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“食用油=不健康イメージ”も今は昔…ヘルシーオイルはなぜ浸透したのか? その変遷における意外な事実

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完成した料理にヘルシーオイルをかける…昭和の時代には考えられなかった光景

 コロナ禍により男女問わずキッチンに立って料理を振る舞う機会が増えており、健康志向の高まりとともに、食用油に気を回すユーザーも増加の一途をたどっている。店頭には“ヘルシーオイル”として、健康を意識したさまざまなタイプの食用油が昨今並んでいるが、一昔前までは油を摂り過ぎると健康を害するというイメージも強かった。現在のように“ヘルシーオイル”が浸透したのは、幾多の変遷を重ねてのもの。そこで今回は改めて、国内における食用油の成り立ちから、ヘルシーオイルの変遷を探っていく。

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■摂取量の増加で健康への影響を考慮 日本で「ヘルシーオイル」が誕生した背景

 各家庭において食用油は無くてはならないアイテムだが、日本固有の料理法としては、油などの脂肪分をあまり用いず、淡泊な味を基調としたものが多かった。そんななか、食用油が日本人の生活に溶け込んでいったのは江戸時代初期のこと。当時、油の生産量が増えて、天ぷらが庶民にとっても身近なメニューとして人気を博した。このムーブメントによって植物油が食用・調理用として大きく普及し始めた地点だと考えられる。

 「日清サラダ油」は1924年に製造をスタート。今や私たちの生活に馴染みのある「サラダ油」という言葉は、日清オイリオグループ(※当時社名は日清製油)の商品から始まったものだ。それまでの「天ぷら油」は揚げ物調理に使われてきたが、海外ではドレッシングなどに「生でかける」オイルの使い方がすでに普及していた。そこで“生で食せるオイル=サラダにかけて使える美味しいオイル”という意味合いで、日本で初めてのサラダ油「日清サラダ油」を発売。使い方として、海外の食文化の提案から始めていったという。

 ただ、油を使った料理が日本でも馴染み出すと、摂取量が多くなることでの健康への影響も考えられるようになる。そこで生まれたのが「ヘルシーオイル」という言葉だった。同社広報課の鈴木裕也氏は、ヘルシーオイルという言葉が誕生した背景を次のように語る。

「効率よくエネルギーを摂ることが出来る『サラダ油』も日本人の健康に貢献する商品ではありましたが、過剰なカロリーや脂肪などの摂取が問題になった際に、オイルを控える流れも生まれました。1992年に当社が国内で初めて商品化したキャノーラ油『日清キャノーラ油』は、オレイン酸を含み『油っこくない』というコピーとともに、瞬く間にマーケットの主役に躍り出ました。また、『べに花油』も端麗な味わいとともにヘルシー感が受け、贈答用商品としても人気となりました」(鈴木裕也氏、以下同)

■“オリーブオイル”の伸長と“トクホ”のオイル ヘルシーオイルが浸透した分岐点

 ヘルシーオイル自体は古くから製造されていたものの、オリーブ、アマニ、えごま、ココナッツなど、多種多様の原材料を使用した商品が店頭に並ぶことは20年前までは考えられなかった。エポックメイキングとなったのは、1996年に発売を開始した同社の「BOSCO」にはじまる「オリーブオイル」の右肩上がりの伸長と、90年代後半に製油各社から発売された“トクホ”のオイルからの流れだ。

「オリーブオイルは美味しさとヘルシー感が注目を集め、それまで日本の食文化には定着が難しかった“かける”使い方とともに広く普及しました。この流れがあったからこそ、今の『アマニ油』『えごま油』をかける提案も受け入れられ、ここまでの市場を作ることが出来ていると考えます。また、“トクホ”を通じて得られた研究開発の知見は、その後の『ココナッツオイル』、そして近年伸長が著しい『日清MCTオイル』の市場提案にも繋がっています」

 また、『SMAP×SMAP』の1コーナー「ビストロスマップ」に始まり、「MOCO’Sキッチン」で速水もこみちがオリーブオイルをたっぷりと使った料理を作って話題に。『男子ごはん』の国分太一や『グレーテルのかまど』の瀬戸康史、「家事ヤロウ!!!」のバカリズム、カズレーザー、中丸雄一など、テレビ番組で男性が料理をするシーンも近年増えてきている。最近では、料理動画をアップするYouTuberも人気となり、コンテンツとして料理手腕や料理のクオリティが披露される場面も増えてきた。主婦向けのものが多かった料理コンテンツも、多方面へと広がりを見せている。

「時代とともに男性の調理場への参加が増えてきたなかで、男性にはある種“エンターテインメント”とともにメニューや使用シーンを提案してきた背景もあります。多様な料理コンテンツがありますが、そういった企画提案が世の中に受け入れられる嬉しさもありました」

■ヘルシーオイル、“健康と美味しさ”を両立させる活用法とは

 オイルマーケットは2020年度1668億円。20年間で180%、740億円も市場として成長してきた現状がある。MCTオイル、アマニ油、えごま油を筆頭に、「クルミ油」「アボカド油」「アーモンド油」や「マカダミアナッツ油」など、数多くのヘルシーオイルが続々と登場している今、病気予防や美肌効果を謳っているものも多い。ただ一方で、最善の利用法という点においては、まだ浸透したとは言い難く、だからこそ“健康と美味しさ”を両立させる活用法へのニーズはとても高まっている。

「今オイルには『おいしく』することや『健康機能』、そして植物油の持つ効率の良い『エネルギー』獲得を通じて、自分の生活をポジティブにすることが期待されていると考えます。自分の身体や生活を思い浮かべて、自分に合うオイルを選ぶ楽しみを感じていただきたいんです。食生活のバランスが取れていないとか、必須脂肪酸が摂れていないと感じたら、気軽にアマニ油やえごま油を普段のメニューにかけてほしいです。また、今注目の『MCTオイル』は、数年前まではトップアスリートやモデルさんのクチコミアイテムとして人気でしたが、一気に市場が拡大したことで、最近は一日の始まりに良質なエネルギーを求めたい方が、朝食のヨーグルトや野菜ジュースなどにサッとかけて摂っている光景も見られます」

 オイルにできる「美味しさ」「楽しさ」「ヘルシー」への貢献はまだまだ需要がある。今を見つめて柔軟に提案していくことを今後も大事にしていくという。

「もちろんオイルなので、一度に『あれもこれも』摂ってしまうとカロリー総量を気にしなければなりませんが、様々な料理に楽しんで使っていただいて、もしこんな使い方をしたら美味しかった!という発見があれば教えて欲しいです。私たちもHP、SNSや動画、レシピサイト、CMなどを通じて、引き続き提案し続けていきます」

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