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ViViモデル・嵐莉菜、映画初出演で初主演 アイデンティティに葛藤した経験生かす

ViVi専属モデル 嵐莉菜、初めての映画出演で初主演。映画『マイスモールランド』(2022年公開)で日本で育ったクルド人難民2世の主人公を演じるの画像

ViVi専属モデル 嵐莉菜、初めての映画出演で初主演。映画『マイスモールランド』(2022年公開)で日本で育ったクルド人難民2世の主人公を演じる

 「ミスiD2020」でグランプリ&ViVi賞をW受賞し、2020年よりViVi専属モデルとして活躍中の嵐莉菜(17)が、映画『マイスモールランド』(2022年公開)で主演を務めることが明らかになった。この映画の主人公は、日本で育ったクルド人の女子高生サーリャ。母親が日本とドイツのダブルで、父親が日本国籍を取得しているイラン、イラク、ロシアのミックスという5ヶ国のルーツを持つ嵐が、映画初出演にして主演に抜てきされた。

【画像】日本で育ったクルド人難民2世の主人公に扮した嵐莉菜

 同映画は、是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」が送り出す気鋭の新人・川和田恵真(29)の商業映画監督デビュー作。早稲田大学在学中に制作した映画『circle』が、東京学生映画祭で準グランプリを受賞。2014年より「分福」に所属し、是枝監督の『三度目の殺人』(17年)で監督助手、西川美和監督の『すばらしき世界』(21年)でメイキングを担当するなど、多くの現場を経験してきた。

 川和田監督のオリジナル脚本である本作の主人公は、約2000人のクルド人が住む、埼玉のとある地域に暮らす女子高生。クルド人の家族とともに生まれた地を離れ、幼い頃から日本で育ち、同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の日常が一変する…。自身のアイデンティティに葛藤し、成長していく物語が描かれる。

 企画の発端は2015年、「自分と年齢が変わらないクルド人の女性兵士が大きな銃を構える1枚の写真を見てから興味を持ち調べはじめ、日本にも2000人ものクルド人が住んでいること、難民申請をしながらも厳しい状況におかれていている方々がいると知ったことが出発点になっています」と話す。日本人の母親と、イギリス人の父親を持つ川和田監督は、アイディンティティに悩んだ時期があり、自身の問題とクルド人の状況とが結びつき、企画が動き出した。

 初めて本格的に演技に挑戦する作品で主演を務める嵐は、先日、日本テレビ系『しゃべくり007』の「今年ブレイク間違いなしの美女SP」コーナーに出演し、さまざまな無茶ぶりに対応し、「かわいいし面白い」「気取ってなくていい」などの称賛とともに話題になったばかり。日本で生まれ育ち、幼少期にはキッズモデルも務めていたこともある。

 今回はオーディションを経て、参加となった嵐は、「オーディションのお話をいただいたとき、この役は絶対に私が演じたい!と思いました」と話す。その理由を「私の演じたサーリャは、国籍に悩みを持っている役柄。自分も、小学校の時は、たいしたことじゃなくてもネガティブに捉えてしまって、アイデンティティについて悩むこともありました」と明かした。

 撮影にあたっては、「クルド人の高校生の女の子と実際に会いお話をする機会をいただき、同級生と同じようにLINEを交換したり、K-POPアイドルの話でもりあがったり(笑)。不自由な想いをしているはずなのに、とても前向きで明るく生きている姿に勇気をもらいました。この物語は、実はとても身近な問題なので、私が演じることで、そのことを知ってもらえたらうれしいです」と、思いを込めた。

 映画初出演の主演女優と商業映画初監督、「初めて同士なので、お互いに成長し合うことができました」と川和田監督。嵐の起用理由について、「華やかなイメージを持っていましたが、オーディションの際、彼女がアイデンティティに葛藤をもっていたことや、『自分のことを日本人と言いたいけれど、言っていいのかわからない』と思っていたことを話してくれました。彼女になら、複雑なバックグラウンドをもっている、本作の主人公を任せることができるなと思いました」と振り返り、「莉菜さん本人のキャラクターと、演じた時のギャップに驚きました。堂々としていて、とても自然で素晴らしい演技をみせてくれました。サーリャのもつ複雑な気持ちを表現してくれ、オーディションの時から、この役を生きてくれていると感じました」と、期待をかけた。撮影中は「自分の役として感じたことを言葉にして伝えてくれた莉菜さんから受け取ったことも多い」と、感謝していた。

 同作は企画段階の2018年に、釜山国際映画祭内にある、映画の新企画やクリエイターを支援するイベント「ASIAN PROJECT MARKET(APM)」で、アルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞。難民2世という題材をベースに、世界に開かれた新しい視点で、現代日本が抱える社会問題を切り取りながら、誰もが “自分ごと”として受け入れられる普遍的な青春ドラマとして描く。撮影は今年5月18日クランクインし、 6月8日クランクアップ。日仏共同制作となる本作は、2022年の公開を目指し、共同制作となるフランスで最終の仕上げ作業を行っているところだ。

 川和田監督は「企画段階から、是枝さん、西川さん、広瀬(奈々子)さんにも応援していただき、私が描く必然性がある物語で、今の世界にとっても必然性があるテーマだからと、ずっと背中を押し続けてもらいました。そして、苦しい境遇にいながらも、希望を捨てず強く前向きに生きようとする姿をみせてくれたクルドの方々から受け取った力を映画で表現できているといいなと思います」とコメントしている。

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