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DV被害に苦しむ女性を下着が癒す? 「心の扉を開き新たな魅力を発見するきっかけに」

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DV被害者へ自社の製品を寄贈したHAVIENAが福岡県久留米市より送られた感謝状(インスタより)

 コロナ禍の影響で在宅時間の増加やストレスが要因となり、パートナーからのDV相談が増加している。そんな状況を知り、「女性の尊厳を取り戻すきっかけにしてほしい」と、相談女性たちに自社の商品115点を贈ったランジェリーブランドの「HAVIENA(ハヴィーナ)」。ブランドディレクターの柴尾陽子さんは、下着について「一歩踏み出すきっかけを与えてくれるアイテム」と語る。独自の着目点から生まれた、女性に寄り添うモノ作りへの思いについて聞いた。

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■コロナ禍で知った女性たちの不安「他人事とは思えなかった」

 内閣府によると、ドメスティックバイオレンス(DV)についての相談はコロナ前の19年度と比べ、20年度は1.6倍の11万9276件に急増、現在でも増加傾向は続いている。

 「HAVIENA」は、福岡を拠点に、ランジェリーのイベント販売やオンラインを中心に展開。柴尾さんは、そんな女性たちを取り巻く現実を知り、同県久留米市の担当課へ自社の商品を寄付し、先日感謝状が贈られた。
「自殺者数の増加やDVによる相談件数の増加という情報を目にし、他人事ではないと思いました」(柴尾さん)

 この取り組みには、自身が大人になるまでに感じた想いや経験も根底にあるという。
「ランジェリーが自尊心や自己肯定感に大きな影響を与えることを、私自身が感じてきたので、大変な状況下にある方こそ(ランジェリーを)身につけることで、自分自身を取り戻してほしいと思いました」

 ただ身に着けるだけの下着であれば、シンプルなデザインでも十分。しかし、柴尾さんは「“潤い”や“華やかさ”こそ、今回の支援の対象となる方には必要かもしれない」と、支援を必要としている人の気持ちに寄り添い、渡す商品選びもこだわった。

 その思いは支援者にも伝わり、喜びの声が多数寄せられた。
「お渡しした方の一人は、着の身着のままで出てきた若い方で、きれいな下着を2セットお渡しした時に、目を輝かせてとても喜ばれました。また別の方は、届けた下着を見た子どもたちが『お母さん、これ、とてもきれい!』と言ったと伝えてくれました。きれいな下着が、こんなに人の心を優しく豊かにするのかと痛感しました」(支援団体)。

 また、久留米市家庭子ども相談課では、中身が見えないよう配慮も。手に取った際の反応は確認できなかったものの、多子世帯の多くは子どものための費用負担が大きく、消耗品であっても、なかなか自分自身にお金をかけることが出来ない実情があるという。相談者には様々な事情を抱えた人がいる。“実用的”であるという面でも、心の豊かさと同様に大きな支援につながっているようだ。

「小さな会社ですが、弊社がこういった活動をすることで、自分のできる範囲での支援を、それぞれが考えるきっかけなればといいな、と思っています」

■自身が持つ身体のコンプレックスがブランド立ち上げのきっかけに

 「HAVIENA」というブランド名は“HANA(花・華)”とフランス語の“VIE(暮らし)”を合わせた造語。オリジナルブランドのローンチは2011年だが、会社自体は2005年に立ち上げ、海外からの輸入卸として活動していた。
「もともと、私自身、日本メーカーの売れ筋だった“寄せあげタイプ”のブラがしっくりこなくて、身体にコンプレックスを感じていたんです。でも、海外ブランドにはもっと多様なフィット感のブラがありました。“自分自身の体形を生かし、理想のイメージに近づけるブラ選び”の大切さを痛感しました」(柴尾さん)

 『ブラ=胸を守るためのもの』という、機能性ありきのものが主流となっていた当時の日本。売り場では厚手のパテッドブラがほとんどだった中、専門店で提案されたノンパテッド(パッドで裏打ちされていない)ブラに、はじめてのフィット感と身体のコンプレックスを包んでくれる肯定感を感じたたそう。

 自身に合うブラを見つけられた経験を、女性たちにも体感して欲しい。そんな気持ちで、日本人の身体をキレイに魅せるカッティング、デザインや素材感の良いものを用いて、国内で丁寧に作っている。
「身につける方自身が、快適で気持ちの上がるつけ心地、素材と上に着る物を邪魔しないデザインにこだわっています」

 大量生産はできないが、その分細部にまでこだわったモノづくりを意識し、女性が主体的に「なりたい女性になるために身につけるランジェリー」を提案し続けている。

■一歩踏み出すきっかけに 全女性に贈りたい“心の扉を開く”ランジェリー

 自身の身体のコンプレックスが原点だったブランドも今年で10年を迎えた。

 柴尾さんにとってランジェリーは、かつて“自己肯定感が低く、内面を出すのが苦手だった自分”が、自分の殻を破り一歩踏み出すきっかけを与えてくれたアイテムだという。
「好き! と思ったものを人目を意識せずに身につけることで、自分の心に素直になること、誰にも遠慮せずに自分の好きを認めることができるようになり、それから本当の自分の人生が始まった気がします」

 女性のデリケートな悩みや関心に寄り添うコミュニティ作り、子どもたちへの性教育など、下着を通して発信していきたいと考えている。

 多様性の時代になり、性やデリケートな話題に対する意識も変化が見えつつある昨今。 最後に柴尾さんへ今後の展望を聞いてみた。
「今後は会社として、『ランジェリーを通してもっと自由で豊かな社会へ』をミッションに、『対等で尊敬し合えるパートナーシップの実現』を目指しています。『HAVIENA』のランジェリーが、あなた自身の新たな魅力を発見するきっかけになり、心の扉を開くことを願っています」

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