズ」への投稿は何から何まで全て自分でやりますが、公式連載は一緒に作品を作ってくださる担当編集の方もいますし、ロゴやバナーも作っていただけます。自分のカラーを思いきり出して自由に投稿できるインディーズと違い、公式連載はより「読者目線に立つ」ということが求められるのかなと思います。

――会社員と執筆を両立されているとのことですが、働きながらマンガ連載しようと思ったきっかけは?

【さすらいの縄文人さん】「ぜひ連載をやりませんか?」と担当の方よりお話をいただいたときから今に至るまで、ずっと「この奇跡は本当に現実なのか?」と疑っています…。ポカーンとしていたらいつの間にか連載が始まっていました。

――会社員と執筆の両立で大変だと感じることや、それを乗り越えるための秘訣を教えてください。

【さすらいの縄文人さん】何もかも未熟なのに、会社員である自分にも連載をさせていただき感謝しかないです。なので、会社員として働いているから納期に遅れるとか、原稿がヒドイとか、そういう事態にならぬよう必死です。果たして乗り越えられるのか…常に不安です…(笑)。

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