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子ども時代のアイスは「特別なご褒美だった」…溶けてなくなる“儚さ”に命を吹き込むアイスアートを作り続ける制作者の想い

『鬼滅の刃』伊之助のアイスアート(画像提供:アイスアートっ子さん)の画像

『鬼滅の刃』伊之助のアイスアート(画像提供:アイスアートっ子さん)

 スーパーやコンビニなどで売られているカップアイスを彫って、さまざまなアイスアート作品を制作し投稿しているTwitterアカウントが注目を集めている。投稿者はアイスアートっ子さん(@sao_ice_art)で、これまでにミッキーマウス、アンパンマン、スヌーピー、ヨッシー、そらジローなど、たくさんのキャラクターを見事にカップアイスで表現。その完成度の高さに、「神すぎる」「挑戦してみたいけどどっから手をつけていいか分からない」「これは芸術すぎる!」などと驚きのコメントも寄せられている。アイスアートを始めたきっかけや、制作する上での注意点やこだわりについて、アイスアートっ子さんに話を聞いた。

【画像】ハーゲンダッツがアンパンマンに? 鼻のテカりも見事に再現、『ポケモン』『あつ森』ほかアイスアート作品集

■アイスはすぐになくなってしまう“儚いデザート”アートとして完成させことで命を宿している

――そもそもアイスアートを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

【アイスアートっ子】もともと絵を描くこと(模写)や造形は子どもの頃から好きだったのですが、6年程前の大雪が降った日に、思いつきでリアルなライオンを雪でベランダに作ったときに、造形の楽しさに改めて気づきました。その雪のライオンをFacebookに投稿したところ、友達からの反響も大きく、もっと色々な物を作りたいと思うようになりました。

――そこからなぜアイスアートへ?

【アイスアートっ子】SNSでさまざまなアートを検索していくなかでアイスアートの存在を知って興味を持ち、大好きなディズニーのキャラクターで、カップに収まりやすい丸いキャラクターの『モンスターズ・インク』の「マイク・ワゾウスキ」を作ってみたのが最初のきっかけです。完璧主義なので、色や形も細かく再現したく、自己流でチーズやチョコを加えながら、目や歯のパーツもこだわって作ったことで、さらに楽しさと達成感を味わいました。家族や友達からの反響も大きく、もっと色んな人に驚いてもらいたいという想いが増して今に至っております。

――子どもの頃と現在で、アイスに対する価値観に変化はありますか?

【アイスアートっ子】子どもの頃からアイスが大好きで「特別なご褒美」というイメージが強かったですし、カップアイスは特に贅沢なイメージで、冷凍庫にあると輝きを放っていました。家族で行くボーリングの帰りには自販機のセブンティーンアイスを食べるのが恒例で、それぞれに好きな味が決まっていて、やはり特別なときに食べられるご褒美でした。

――大人になった現在は?

【アイスアートっ子】今も私にとってアイスは「特別なご褒美」という価値観は変わらず、常に冷凍庫に何個かストックし、仕事で頑張った日や特別な日に食べて至福の時間を過ごすためのアイテムです。ただ、私は溶けて柔らかくなってきたアイスが苦手で、溶けないうちに食べなきゃといつも急いで食べるので、ご褒美ではあるけれど「すぐになくなってしまう儚いデザート」という認識も変わらずです。

――アイスアートを始めてからは、アイスに対する想いに変化はありますか?

【アイスアートっ子】アイスアートを作ることで“儚いデザート”のアイスに命が宿り、味だけではなく視覚的にも楽しめ、普通に食べるよりも長くアイスを堪能することができていると思います。アイスアートを作っている時間は無心で没頭できるのでストレス発散にもなるので、アイスは心身ともに自分には必要な存在という価値観に変わりましたね。

■一番のお気に入りは「ヨッシー」昔遊んでた記憶が懐かしくなり他のキャラクターも一気に制作

――これまで『アンパンマン』や『ポケモン』『鬼滅の刃』など、さまざまなキャラクターモチーフのアイスアートを手掛けられてきたアイスアートっ子さん。どれも再現度が非常に高いですが、特に工夫している点は?

【アイスアートっ子】カップアイスの丸い枠に収まりやすいシルエットか、キャラクターの色に近い色のアイスがあるか、目などほかの色のパーツをアイスと一緒に食べでも美味しい食材で再現できるか。この3つの条件に当てはまるキャラクターを見つけるようにしています。また、新しいフレーバーや季節限定フレーバーが出ると、そのアイスの色から条件に合うキャラクターを探すこともあります。ハーゲンダッツの季節限定の紫いもが発売したときは、紫のキャラクターということで『モンスターズ・インク』の「ランドール」を選びました。

――これまでの作品の中で、アイスアートっ子さんのお気に入りは?

【アイスアートっ子】「スーパーマリオ」シリーズで、その中でも「ヨッシー」が特に気に入っています。USJのニンテンドーワールドがオープンしたときに話題に乗って作りました。昔よくマリオのゲームで遊んでいたので懐かしくなり、「ヨッシー」の他にも「テレサ」「クリボー」「スーパーキノコ」を一気に作りました。「ヨッシー」は奥行きも再現して立体的に彫ったところがポイントです。4つ並べたときの色合いが鮮やかで、各キャラクターの表情を最も再現できた力作だと思っています。

――では、特に印象に残っている作品は?

【アイスアートっ子】初めての企業コラボとなった「エッセルスーパーカップ」のロゴを彫った文字のアイスアートです。趣味でやっていたアイスアートを、明治さんが見てくださっていたこと自体が嬉しかったです。

――制作自体は大変でしたか?

【アイスアートっ子】文字のアイスアートは作ったことがなかったので、新たな挑戦でとても難しかったです。一文字でも大きさや形がおかしいと全体のバランスが崩れてしまうので、微調整がとても大変でした。でも、だからこそ達成感があり、多くの反響をいただきました。アイスアートを作ることへの自信がつき、作り続けていて良かったなと思わせてもらえた経験でした。

■溶けたら凍らせて…制作時間は毎回3時間「彫りながら食べることもできるのも、アイスアートの魅力の一つ」

――フードアートは最終的には食べてなくなる儚さがありますが、アイスアートを制作する上でのこだわりは?

【アイスアートっ子】溶けてしまったり食べてしまったりする“儚いデザート”のアイスだからこそ、質感や色を最大限に生かし、細かい部分にもこだわって忠実に再現して作ることを心がけています。しかし、やはり彫っていると溶けてくるので、一度に最後までは作りきれません。「少し彫ったら冷凍庫で凍らせて、固まったらまた続きを彫って…」という工程を何回も繰り返しながら作っています。

――かなり手間がかかる作業ですね。

【アイスアートっ子】基本的には大枠はスプーンで削り、細かい部分は竹串で彫って、アイスは食べながら進めています。3分ぐらい彫っていると柔らかくなってくるので、一度冷凍庫に戻して30分以上経って固まってきたらまた続きを彫って…を複数回繰り返しています。制作時間だけだと平均30分くらいで、凍らせる時間も含めると3時間ぐらいは毎回かけています。手間と時間がかかるアートですが、だからこそクオリティを高めることで達成感と愛着に繋がります。そして、最終的には美味しく食べることを心がけているので、色をつけるために使うアイテムも、一緒に食べて美味しいジャムやチョコなどで作るように気をつけています。

――アイスアートっ子さんが考える、アイスアートの魅力とは?

【アイスアートっ子】溶けてきたり、最終的には食べてしまったりする儚さがあるからこそ、アイスアートをすることで命を吹き込み、違った形でアイスを堪能できるところです。アイスの質感の特性上、自由自在に細かい表現ができる点も魅力です。スプーンと竹串があれば作れるので、火などを使わずに気軽に安全にできるアートでもあります。あと、彫りながら食べることもできるので、作る過程でもアイスを味わえるというのも魅力の一つだと思います。

――今後はどのようなフードアートに挑戦してみたいですか?

【アイスアートっ子】アイスアートで色んなキャラクターを制覇したいので、まだ作っていない「ジブリ」や「サンリオ」のキャラクターを作ってみたいです。アイス以外のフードアートでは、SNSでおにぎりアートを見て興味が湧いているので、挑戦してみたいと思っています。

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