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齊藤工、約1年ぶりの移動映画館「シネマバード」開催に感謝 「ハナミズキ」を歌唱するサプライズも

2021年11月20日に開催された10回目の「cinema bird(シネマバード) in 葛西臨海公園」(左から)齊藤工、永野、一青窈、安藤裕子、豪毅、古賀小由実の画像

2021年11月20日に開催された10回目の「cinema bird(シネマバード) in 葛西臨海公園」(左から)齊藤工、永野、一青窈、安藤裕子、豪毅、古賀小由実

 映画やドラマへのオファーが途切れない売れっ子俳優にして、監督やプロデューサー、写真家としての顔も持つ齊藤工が、2014年から力を入れている移動映画館プロジェクト「cinema bird(シネマバード)」が20日、東京都江戸川区にある葛西臨海公園・汐風の広場で開催された。昨年10月に同公園で実施して以来、今回で10回目。開会のあいさつで齊藤は「シネマバードを始めてからもう7年目になりますが、コロナで今後開催ができるか不安でした。江戸川区さんやさまざまな方のおかげでこうやって開催できてうれしい」と、感無量な様子だった。

【画像】「ハナミズキ」を一緒に歌う齊藤工ほか、イベントの模様

 シネマバードは、齊藤の発案のもと劇場体験の少ない子どもたちや劇場のない地域の方々に、「同じ空間で感動を共有する」劇場体験を届けることを目的に始動したプロジェクト。過去には、宮城県石巻市、福島県広野市、大分県豊後大野市、福島県南相馬市、熊本県山鹿市、沖縄県うるま市、北海道むかわ町、東京都江戸川区、富山県南砺市で開催をしてきた。

 今回は、完全招待制とし、医療従事者と児童養護施設の子どもら1600人が来場。ソーシャルディスタンスに配慮し、芝生に直径2.5メートルの円を描き、そこにレジャーシートなどを敷いて家族や友人たちのグループごとにイベントを楽しんでもらった。会場には、江戸川区の地元企業の協力のもと、縁日屋台も設置。また、ランタン150個を用意し、参加者に願い事を書いてもらった。日が沈むにつれて、そのランタンがブルーに発光し、幻想的な雰囲気を演出していた。

 江戸川区長の斉藤猛氏も会場に駆けつけ、「コロナでずっとイベントができなかったが、やはりこうして顔を合わせられるライブって素晴らしい。このイベントができるのも本日参加いただいた皆様のおかげです。ありがとうございます」と、医療従事者の方々に感謝の思いを伝えた。

 映画上映前には、齊藤と親交の深い芸人の永野が登壇し、お笑いライブで子どもたちを笑顔にした。短編のクレイ・アニメーション『映画の妖精 フィルとムー』と『オイラはビル群』を上映した後、今回のメイン作品となる、齊藤が監督を務め、「Asian Academy Creative Awards 2020」で日本人初の快挙となる最優秀監督賞を受賞した作品『フードロア:Life in Box』が上映された。

 『フードロア』は、アジアの8つの国を舞台に、アジア料理をテーマにした8つのエピソードからなるアンソロジーシリーズ。齊藤が監督した『~:Life in Box』は、世界共通言語の「BENTO(=弁当)」にまつわる物語で、安田顕、元プロレスラー、ザ・グレート・カブキらが演じる、それぞれが悩みを抱える3組4人が同じ一つの「BENTO」を通じて懐かしさと思い出、愛に包まれた旅の中で、希望の光を見出す姿を描いた作品。日本での上映は、「愛媛国際映画祭 2020」、「なら国際映画祭 2020」に続いて3度目となる。

 本編上映後には、キャストの一人である安藤裕子が登場し、齊藤とトークセッションを実施。齊藤は「安藤さんと偶然鉢合わせた時があり、その時の安藤さんがあまりにも役そのものに見えて…その後すぐに正式にオファーさせていただきました」と舞台裏を披露し、「西日本豪雨の時にボランティアに行かせていただいき、映画上映とワークショップをするために小学校を回った。そのとき、給食のスタッフの方が休みなのに手伝ってくれて。その方々が次に移動するときに塩むすびをくれたんです。こっちがボランティアしに行ったのに、涙が出てきて。それが元となり制作に至りました」と、制作の経緯を語った。

 そして、シネマバードの魅力の一つとなっているアーティストライブのゲストである一青窈が登場し、急きょ安藤と2人で1曲披露することに。なんと、一青と安藤は小中高の先輩後輩で、一緒のフロアに立つのはバスケのコート以来という。その2人が来場者へ少し早いクリスマスプレゼントとしてジョン・レノンの「Happy Xmas」を届けた。2人の関係を知らなかったという齊藤は「ご本人同士でやりとりしてセッションすることになったのですが、こちらが予想してない何かが生まれるというのは、何かを実行する醍醐味」と、語っていた。

 今年で歌手デビュー20 周年を迎える一青は、「アンパンマンマーチ」をカバーしたほか、デビュー曲「もらい泣き」も披露。その美声と圧倒的パフォーマンスに、自然と子どもたちがステージ前に集まって、曲に合わせて体を揺らした。そして、最後に歌った名曲「ハナミズキ」では齊藤含むcinema birds のメンバー(豪起、古賀小由実)も加わり、一夜限りのスペシャルコラボレーションで、来場者を楽しませた。

 一青は「今年一番笑いました。素敵な場所に呼んでいただいて感謝です」とコメント。齊藤は「寒い中、最後までありがとうございました。医療従事者の方へ感謝を伝えたかったので、こうして開催できて嬉しい。少しでも息抜きになっていれば」と話し、イベントを締めくくっていた。

 終演後、齊藤にインタビューすると、「映画でも、アーティストライブでも、お笑いライブでも、縁日でも、目に入ってきた景色でも何でもいいんですけど、日常から解放される瞬間が生まれたらいいな、そういう願いのもと、開催させてもらいました」と、約1年ぶりのシネマバードの開催実現に安堵しつつも、「少し寒かったので来てくださった方が風邪をひいたりしてないといいのですが」と、来場者のことを第一に気にかけていたのが印象的だった。

 また、「コロナ禍でどこも厳しい中、この規模で無料イベントが開催できたのは、協賛していただいた方々や、昨年に続いて、全面協力いただいた江戸川区、葛西臨海公園、江戸川南法人会青年部の方々あってのことなので、本当に感謝しています」と、気持ちを表した。

 どのようモチベーションでこれらの活動に臨んでいるのか気になっていたのだが、「今回、映画が監督した作品を上映させてもらいましたが、映画を作ったからこそ、その後にまさに今日のような奇跡が起きる。シネマバードを始めてから見えてきたものがたくさんあります。映画には人を救える力がある。僕自身、救われた1人。どの作品がどの人と結びつくことで救われるのかはわからないですけど、映画を見ないと出会えない。映画って面白いかも、という思うきっかけを作るのが自分の役割だと思っています。その交点をもっと作っていけたら」と、その胸の内の一部を話してくれた。

 シネマバードは先々の開催向けて準備が進んでいるという。「イベントが終わったタイミングが、次への狼煙が上がる瞬間」と、齊藤工は動き続ける。

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