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『相棒season20』特命係は最悪で最強すぎる権力者の悪事を暴けるか

テレビ朝日系『相棒season20』初回拡大スペシャル「復活~口封じの死」(10月13日放送)より (C)テレビ朝日の画像

テレビ朝日系『相棒season20』初回拡大スペシャル「復活~口封じの死」(10月13日放送)より (C)テレビ朝日

 テレビ朝日系で毎年10月から2クールで放送され、ついに20シーズン目が本日(13日)よりスタートする人気ドラマ『相棒season20』(毎週水曜 後9:00)。初回拡大スペシャル(後9:00~10:09)「復活~口封じの死」は、昨シーズンからつながるエピソードだが、特命係の杉下右京(水谷豊)&冠城亘(反町隆史)が、鶴田翁助内閣官房長官(相島一之)の悪事を暴こうとする話、ということだけ押さえておけば、必要な情報は回想シーンがフォローしてくれるので大丈夫だ。

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 警視庁特命係の2人の刑事がさまざまな事件を解決に導くシリーズの中で、これまでも為政者・権力者の悪事に立ち向かう名エピソードはあったが、鶴田内閣官房長官は最悪にして最強の敵といえるのではないだろうか。

 『season18』最終回スペシャル「ディープフェイク・エクスペリメント」で初登場した際は、ディープフェイク(人工知能/AIを使用した人物画像合成の技術)の政治利用を企てていた。『season19』では、VRで仮想国家を建国したIT長者・加西周明(石丸幹二)の資金力に目をつけ、邪魔になったら抹殺するという荒っぽいことをやってのけた。

 しかし、加西の暗殺事件を主導したのは鶴田だったのに、元内閣情報調査室職員・柾庸子(遠山景織子)の“自白”によって罪を逃れてしまう。『season19』の最終回のラスト、特命係の2人は鶴田のもとを訪れ、「我々は必ずあなたの悪事を暴いてみせます」と宣戦布告したのだった。

 2人が帰った後、鶴田は「杉下右京、冠城亘。消し去りたいねえ、あの二人。警視庁からじゃないよ」と不穏なことを電話で伝える。電話の相手は、内閣情報調査室の栗橋(陰山泰)だった。

 そして、迎える『season20』の初回。宣戦布告から半年経ったことになっているが、特命係の2人は無事だった(当たり前だ)。しかし、拘置所に収容されている庸子は自殺してしまう。冷徹で残忍な鶴田による“口封じ”を疑った特命係は、庸子の死の真相を突き止めるべく捜査を開始するのだった。同じく彼女の死に疑問を感じた元弁護士・中郷都々子(織田梨沙)も独自に動きはじめるが、やがて事件には想像以上に複雑な思惑と陰謀が絡み合っていることが発覚する。

 初回は、亘が逮捕されてしまうという予想不可能な展開に、ひと癖ある登場人物、鶴田が師と仰ぐ元官房長官の朱雀武比古(本田博太郎)の再登場などもあるけれど、庸子の自殺をめぐる新たな事件とその裏で暗躍する鶴田を特命係が追うという物語はいたってシンプルだ。

 鶴田が内閣官房機密費を私利私欲のために使うシーンも出てくる。帳簿も領収書もいらない、使い道を知っているのは官房長官ただ一人、という官房機密費が実在し、実際、途方もないくらいの額が使われていることを私たちは知っているだけに、鶴田の悪事には妙な説得力があって引き込まれる。彼が悪であればあるほど、その存在が強大であればあるほど、特命係がヒーローとして強く輝く、輝いてほしいと没頭して見てしまう。濃密な時間が味わえるのは間違いない。

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