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マザコンのだんまり男…話し合いもできないモラハラ年下彼氏に彼女が取った行動は?

『ダメ彼を訴えます!! ~殴られたので裁判しました~』(C)ぶんか社の画像

『ダメ彼を訴えます!! ~殴られたので裁判しました~』(C)ぶんか社

 実際に受けたDV被害を世の中に発信するため、1年半かけて漫画の知識や技術を習得。出版にこぎつけた異色の漫画家、二星星(にぼしぼし)さん。その著書『ダメ彼を訴えます!! ~殴られたので裁判しました~』では、彼から受けたモラハラ&DVの様子や、裁判を起こした際の法廷シーンをリアルに描写している。漫画という手段を選んだのは、より多くの人の元へ作品が届き、この問題を考えてほしいという思いからだという。

【漫画】“いい人”だった年下の彼氏がモラハラDV男に豹変! 事件の一部始終

■家のお金を無断で使用、問い詰めたら豹変して…

──DV被害を受けた当時の状況を教えていただけますか。

【二星星さん】同棲して1ヵ月ぐらいから、徐々に彼が変わっていきました。まずは家に置いておいたお金を持ち出す。そして、家にほとんど帰ってこなくなりました。あとは、いつも彼は親の支配下にいる感じで、「お父さん、お母さんが言ったから~をやる」とよく言っていました。そんななかで家のお金を無断で使われて、何があったのか話をしたくても「わからない」とか「覚えていない」などと言って、黙ってしまうんです。同棲のための引っ越しで私のお金を使ってしまって、別れられない状況でした。

──モラハラ行為を受けて、ついには暴力をふるわれたとのことです。裁判を起こしたいきさつを教えてください。

【二星星さん】弁護士事務所で秘書をしている学生時代の先輩に事件の相談をしたところ、被害届を出しても、彼に刑罰はくだるけど私には何も利益がないことがわかったんです。私にはマイナスばかりで悔しいと思っていたところ、彼女から「裁判という形をとってもいいのでは」と提案されました。

──漫画化しようと思ったきっかけは?

【二星星さん】もしかして私のようにDV被害に遭っている女性はたくさんいて、この問題を形にして世の中に発信する必要があるんじゃないか、と思いました。それで「形にするって何だろう…」と考えた時に、漫画にして出版社に持って行けば、なんとかなるんじゃないかという安易な思いがあったんです(笑)。ジャンルを問わずに持ち込みを募集していた出版社の編集部をネットで見つけ、電話をかけたところ、たまたま漫画雑誌の部署でした。

■「DV被害の現実を伝えたい」、まずは漫画の勉強をスタート

──まったく漫画を描いたことがない状態からのスタートだったんですね。

【二星星さん】漫画がどういうものかも全くわからなかったんですが、話を聞いてくれた方に「今、裁判をしていて、これを形にしたい」と言ったら、「キミ面白いね」と言われ、担当してくださることになったんです。そこから1年半、月1回編集部に通い、課題をいただいたりして、漫画の描き方を教えてもらいました。その編集部では結局、テイストの違いから出版にはいたりませんでしたが、知人からコミックエッセイに強いぶんか社を紹介してもらい、出版することになりました。

──漫画家が事件を描くのではなく、事件を世の中に発信する手法が漫画だったと。

【二星星さん】絵は好きでよく描いていたんですけど、じつは漫画はほとんど読んだことがなくて、あまり興味もなかったんです。でも、小説などに比べて、漫画は文字が少なく、絵があることで、手に取りやすく、伝えやすいものだということがわかりました。今では漫画にしてよかったと思っています。

──とくにこだわったところは?

【二星星さん】リアルさですね。実際の裁判や法廷は、なかなか見る機会がないので、そういうシーンや、あとは、そこに立った時の気持ち。また、法廷で使われている難しい言葉も、わかりやすく編集せずに、そのまま使った方がリアルだなっていうのは意識しました。

──2019年に漫画が発売され、現在も電子書籍などで話題です。

【二星星さん】最終的には、この作品が多くの人に届いてほしい、そして問題視してほしいことが目標です。例えば日本には「DV防止法」がありますが、あまり知られていませんし、どれだけの人がDVの知識を持っているでしょうか。もちろん、DVは体だけの暴力ではありません。

──被害の声を上げられない人も多いと思います。

【二星星さん】DV加害者が暴力をふるうのは、幼少時の虐待やいじめのトラウマ、女性差別などが背景にあることもあります。でも、そういうことが日本ではあまり知られていないんです。なので、この作品がそういうことを考えるきっかけになってもらえたらいいですね。
(取材・文/渡辺麻美)

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