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映画『スペンサー』クリステン・スチュワートは「見事にダイアナ」ベネチアで世界初上映

「第78回ベネチア国際映画祭」でワールドプレミアを飾った映画『スぺンサー(原題)』パブロ・ラライン監督、クリステン・スチュワート(C)Kazuko Wakayamaの画像

「第78回ベネチア国際映画祭」でワールドプレミアを飾った映画『スぺンサー(原題)』パブロ・ラライン監督、クリステン・スチュワート(C)Kazuko Wakayama

 STAR CHANNEL MOVIES(運営:株式会社東北新社/東京都港区/中島信也社長)は、『スペンサー(原題)』を2022年に公開いたします。

【写真】記者会見にはホットパンツ姿で美脚を披露したクリステン

 ダイアナ元皇太子妃の人生を変えたクリスマス休暇を描いた映画『スペンサー(原題)』が、イタリアで開催中の「第78回ベネチア国際映画祭」コンペティション部門でワールドプレミアを飾った。現地時間3日に行われた公式上映、記者会見の概況が届いた。

 同映画は、ダイアナが1991年のクリスマス休暇に、イギリス王室のメンバーとともにノーフォークにあるサンドリンガム・ハウスで過ごした3日間を描いた物語。チャールズ皇太子との関係は冷え切り、王室の中でも浮いた存在となっていたダイアナが、離婚を決意するまでの心の動きをつづっていく。

 監督は、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』で「第73回ベネチア映画祭」脚本賞を受賞、主演のナタリー・ポートマンをアカデミー賞主演女優賞に導いたチリの鬼才パブロ・ラライン監督。同映画祭では常連なだけに、本作でも受賞に期待がかかる中、各メディアでの評価も高く、「ザ・ガーディアン」「ザ・テレグラフ」はともに5つ星、「フィナンシャル・タイムズ」は4つ星。特にクリステンの演技を、「スリリングで勇敢で魅惑的な作品でクリスティンは見事にダイアナである」、「クリステンは今年、最も煌びやかな変身を成し遂げた」「クリステンの演技は完璧」と評している。

■クリステン・スチュワートはシャネルでドレスアップ

 公式上映のメイン会場、サラ・グランデ前のレッドカーペットに主演のクリステン・スチュワートは、リボンベルトがポイントのペパーミント・グリーンのスリップ・ドレス(シャネル)に同素材の細身のパンツを合わせた可憐なコーディネートでドレスアップ。タキシード姿のパブロ・ラライン監督と共に詰めかけたカメラマンたちの前でフォトコールに応じた。

 今年はコロナの感染対策を考慮し、一般観客の密を避けるためにレッドカーペット前には高い壁が設置され、クローズドで行われたレッドカーペットセレモニーだが、場外にあるモニターにレッドカーペット場のクリステンやラライン監督の姿が映し出されると大きな歓声が上がっていた。

 映画祭ディレクターのアルベルト・バルベラ氏のエスコートで、1席空けながら満席となったサラ・グランデ(1200席)に入ったふたりは大きな拍手とともに迎えられた。

 会場には、今年のコンペ部門の審査員長である韓国のポン・ジュノ監督、同じく審査員で、昨年の同映画祭で金獅子賞を受賞した『ノマドランド』の監督クロエ・ジャオも姿を見せた。

 コミカルなシーンは時折笑いが起こり、またサスペンスフルなシーンでは息を飲むような緊張感が走るなど、観客が集中している様子を感じさせる素晴らしい上映となった模様。

 エンドクレジットが流れ、場内が明るくなるや否や「ブラボー!」という声と共に拍手が起こり、スタンディングオベーションは約5分間続いた。クリステンとラライン監督も歓声に応え立ち上がり、普段はクールであまり表情を崩さない印象のクリステンが、恥ずかしそうにしながらも満面の笑顔で観客に応えていた。

■「この映画は何か新たな情報を提供するわけではない」

 アイコニックな女優ジーン・セバーグを演じた『セバーグ』がプレミア上映された第76回以来、2年ぶりのベネチア映画祭参加となりったクリステン。「なぜ、ダイアナというテーマを選んだのか」という質問には、「彼女の生まれ持った力。この世界には、突き抜けたエネルギーを持っている人がいます」と、ダイアナの人々の心に訴えかける力に引き寄せられたという。

 「ただ、彼女がどんなにカジュアルで魅力的であったにも関わらず、孤独で寂しい思いをしていたことが、本当に悲しい。人に喜びを与える代わりに、心の中では嫌な思いをしている。人とのつながりを心から欲し、エネルギーを惜しみなく使っている…歴史上、そのような人はいなかったでしょう。だから、彼女は本当に光輝くように飛び抜けた存在となったのだと思います」と話した。

 さらに、「誰もが彼女のことを知っているような気がするのは、それが彼女の才能だからであり、親しみやすく、彼女が自分の友達や母親のように感じられるところに、彼女の美しさがありました。しかし皮肉なことに、彼女は心の内を知ることができない人物であり、心の底では孤独になりたくない人物だったのです」と、自身の見解を述べた。

 ラライン監督は「私の母に気に入ってもらえる映画を作りたいと思っていました。ダイアナは著名で美しさにあふれたアイコンでしたが、同時に彼女は母親でもあり、私の母のような普通の人々に深く共感させる力をもった人でした。非常に恵まれた環境に生まれ、貴族出身の人が、なぜあれほどまでにごく普通の人物でいられたのかに、私は長年興味があったんです」と、コメント。

 通常の伝記映画と異なり、ダイアナが離婚を決意する1991年の3日間に焦点を当てた構成としたことについて監督は「彼女の長い人生を振り返るのではなく、大きな危機に瀕した瞬間を選べば、彼女の本質にうまく迫ることができるのではないかと思った」と、意図を説明した。

 ダイアナと同様にパパラッチの標的となった経験もあるクリステンだが、セレブリティの私生活をスクリーンで見せることについて聞かれると、「他人の私生活に立ち入ることと、芸術が世界にもたらす多様性には違いがあります。この映画は何か新たな情報を提供するわけではありません。この映画の狙いは人々の間にある溝を埋めることにあると思います。仮にもし誰かが私についての映画を作ることがあったとしても、私は盗用されたとか、何かが奪われたとは思わないと思います」と、本作への自信をにじませていた。

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