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松本まりか、主演作で演じる30代のリアルな夫婦像「題材に責任も感じました」 あえて表情で見せない“生々しさ”

ABCテレビのドラマ『それでも愛を誓いますか?』に主演する松本まりかの画像

ABCテレビのドラマ『それでも愛を誓いますか?』に主演する松本まりか

 女優の松本まりか(37)がABCテレビにて10月3日スタート(毎週日曜 後11:25 テレビ朝日は10月2日から毎週土曜 深2:30、ABCテレビ放送後にTELASAで独占配信)のドラマ『それでも愛を誓いますか?』に主演する。クランクアップを終えた松本に、演じる純須純役について、ドラマについて聞いた。

【写真】30代のリアルな夫婦像を見せる松本まりか

■悩める30代の夫婦を演じる「この物語にはファンタジー要素はない」

 原作は、電子コミックサイト「めちゃコミック」で2020年上半期総合1位&年間総合2位を獲得した同名コミック(著:萩原ケイク/双葉社)。結婚してから専業主婦として生きてきた主人公が、「子どもを産むリミット」「夫に養われ自立できない不安」「30代の再就職」「途切れない夫婦の営みへの憧れ」といった“35歳の壁”と直面。30代夫婦が抱く悩みや葛藤を、真正面からリアルに描いた“大人の恋愛ストーリー”。

 30代の半数以上がセックスレスといわれているにもかかわらず、今まであまり触れられてこなかった現代の夫婦関係。“妻だけED”という女性にとっての大きな寂しさを抱え、想い合っているのに満たされない…そんな自分自身を愛せていない女性が悩み、模索していく姿を繊細に描く。

――まずは原作を初めてお読みになった感想から教えてください。
 最初にこのお話をいただいたのは1年前。当時は地上波の連続ドラマでは初めて主演のオファーでした。しかも30代女性の正直な悩みに真正面から向き合ったすごくリアリティのある作品。悩んだり苦しんだりしている方々にとってすごく意味のある作品にめぐり会えたなって思いましたし、この作品の題材に責任も感じました。

 この物語にはファンタジー要素がなくて、ごくごく日常に生きる夫婦のリアルな関係性を描いているんですね。劇的なドラマは起きないけれど、ほんとに小さなすれ違いの重なりが、セックスレスや、他の人に心が動くきっかけ、そして離婚問題にも…。日常の中にあるささやかなボタンの掛け違いが、登場人物それぞれの視点で描かれていくので、相手側の気持ちや葛藤に共感することもできるんです。それぞれの登場人物を他者理解の視点で観ることのできる作品だと感じました。

――ドラマでは、そうした部分をどのように描いていくのでしょうか?
 広瀬奈々子監督は「ちゃんと時間をかけて芝居をして、たっぷりと心のやり取りをしてください」とおっしゃってくださって。1話30分のドラマで、こんなにもたっぷりと芝居をしていいのかな?って思うほどだったのですが、最後まで芝居の間を大切に演じることができました。私にとって、これまでにやったことのない間合いでの芝居でしたが、本当に自由に演じさせてもらえた撮影現場でしたので、すごく貴重でぜいたくな経験ができました。

 印象的だったのは引き絵の多さです。表情のアップショットでかなしさや切なさを伝えるのではなく、引いたカットですごく客観的にストーリーをつむいでいくので、それぞれの登場人物の内面が生々しく見えてしまうというのが、この作品の特徴的な部分です。だからこそ、役者同士のやりとりが“真実”でないとその時の思いや心のゆらぎが伝わらないんです。そういう面では甘えさせてくれない現場でしたし、役者としては“試されているな”という感じもありましたね。ドラマでは真摯にこの物語と向き合って、物語の中で起こる“現実”をありのままの状態で描いています。純や夫・純須武頼(池内博之)が選択に迫られたときに“正しい”、“正しくない”という二択だけでなく、いろんな選択肢を想像しながら観ていただける…そんな大人のドラマになっていると思います。

――純須純という女性を演じてみていかがでしたか?
 (しばらく間を置いて)すごく残酷な女性だと感じました。原作を読んだときは、純のことを主観的に描かれていたので、まさか残酷だなんて思ってもいなかったんです。だけど、ドラマ版では、純でさえも客観的に描かれていて、純の残酷さを目の当たりにしました。夫の武頼や、真山くん(藤原季節)に対して、純は気を遣っているようで女性が無意識にしてしまうような振る舞いをする。でも、自分の心に正直になればなるほど、相手にとってはすごく残酷なこと。実写だからこそ気づくことができた純の隠れた本質のようでした。

――“自分に正直に生きるためにはどうあるべきか”というテーマも感じます。
 そうですね。自分に正直に生きる上でわき上がる気持ちって、守っていいと思うんです。自分のそういう部分もちゃんと見て、わかって、受け入れて、自分の身にしていくことが大事なんだなって。他人の目を気にして我慢ばかりすることではなくて、たくましく前を向いて生きていく…。そういう意味での残酷な一面って、人を魅力的にもするし色気になることもあるとんじゃないかなって。ドラマ版はこの作品をあえて批評的に描いているので、純は共感を得られるようなヒロイン像ではありません。でも、その部分こそが、実はリアルなんじゃないかと思います。夫や夫婦という関係に依存しないで自分自身を生きるためには、自分がもっている残酷さを受け入れて、ちゃんと示すことが大事なんだなっていうことを、純という女性を通して気づけたような気がします。

■共演陣の印象を語る 真山役の藤原季節は「親戚のような感覚も(笑)」

――ドラマで演じた中で、印象的なシーンについてもお聞かせください。
 たくさんあるのですが…。長回しのキスシーンは印象に残っていますね。監督が「このキスはすごく残酷なシーンなんです」とおっしゃったときにハッとしたんです。純はこのキスをすることで、自分にも相手にもすごく残酷な決断をする…。そのためには演じる上でお互いの気持ちのやり取りがとても大切でした。監督やスタッフさんと役者がしっかりとシンクロできていたので、これまでに見たことのないようなキスシーンを作り上げることができたと思います。

――お話を伺っていると撮影の充実ぶりが伝わってきます。
 はい。主演作品で、監督や共演者と正解を見つけていく作業ができたことが、とてもぜいたくな現場だったなと…。初日からクランクアップまですごく幸せでした。

――そんな現場をともにした共演者のみなさんについてもお聞かせください。純の夫・武頼役の池内博之さんの印象は?
 すごく柔らかくてチャーミングな方なんです。実は撮影初日から1週間くらいは真山くんとのシーンを撮影していたんです。年下の男の子といい感じになってきたところで、はじめて旦那さんと会ったので、どうしたらいいんだろうって(笑)。だけど池内さんは、そんな気持ちを感じさせないくらい大きくて穏やかで落ち着いた色気のある大人の男性でした。それでいて、すごくかわいい瞬間もあって(笑)。池内さんって武頼のような日常的でリアリティのある男性役ってほとんど演じたことがないそうなんです。ドラマではこんな池内さんって見たことがないっていうシーンもたくさんあると思います。

――純に好意を寄せる職場の後輩、真山役の藤原季節さんは?
 マスク姿もめちゃくちゃ真山くんで、もうびっくりするくらいハマっていました。この作品では1番キャラクター性のある大事な役で、きっと女子からの人気もすごく集める役です(笑)。季節くんとは初日から芝居の呼吸が合うと感じていて。言葉のキャッチボールが心地よくて、アドリブでも一緒にせりふを言うタイミングが空気感でわかるんです。年齢差や境遇も超えて、なぜか合致してしまう純と真山くんに通じる感覚がありました。

――藤原さんは、まりかさんが以前にお世話になったことのある松田美由紀さんの事務所所属でもありますね。
 美由紀さんからは「季節をよろしくね!」っておっしゃっていただきました。季節くんからは「まりかさんと話していると、美由紀さんと話しているみたい」って言われましたね。初共演だったんですが、親戚のような感覚もありました(笑)。

――武頼に近づく女性・沙織役の酒井若菜さんは?
 酒井さんは事務所が同じということもあって、お姉さんみたいな存在なんです。すごく信頼している頼もしい先輩なので、沙織役が酒井さんですごくうれしくて! でも二人はライバルのような関係で、純は沙織に対して敵対心も抱いていくんです。共演シーンの前は話したい気持ちを抑えて、なるべく目も合わさないようにしていました(笑)。でも、撮影が終わった後はハグしておしゃべりが止まらなかったです。

――では最後に、エンディングに流れる主題歌「音楽のように」についてお聞かせください。
 まず『音楽のように』っていうタイトルが印象的ですよね。メロディーはすっごくおしゃれで、でも歌詞がとてもやるせなくて。こんなにも君といっしょにいたいって歌っているのに、でも、それができない…。そんな切なさがメロディーとともに響いてくる楽曲です。この作品には余白が多いので、音楽がとても効くだろうなって感じているので楽しみですね。エンディングでも、観てくださった方にいろんな思いや観終わり感を抱かせてくれると思います。

■出演
純須純:松本まりか、真山篤郎:藤原季節、藤谷賢二:松澤匠、三好果歩:松岡依都美、橘野明:吉田沙世、滝中河五郎:菅原大吉、足立沙織:酒井若菜、純須武頼:池内博之ほか

■スタッフ
原作:萩原ケイク『それでも愛を誓いますか?』(双葉社)
脚本:兵藤るり、鈴木史子、川原杏奈
主題歌:I Don’t Like Mondays.「音楽のように」
音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
監督:広瀬奈々子、森本晶一、橋本英樹、渡邉裕也
チーフプロデューサー:山崎宏太(ABCテレビ)
プロデューサー:松本太一(ABCテレビ)、奈良井正巳(ABCリブラ)、伊藤正昭
制作協力:ABCリブラ
制作著作:ABC

撮影:今城秀和
ヘアメイク:板垣美和 スタイリスト:柾木愛乃
衣装協力:YUKI SHIMANE、5-knot、オギー/ロードス

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