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初代ガンダムの名シーンが現代アート風によみがえる 「令和にこんな美しい『ラストシューティング』に出会えるとは」

”現代アート風”ラストシューティング 制作・画像提供/浜松さん (C)創通・サンライズの画像

”現代アート風”ラストシューティング 制作・画像提供/浜松さん (C)創通・サンライズ

 『機動戦士ガンダム』の最終盤、ガンダムがビームライフルを高く掲げ、ジオングに対して最後の攻撃を行った「ラストシューティング」。『ガンダム』の歴史のなかでも、特に印象深いこのポーズは、多くのガンダムファンの記憶に鮮明に残っている。モデラーの浜松さん(@wall_e_11)は、この名場面に“現代アート”の要素を取り入れ、ひとあじ違う「ラストシューティング」をガンプラで表現。SNSでは「素晴らしい発想と技術ですね!」「この令和にこんな美しいラストシューティングに出会えるとは。まさに眼福です」といった声が挙がった。40年以上前に誕生した名シーンを、令和によみがえらせた背景とは?

【アザーカット】右斜め上から見るのはガンプラならでは… “カメラ目線”の「ラストシューティング」

■大河原邦男さんの描いた「ラストシューティング」からイメージ

――「ラストシューティング」を現代アート風に表現した『Revive』がSNSで大きな話題になりました。

【浜松さん】「令和の時代にこんな美しいラストシューティングが見れるなんて」と仰ってくれた方がいるなど、多くの方からコメントやいいねなどの反応をたくさんいただきました。自分ですごく良いなと思って作ったものが、他の方にも同じように良いなと思ってもらえたのは嬉しい限りです。

――そもそもなぜ、ガンプラと現代アートを組み合わせようと思われたのですか?

【浜松さん】ネットで偶然見かけた「ピクセルアート」に興味を持ったのがきっかけです。Hsu Tung Hanさんという方の彫刻作品が非常に素晴らしく、「こんな表現手法があったのか」と感銘を受け、「自分でも試してみたいな、プラモでやったら面白いんじゃないか」と思ってやってみました。

――確かにこれまでに見たことのない融合ですね。ベースに初代ガンダム、しかも印象深い「ラストシューティング」のポーズを選ばれたのはどういった理由からですか?

【浜松さん】「ピクセルアート」とガンプラを掛け合わせるに当たっては、「シンプルなデザインの初代ガンダムがうってつけだろう」と思い選びました。ガンプラは『HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム』を使用しています。
 制作当初にポーズを決めるとき、素立ちでも良かったのですが、やはり初代ガンダムで一番好きなポーズが「ラストシューティング」だったので決めました。大河原邦男さんの描いた「ラストシューティング」のイラストが好きで、見た人に力強さと美しさを感じさせる作品だなと思っています。そういうところも表現したくてこのシーンを選びました。

■損傷部分を表現した「ピクセル」は、逆に“創造の象徴”

――『Revive』というタイトルをつけられていますが、どのような物語をイメージして制作されたんですか?

【浜松さん】具体的な物語はないのですが、初代ガンダムが足元から新たに現代に創造されていく瞬間をイメージしました。そういう意味合いも込めてタイトルは『Revive』(生き返る、よみがえる)にしています。

――ガンダムの損傷部位に入れた「ピクセル表現」が非常に印象的ですね。

【浜松さん】ピクセル表現部分は、作中でジオングに撃ち抜かれて損傷した部分となるべく重なるように作りました。作中ではダメージを受けて損失した部分の表現ですが、この作品では逆に新しく生成、創造されている部分の象徴として表現しています。

――「創造の象徴」は新たなとらえ方ですね。「ラストシューティング」というと頭部のないガンダムが印象的ですが、本作では頭部左側に「ピクセル表現」があります。頭部を残したことについてはどのような思いがあったのでしょうか?

【浜松さん】原作を尊重して頭部を取るかどうか非常に悩みました。ただ、頭部があった方がガンダムの現代アートであることが一目で分かるし、そこにピクセルを入れればより印象的だなと思い、頭を残す方針にしました。

――なるほど。「ピクセル表現」へのこだわりが感じられますね。

【浜松さん】ありがとうございます。こだわった部分も、苦労した部分もやはり表現のメインとなるピクセル部分ですね。ピクセル部分の作業は、「本体部分を四角い穴に切り抜いたり切り欠きを入れる」→「プラスチック板を細かく刻んだものやキューブ状にしたものを貼り付ける」→「その上からピクセル上にマスキングして塗分ける」→「最後にピクセル上に切ったホログラムテープやメタリックテープを貼り重ねて仕上げる」…というように、とにかく地味で細かい作業でした。図面が特にあるわけではなく自分の中の感性のみで作業したので、大変でしたね。また、ガンダム本体の色調も若干パステル調に近くして、全体のイメージに合うように調整しています。休日に少しずつ作っていたので、作り始めから完成には3ヶ月くらいかかりました。

――まさに「#ガンプラはどんな自由な発想で作ってもいいんだ」を具現化した作品だと思うのですが、浜松さんのガンプラ制作における信条を教えていただけますか?

【浜松さん】自分が良いなと思えるものを作ることを第一に考えています。今回はたまたま現代アートを取り込んでみたら面白いんじゃないかと思いこういった作品を作ってみました。作品を一番最初に観るのは自分自身なので、自分自身を喜ばせるような作品を作り続けたいと思っています。

――最後になりますが、浜松さんにとって「ガンプラ」とは?

【浜松さん】これからもずっと取り組んでいきたいと思える貴重な趣味です。いろんな人にこのガンプラという趣味の世界が自由で楽しく、素晴らしいものだということが広まったら良いなと思っています。自分の作品がその一助になれていたら嬉しいですね。

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