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カンバーバッチ主演『クーリエ』これぞスパイ映画の醍醐味 本編映像&スパイツールを紹介

ベネディクト・カンバーバッチ主演、映画『クーリエ:最高機密の運び屋』(9月23日公開)(C) 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.の画像

ベネディクト・カンバーバッチ主演、映画『クーリエ:最高機密の運び屋』(9月23日公開)(C) 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

  『シャーロック』や『ドクター・ストレンジ』で知られる英国映画界を代表する俳優のひとり、ベネディクト・カンバーバッチが主演する映画『クーリエ:最高機密の運び屋』(9月23日公開)より、カンバーバッチがスパイの掟とミッション遂行のための秘訣を実地で学んでいく“これぞスパイ映画の醍醐味!”的本編シーンがWEBで解禁された。平凡なセールスマンがある日突然、世界の行方を左右する超極秘任務のスパイに!? スパイ経験ゼロの素人にそんな大役が務まるのか!? 本記事後半では、劇中に登場する60年代の東西冷戦下で実際に使われていたものを含むスパイツールの数々を紹介する。

【動画】ソ連高官が語る“スパイの掟” 映画『クーリエ』本編映像

 米ソ冷戦下を背景に、CIA【アメリカ中央情報局】とMI6【英国秘密情報部】からスパイとしてリクルートされたイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)。新規顧客の開拓という名目でモスクワ入りしたウィンは、ソ連の高官の一人であるオレグ・ペンコフスキー(メラーブ・ニニッゼ)と接触を図る。このペンコフスキーこそ、世界平和のために愛する祖国ソ連を裏切り、命を懸けてアメリカにソ連の核爆弾情報を暴露した密告者であった。

 解禁された映像では、ペンコフスキーの説得を受けたウィンがスパイとしてやむなくモスクワ往復を引き受け、運び屋としての活動を実行していく運命の分岐的場面。こわばった表情でモスクワ行きの機上の人となったウィンは、回想するかのようにペンコフスキーが語る“スパイの掟”を思い出す。

 ペンコフスキーの口から語られるそれは、あまりにも衝撃的だ。「誰もがKGBだと思え。店員、ホテルの従業員、運転手、全員だ。捜査官ではなくても、タレコミ屋かもしれん。みんな監視し合っている」、「屋内では盗聴に警戒を。イギリス大使館は特にだ。誰が読唇術を使っているかわからない」、「ありふれたビジネスマンとしての存在を売り込め」。

 その掟を守り、クーリエ(運び屋)としての任務を黙々とこなすウィン。しかしいくら素人といえども、そのミッションがいかに危険な行為なのかくらいは察しが付くというもの。ウィンは自らを運び屋役に抜擢したCIAとMI6のリクルーターに念を押す。「一つ約束してほしい。僕に万一のことがあったら、妻子の生活を保証すると」と…。

 「イギリス」「スパイ」といえば、やはり世界中の映画ファンを魅了するスパイ映画の代名詞「007」シリーズが思い浮かぶ。かくいう英国人俳優のカンバーバッチも、そんなスパイものに憧れを抱いていた俳優の一人だった。「役者にとってスパイは興味深いごちそうだよ! 本性を隠して他人になりすます場面が必ずあって、しかもその転換が素早く突然だからね」と本作でのスパイ役に水を得た魚状態。念願のスパイ役を手にしたカンバーバッチ扮するウィンは、最後までスパイの掟を守り、自らの家族を、そして世界を救うことができるのか。

■劇中に登場するスパイツールの数々

 スパイ映画の醍醐味の一つとして、諜報活動に使用するスパイ道具やガジェットを思い浮かべる人も少なくないだろう。本作にはこんなものが実際にあったのかという得も言われぬ恐怖を感じたり、60年代当時の技術力と創造力に関心を覚えるような、実際に使われていたものを含むツールの数々が登場する。その一部を紹介しよう。

★盗聴防止装置(通称:金魚鉢)
 広々とした部屋の中のど真ん中に床からも分離された密閉空間がある。これは在モスクワ米国大使館内に設置された盗聴防止装置。壁や床、天井から完全に分離した空間を作り出し、音声を拾われる(盗聴される)ことを防止する役割を果たす。その見た目からか、通称「金魚鉢」と呼ばれ、スパイマニアの中では有名らしい。劇中ではある極秘計画を伝える際に使用されている。現在の在モスクワ日本大使館(2007年完成)には、より大きな盗聴防止装置があると言われている。

★テレックス
 今は知らない人も多いかもしれないが、2000年代前半頃まで商業通信手段として主に用いられていた機器。暗号文を送ることも可能だったことから、本作では機密情報を送信する機器として登場する。5つ穴の「穿孔テープ」(せんこうテープ)をカードリーダーに読み込ませると文章が出力されるという代物。ちなみに、テレックスはファックスの登場で急速に廃れ、現在では一部の軍用通信で残っているのみだそうだ。

★超小型カメラ(ミノックス)
 デジタル社会の現代においては、直径5センチ未満の超小型カメラも数多くあるが、アナログ時代に最高峰といわれていたのがこのミノックスだ。劇中ではソ連側の協力者であるペンコフスキー(メラーブ・ニニッゼ)が機密情報を写真に収めて、アメリカ側に渡すために使用されている。その精巧な作りと素早く撮れる実用性から、当時のスパイが使用していたことも頷ける逸品だ。

★仕掛けテーブル
 一見ただのテーブルに見えて、実は引き出しの側面にさらに隠し引き出しがあるという仕組み。いかにも機密情報を扱うスパイっぽい代物だが、こんなところに大事な情報を仕舞っておいて大丈夫なのか?という疑問は多少残る。あくまで推測ではあるが、金庫のようなたいそうな物を置いておく方が、スパイにとってはかえってリスクが高いということなのかもしれない。

★筆談ボード
 予告編で「常に盗聴に警戒を」というせりふが登場するように、劇中では筆談による会話や、大音量の音楽を流し耳元で会話するシーンなどが展開される。ファンシーな星マークのシールで飾られた筆談ボードと、緊張感あふれる場面とのギャップもまた面白い。実はこのシーン、重要な局面へと繋がっていくのだが、その一連の流れは平凡なビジネスマンだったグレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)がまるで本物のスパイのように見える必見のシーンだ。

★タイピン
 CIAのヘレン(レイチェル・ブロズナハン)からグレヴィル・ウィンに渡されるネクタイピン。これを身に着けることで、ソ連側の協力者オレグ・ペンコフスキーにとっての「クーリエ(運び屋)」としての目印となるわけだ。しかしスパイ素人のウィンはこのタイピンをまじまじと見定め、「毒矢を出せるとか?」と真顔で質問する。当時のスパイのイメージとウィンの愛嬌ある人柄が窺い知れる一コマだ。

 60年代当時に使用されていたスパイツールについて、徹底的なリサーチをおこなったというドミニク・クック監督は、「超小型カメラ(ミノックス)は実際に使われていたんだ。時代を先駆けるような高性能なカメラで、あんなに小さいのに本当に良質なんだ」と語る。さらに、盗聴防止装置についても当時存在していたもので、撮影現場では“バブル”と呼んでいたそう。「最初に使われていたのはモスクワの米大使館で、盗聴器がたくさん仕掛けられていて秘密の会議ができないために作られた。ただ、写真資料として残っていなかったので、想像力を働かせて映画オリジナルのデザインで作ったんだ」と語っている。リアルなスパイツールにも要注目だ。

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