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知っておきたい“世界のクロサワ” WOWOWで『羅生門』『乱』ほか放送

黒澤明監督『羅生門』WOWOWシネマで10月2日午前10時15分から放送(C)KADOKAWA 1950の画像

黒澤明監督『羅生門』WOWOWシネマで10月2日午前10時15分から放送(C)KADOKAWA 1950

 WOWOWで、今なお世界の映画人からリスペクトされる日本が世界に誇る巨匠、黒澤明監督が残した名作――『影武者』『羅生門』『乱』『八月の狂詩曲』『まあだだよ』の5作が2日・3日にかけて放送される。

【写真】リチャード・ギアが出演した『8月の狂詩曲』

■『影武者』(1980年)10月2日(土)前6:30~

 黒澤監督が1970年の『どですかでん』以来、10年ぶりに日本で作った新作として1980年に公開された時代劇大作。黒澤監督にとっては『赤ひげ』以来、15年ぶりの時代劇、しかも日本映画界屈指のスケールで、第33回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。日本の映画ファンだけでなく世界からも注目を集めた。武田信玄とそっくりな外見を持つ男がたどる奇妙な運命を描きながら、全編銀幕は黒澤監督ならではという、滅びの美学で鮮やかに彩られている。監督を敬愛するフランシス・フォード・コッポラ(『ゴッドファーザー』)とジョージ・ルーカス(『スター・ウォーズ』)、ハリウッドの2大監督が海外公開版のプロデューサーを務めた。

■『羅生門』(1950年)10月2日(土)前10:15~

 本作で第12回べネチア国際映画祭で金獅子賞を、第24回アカデミー賞で名誉賞を受賞。監督が“世界のクロサワ”と呼ばれるきっかけになった記念碑的名作。原作は芥川龍之介の短編「藪の中」と「羅生門」。異なる人物のそれぞれの視点から同じ物語を振り返るという、後のクエンティン・タランティーノ監督作品『レザボア・ドッグス』に通じる“内的多元焦点化”を使ったストーリーテリングがユニーク。また、映像面も、太陽に対してカメラを向けるという、当時の映画界でタブーだった撮影方法にも挑戦。優れた監督でもあり脚本家でもある黒澤の、その両方の才能が開花した点で忘れられない1本に。三船敏郎、志村喬、京マチ子ら充実したキャストの熱演も見どころ。

■『乱』(1985年)10月2日(土)前11:45~

 物語の下敷きになったのは、文豪W・シェイクスピアの名作「リア王」と、戦国時代の武将・毛利元就が息子たちに説いたという3本の矢にまつわる有名な逸話。それらをもとに黒澤監督が長年温めていた映画化の構想を、フランスからも国際資本を仰ぎ、当時の日本映画史上空前の26億円という巨額の製作費を掛けて撮った、無常観漂う戦国絵巻。

 戦乱の世を生き抜いた武将・一文字秀虎は70歳を迎え、家督を息子3人に譲ることを決意。長男の太郎には一の城、次男の次郎には二の城、三男・三郎には三の城をそれぞれ与えた上、3人兄弟、仲良く相和して暮らすように説く。だが、三郎は、父の今後の身を案じたのがかえって秀虎の不興を買い、地方へ追放されてしまう。さらに3人兄弟の城を泊まり歩いて余生を暮らすつもりだった秀虎だが、太郎、次郎にそれぞれ疎んじられてしまう。

■『八月の狂詩曲』(1991年)10月3日 前8:00~

 村田喜代子が芥川賞に輝いた「鍋の中」を原作に、黒澤監督が自ら脚本を執筆。心温まる物語ながら、そこに反核の決意と平和への祈りというメッセージが盛り込まれている。

 長崎の市街地から離れた村で暮らす老女・鉦のもとに、昔ハワイへ渡って成功を収めた兄からハワイへの招待状が届く。結局、鉦の代わりにその息子と娘がハワイへ出かけ、その間、4人の孫が鉦のもとで夏休みを過ごすことに。そんな日々の中、鉦の孫たちは鉦の昔話を通じて、原爆がもたらした悲劇を学んでいく。また、ある日突然、ハワイから、鉦のおいにあたる日系アメリカ人、クラークが彼女のもとを訪れることになって…。

 クラーク役を演じたのは、『プリティ・ウーマン』などで知られる人気男優リチャード・ギア。彼が長崎への原爆投下に対し謝罪をさせる場面は、公開時に米国のマスコミでも大いに論議を巻き起こした。また、主人公の祖母役に抜てきされた熟練のベテラン女優・村瀬幸子が、豪雨の中であることをしながら駆け出す、鮮烈なラストシーンの感動は忘れ難い。

■『まあだだよ』(1993年) 10月3日(日)前9:45~

 1943年、『姿三四郎』で衝撃的な監督デビューを飾ってから、ちょうど50年。日本映画界のトップランナーとして長く活躍し続けてきた黒澤監督が、人生の晩年にあたって、またもや“師弟愛”をテーマに、自らの敬愛する作家・内田百かんとその門下生たちとの心温まる交流を感動的に映画化。1998年に88歳で死去した黒澤監督の遺作となった。『男はつらいよ』シリーズの2代目“おいちゃん”役で知られる松村達雄が主役に抜てきされ、絶妙の名演技を披露したほか、所ジョージの出演も、当時話題を呼んだ。

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