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上白石萌歌「辞めよう」挫折した18歳 重みある時間経て「お芝居が好きだ」と確信

映画『子供はわかってあげない』で主演を務める上白石萌歌 (C)ORICON NewS inc.の画像

映画『子供はわかってあげない』で主演を務める上白石萌歌 (C)ORICON NewS inc.

 2011年、10歳の時に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリに輝き、芸能界デビューを果たした上白石萌歌(21)。長きにわたって映画、ドラマ、舞台などで数々のヒット作、話題作に出演する一方で、近年は「adieu」(アデュー)名義でアーティスト活動を行うなど、活動の幅はさらに広がっている。だがその女優人生は決して平たんではなく、時には挫折することもあったという。そうした悩みから突き抜けた先に出会ったのが、8月20日(金)より公開の映画『子供はわかってあげない』だった。10代最後の映画となった同作に対する思いについて、女優・上白石萌歌が語る。

【劇中カット】ほぼ”ノーメイク”で撮影に挑んだ上白石萌歌

 8月4日に放送されたバラエティー番組『突然ですが占ってもいいですか?』に出演した上白石は番組内で、18歳の時に「女優を辞めよう」と思っていたことを告白していた

 「あの頃はまさにわたしにとっても大きなターニングポイントでした。自分がここにいていいんだろうかという気持ちと、自分が求められていることに対して、技量がまったく追いついていないような気持ちが半年ほど続いていたんです」と語る彼女は、当時のことを「まさに初めての挫折でした」と振り返る。

 沖田修一監督の『子どもはわかってあげない』のオーディションが行われたのはまさにこの時期だった。「でもその時は半分、女優を辞めようと思っていたので、きっとこの作品はやれないし、多分わたしじゃない人がこの作品をやるんだろうなと思っていたんです」と振り返る上白石だが、その後に出演した『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』『いだてん~東京オリムピック噺~』といった作品を通じて、あらためて女優としてやっていきたいという決意が固まった。

 「そう考えるとこの作品をできたことは奇跡ですし、そこまでにいろんな出会いがあって、改めてお芝居というものが本当に素晴らしくて、かけがえのないものだと気づくことができたから、この作品までたどり着けたのかなと思います」と語る。

 本作が撮影されたのは2019年の夏。撮影当時19歳だった上白石にとっては、この作品が10代最後の映画となった。だがその後のコロナ禍によって、撮影から公開までに、およそ2年の時が過ぎた。現在は21歳となったことで「ちょっと照れくさいですよね」と笑い「やはり今の自分とはまったく違うし、懐かしいなという気持ちになります。公開まで2年たったけど、でもその時間があったから作品が熟された気がしているし、(共演者の細田)佳央太くんもこの2年でいろんな役を演じて、本当に魅力的な役者さんになられた。今が本当に公開するべき時だったんだなというのは感じていますね」と話す。

 『横道世之介』をはじめとした沖田監督の作品の大ファンだったという彼女にとって、10代最後の作品を沖田作品で締めくくることができたことは特別なことだったという。「とにかくいい時間を焼き付けたいなと。例えば10代という瓶があったとしたら、それにいいラベルを貼ってみたり、きちんとふたを閉めることで、いい瓶にしたいな、という気持ちで取り組みました」といい「この作品をすがすがしく終えることができたら、それまでの自分のことも認めてあげられるような気がしていたんです」という思いで本作に挑んだ。

 長編実写映画としては本作が初主演。水泳部の少女役ということで、自分史上最短となるショートカットにし、肌も自ら黒く焼いた。「いつか役で髪の毛をバッサリ切りたいというのが夢だったので、それもかなえてもらいましたし、この作品の前が『いだてん』だったので、すでに肌がまっ黒でした。ベースはそこでできていました。学生が日に焼けているのってすごく健康的で美しいじゃないですか。そういう物をフィルムの中に残せたらいいなと思って、できる限りのことはさせてもらいたいなと思ったんです」とその思いを語る。

 女優として過ごした10代の日々をあらためて「なんか一瞬のようで、すごくずっしりと重みがある10年だったなと思います」と振り返り「10歳から仕事をしているということは、自分の人生の半分以上をこの世界と共にしているんですよね。何度、オーディションを受けてもひとつも通らなかった時もあったし、役者としての存在意義みたいなものがまったく分からないときもありました。お芝居と出会ったことで揺らぐこともありましたし、逆に強くしてもらったりすることも多かったんですよね」としみじみ。

 だがそれゆえに「デビュー当時からこれまでの日々で、すごく苦しかったこともありましたけど、それが今につながっていると思うと、あの時の自分を少しは褒めてあげたいですし、その頃の気持ちを今も忘れずに持ち続けていきたいなと思います」と感じられるようになったという。

 そんな彼女に「お芝居は楽しいですか?」と尋ねると「はい!」と力強い返事が。「もちろんお芝居とか表現する上で苦しんだりすることはあるんですけど、自分の健やかな体と精神があってこその表現だなというのはすごく身にしみて感じているので。今は表現する以外の自分も大切にしたいなっていう気持ちもあります。きっとこれから先も落ち込む時期はくると思うんです。それでも自分はお芝居が好きだという確信があるんで。これからももっと表現を深めていきたいですね」と語る彼女は、あらためて「今は元気です」と笑顔を見せた。

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