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生田斗真『土竜の唄』菊川玲二との出会いで「役者としてのあり方が大きく変革」

『土竜の唄 FINAL』メインカット(C)2021「土竜の唄」製作委員会 (C)高橋のぼる・小学館の画像

『土竜の唄 FINAL』メインカット(C)2021「土竜の唄」製作委員会 (C)高橋のぼる・小学館

 俳優の生田斗真が主演を務める、三池崇史監督・宮藤官九郎脚本のスペシャルタッグで送る人気シリーズの完結編、映画『土竜の唄 FINAL』(11月19日公開)。ちょっぴりスケベだがまっすぐで熱すぎる警察官の菊川玲二を『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(2014年)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(16年)に続き3作連続で演じてきた生田に、役への思いや豪華共演者との撮影エピソードなどを聞いた。

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――いよいよシリーズ完結編が公開されますが、『土竜の唄 FINAL』の制作が決まったときはどのような心境だったのでしょうか?

1作目『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』のときはシリーズ化されるとは思ってなくて、2作目『土竜の唄 香港狂騒曲』のときから「もう一回やりたいよね」と三池(崇史)監督や宮藤(官九郎)さん、そして原作者の高橋のぼる先生やスタッフさんなどみんなで話していたんです。とはいえ自分たちは作りたくても多くの人に望んでいただけないことには難しいので、シリーズを好きでいてくださった方々には感謝ですし、今回無事に完結編をお届けすることができて良かったなと思います。ひとつの役をこんなに長く続けたこともなかったので、菊川玲二という役柄と、このシリーズにはものすごく思い入れがありますね。

――今回は5年振りに菊川玲二を演じられましたが、感覚はすぐに戻りましたか。

髪の毛を金髪にして後ろに上げて、ド派手なスーツの袖に腕を通すと何かが沸き上がってくるというか、役に呼び覚まされる感覚がありました。もしかしたら菊川玲二は自分の中にずっと居続けていたのかもしれませんね。

――生田さんにとって菊川玲二はどういう存在ですか?

この役に出会ったことで、僕自身の役者としてのあり方が大きく変革したように思います。ただ、それが良い方向にいったのか、悪い方向にいったのかは定かではないのですが(笑)。

――悪い方向というのは?

もしも玲二を演じてなかったら、もう少しシュッとしたアーティスティックな俳優になっていたかもしれないなと(笑)。

――ですが生田さんを大きく変えてくれた大切なキャラクターでもありますよね。

そうですね。玲二のように純粋で真っすぐな生き方ができたらいいなと思っていたりもするので、憧れの存在ではあります。その一方で、彼を演じるのは自分なので、どこか不思議な感覚もあって。演じている最中は玲二に同化していくような瞬間もありましたが、僕自身も監督もスタッフさんも、自分が叶えられないことや突破できないことを玲二に託して、その思いを乗せながら作品を作っていくようなところがありましたし、チーム全体にそういう空気が流れていたように思います。

――チームのみなさんの玲二への思いや期待をプレッシャーに感じることはなかったですか?

みんなの思いを背負いながらも、たまにそれをぶん回してもいいような自由さがこの現場にはあるんです(笑)。もちろん原作を大事にしながらではありますが、三池監督の演出や宮藤さんの脚本がそれを良しとしてくれていたので、そこまでプレッシャーを感じることは今までなかったですね。

――3作を通して、堤真一さん演じる日浦(通称:パピヨン)と玲二の絆がどんどん深まっているように感じたのですが、堤さんとの共演シーンで印象に残ったことを教えていただけますか。

本作の物語の核となるのは、やはり玲二が兄弟と呼んでいるパピヨンと玲二の友情、そして絆を描いたシーンだったので、撮影の後半は堤さんの顔を見るだけでウルウルしている自分がいました。3作通してご一緒してきた堤さんだからこそ僕はそういう感情になれましたし、2人にしか出せない空気感はスクリーンからも伝わるんじゃないかなと思います。

――魅力的な悪役キャラの轟烈雄を演じた鈴木亮平さんとは『予告犯』以来の共演となりましたが、久々に鈴木さんとお芝居されてみていかがでしたか?

鈴木くんとは20代前半の頃からご一緒していますが、今回4度目の共演にして“最強のライバル”として対峙できたのはすごくうれしかったです。『土竜の唄』に対して、リスペクトの気持ちを持って臨んでくれているのが鈴木くんのお芝居からひしひしと伝わってきたので、すごくうれしかったです。改めて心から信頼できる役者さんだなと思いました。

――シリーズ初参加組で言うと、鈴木さんのほかに警視庁組織犯罪対策部長の沙門という役で滝沢カレンさんも出演されています。

バラエティーで活躍されている姿はいつもテレビで拝見していましたけど、女優さんとしての姿はあまり見たことがなかったので新鮮でした。お芝居に対して無垢だからこそ、たまに狂気的な目の輝きを見せる瞬間があって、すごく良い意味でゾクっとしたというか。滝沢さんにはこれからももっといろんな作品に挑戦してほしいなと思います。

――以前、三池監督にインタビューしたときに「他の現場ではできないことを、自分の現場では役者さんたちに好きにやって欲しい」とおっしゃっていたのですが、役者のみなさんが生き生きとお芝居をされているような印象を本作からも受けました。

確かに、初めて土竜の現場に来られた役者さんはみんな「え! こんなに好きにやっていいんですか?」と驚きます(笑)。お芝居しているうちにリミッターがぶっ壊れてしまうみたいで、前作の菜々緒さんもそんな感じでしたね(笑)。「あ、ここまでやっちゃっていいんだ」と。なかなかそういう現場はないので、普段あまり見られないような役者さんの姿を見ることができるのもこのシリーズの見どころだと思います。

――三池監督と3作タッグを組んでこられた中で、特に印象に残っている言葉があれば教えていただけますか。

三池監督は常にお忙しくされていて、それこそプライベートで旅行に行く暇もないぐらい休みなく働いてらっしゃる印象があったんです。そんな中で、2013年にはローマ国際映画祭、2016年にはマカオ国際映画祭に三池さんと参加させていただいたのですが、ふと監督が「俺にとって、映画祭が旅行なんだよね」とおっしゃったんです。それを聞いた瞬間に“めちゃくちゃカッコいい!!”と心の中で叫びました(笑)。プライベートで行かなくても映画祭に呼ばれるから、それが旅行になると言えるなんてステキじゃないですか。その言葉には全く嫌味がないですし、事実だからすごいですよね。とにかくカッコ良すぎてしびれました。

――もしもまたいつか三池監督とご一緒できるとしたら、どんな映画を希望されますか?

エンタメ作品からホラー、ラブストーリー、バイオレンス、特撮ドラマなどジャンルレスに色々と撮られる方なので、三池監督とだったら何でもできそうな気がします。ぜひまた何か一緒に作品を作れたらいいなと思います。

(取材・文/奥村百恵)

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