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“生協の白石さん”も「かないません」と脱帽  コナン以来(?)の小学生名探偵“さよたんてい”の助言が大人に刺さるワケ

さよたんてい イラスト/鈴木裕之 さよたんてい『さよたんていのおなやみ相談室』(ぴあ/9月10日発売)より 画像提供/ぴあの画像

さよたんてい イラスト/鈴木裕之 さよたんてい『さよたんていのおなやみ相談室』(ぴあ/9月10日発売)より 画像提供/ぴあ

 現代社会に生きる大人たちのお悩みに、小学生の女の子名探偵がズバッと解決してくれる「さよふしぎたんていしゃ」。2019年、インスタグラム上に開設されて以来、その純粋無垢かつ、歯に衣着せぬものいいが、「読むと元気になる」「面白すぎる」「目からウロコ」と話題となり、今やフォロワー数4万人超え。スタート時の8歳だった“さよたんてい”も11歳に成長し、その返信にも変化が見られるという。さよたんていと、成長を間近で見守るお母さんに、“たんてい”として活動したこの3年間を振り返ってもらった。

【直筆独占公開】まさかの回答…「さよたんていが今まで一番印象に残った相談」とは?

■母と娘の“ごっこ遊び”から、フォロワー4万人超の人気企画に

「さよふしぎたんていしゃ」が誕生したのは、今から3年前。8歳の“さよたんてい”がお母さんに宛てた「どんなおなやみもかいけつされます」という1枚の手紙が始まりだった。

「たんていになりたくて、お母さんにアピールしようと思いました」と当時を振り返るさよたんてい。受け取ったお母さんは、「さよは幼い頃から“ごっこ遊び”を考えることが得意だったので、これもまたそういう一貫のもの」だと感じ、「今日のごはんは何がいいと思いますか?」と手紙を返したという。

 「あなたの作りたいものでいいです」というさよたんていからの返信でスタートしたこの小さな“たんていしゃ”。飛躍するきっかけとなったのは、依頼のネタに尽きたお母さんが友人に話したことだった。

「母子の往復書簡のようなやり取りだったので、そのうち依頼することが思いつかなくなって放置していたら、寝る前に、『あー、今日も依頼がこなかった!』と言われてしまって。そのことを友人に話したところ、試しに依頼をしてくれて、その回答がちょっと面白かったということで、友人が知人などに依頼を集めてくれるようになりました」(お母さん)

 寄せられた依頼の解決を楽しむさよたんていの姿を見たお母さんは、「娘が飽きるまでこの遊びに付き合ってみよう」と考え、調査報告書のフォーマットを作成。その後、インスタグラムを開設したところ、全国から依頼が殺到し、瞬く間にメディアにも取り上げられるほど人気に。その状況にはお母さんもさよたんていも「ビックリした」と今も動揺を隠せない。

「(話題を呼んだのは、さよたんていに)大人っぽい一面と年相応な一面のそれぞれが垣間見られる回答があるからでしょうか……?」(お母さん)

■「疲れた時はお花を買ってください」医療従事者への回答に、母も救われる

 寄せられる依頼に対しては、「その人の気持ちを想像しています」と依頼者へ寄り添うのが“さよたんてい”の信条。返信にあたっては、「字をまちがえないようにする。らんぼうな言い方をしないこと」に気を付けているという。ちなみに、温かみのある手書きで返信するのは、「まだうまくパソコンが使えないから」という理由から。

 一方、多数寄せられる依頼の中から、「さよたんていのベースで答えられるだろうというお悩みをピックアップしている」というお母さん。この1年半はやはりコロナ禍にまつわるお悩みが多かったそうだが、なかでも印象に残った依頼があるという。

「コロナウイルス治療に尽力されている医療従事者の方から『自分は職業柄どこへも遊びに行けず、周りの人が遊んだり外食したりするインスタグラム投稿を見るのがつらく、正直ムカつく。他人を羨む気持ちから楽になりたい』という依頼が寄せられました。このご時世ならではの気持ちと相談で、個人的には少し難しい(重い)相談なので、さよが答えるべきなのか正直ちょっと親として悩みましたが、さよの回答の中に、『疲れた時はお花を買ってください。きれいなものを見てください。いつもありがとうございます。私も(コロナウイルスに感染しないように)気をつけます』という言葉があり、なんだか私自身も救われたような気持ちになりました。依頼主の方にメールで調査報告をお送りしたら、ご丁寧に感謝のお返事をいただき、それもまたとても嬉しかったです」(お母さん)

 “たんていしゃ”開設時、8歳だったさよたんていも11歳。普段は、「友達と遊んでいるとき」「ゲームをしながらおかしを食べているとき」が楽しいという普通の11歳だが、ひとたび依頼に向き合えば、“たんてい”に様変わり。その回答からも成長を感じると言う。

「さよ自身の成長とともに回答の文章が長くなり、依頼内容に対する理解力もアップしたように感じます。たくさんの依頼に向き合うことで、いろいろなことを自分自身で考える力が伸びたと思いますし、『さよふしぎたんていしゃ』を始めたことで、自分でやると決めたことに対して根気良く続けられる自信がついたかなと思います」(お母さん)

■“生協の白石さん”も絶賛「感性がキレイ」「僕には書けない」

 今から15年ほど前に、大学生協に寄せられた「ひとことカード」に書かれた要望や悩み、相談に対し、手書きで丁寧でウィットに富んだ対応が話題となり、一躍時の人となった“生協の白石さん”。さよたんていの“先輩”ともいえる同氏も、さよたんていについて、以前のORICON NEWSのインタビューで「いやーすごいですよね!『かわいくなりたいです』という相談に『そう思っているあなたはきっとかわいいです』なんて僕には書けません。大人は、その真意をわかってほしくて、文章にいろいろな肉付けをして、かえって内容が薄くなってしまうみたいなところがありますからね(笑)。何より感性がキレイですよね。僕の場合、『白石のいる店に行くのはやめようって思われたくない』とか、『好感度を保持したい』なんて気持ちもあったから、さよちゃんにはかないません(笑)」と完敗宣言(?)。

 この話を伝えると、さよたんていは、「(白石さんのことは)知りません。白石さん、申し訳ありません」と恐縮。一方、お母さんは、「ありがとうございます!」と喜びつつ、こんな分析をしてくれた。

「白石さんは、大学の生協の掲示板で往復書簡のようなやり取りでしたが、さよたんていの場合は、SNSできっと実際にお会いできることもないような関係性での往復書簡なので、その『バーチャル相談』みたいなやり取りが、良くも悪くもまさに現代のコミュニケーション方法の一つだなと感じています。
 依頼主の方が連絡先を明記いただいている場合のみ、調査報告時に個別にメールさせていただいているのですが、そこでお礼状をいただき、心がほっこりするようなやり取りが生まれることもあります。そういう時は嬉しいですし、私自身も『人と人の交流の温かさをどこかで求めているんだなぁ』と思うことがあります」(お母さん)

 9月10日には、初の出版社からの著作『さよたんていのおなやみ相談室』(ぴあ)が発売。さよたんていにこの本のどんなところが面白いか聞いてみると、「おもしろいかどうかは人それぞれだと思います」と、ド直球な答え。出版社の担当者の苦笑いが目に浮かぶが、それもさよたんていの魅力。

 編集部からの「コロナ禍の現代、多くの人たちが苦しんでいます。みんなが幸せになるためには、どのようにしたらいいと思いますか?」という依頼にも、「みんながみんなのことを考えてみとめることがいいと思います」と、偉い人たちに聞かせたい金言が返ってきた。

 既に『名探偵コナン』以来の“小学生名探偵”の地位を確立したさよたんてい。将来の夢は「前ははかせだったけど、今は小説家です。でもきっとまた変わると思います」と言うが、まだまだ名探偵として、これからも悩める大人たちへの名回答、期待しています!

取材・文/河上いつ子

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