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『岬の兄妹』の片山慎三監督、商業デビュー作は佐藤二朗主演『さがす』

片山慎三監督(右)長編2作目で商業デビュー作『さがす』主演は佐藤二朗(左)。2022年公開予定 (C)2022『さがす』製作委員会の画像

片山慎三監督(右)長編2作目で商業デビュー作『さがす』主演は佐藤二朗(左)。2022年公開予定 (C)2022『さがす』製作委員会

 映画『岬の兄妹』で鮮烈なデビューを飾った片山慎三監督のオリジナル脚本による長編2作目にして、商業映画デビュー作となる『さがす』が、2022年に全国公開される(配給:アスミック・エース)。主演は、映画、テレビドラマ、演劇、バラエティ番組、さらには映画監督に至るまで、八面六臂の活躍を続ける佐藤二朗。釜山国際映画祭正式出品も決定している。

【動画】片山監督を輩出した映画祭、今年もオンラインで開催

 ポン・ジュノ監督の助監督として経験を積んだ片山監督の前作『岬の兄妹』は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018にて観客賞と優秀作品賞をダブル受賞。19年に行われた北欧最大の国際映画祭であるヨーテボリ国際映画祭では、イングマール・ベルイマン賞にノミネートされるなど、国内外から高い評価を受けた。

 本作は、「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と、告げた翌朝、姿を消した父の行方を、ひとり残された娘が孤独と不安を押し殺しながらさがす話。

 主演の佐藤はそのユーモラスなパブリック・イメージを封印し、不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父・原田智役として、彼が直面する苦悩や、単純に割り切れない人間の善悪の曖昧さを説得力あふれる演技で表現。片山監督もその作家性を存分に発揮し、心に潜む生々しさや怖さ・弱さ、滲む悲哀や滑稽さなど、「人間」そのものの本質を巧みに炙り出す。

■佐藤二朗のコメント

 ある日突然、手紙が来た。長文のその手紙の差出人は片山慎三。19年前のドラマで制作だった男だ。制作とはいえ、当時彼は21歳の右も左も分からぬ、いわゆる“使い走り”だった。でも発想や言葉が面白く、『君、オモロイな』と声を掛けたのを覚えている。

 そのあと彼は、数々の現場で鍛練し、感性を磨き、自腹で『岬の兄妹』という映画を監督した。その彼からの手紙には『自分の商業作品監督デビューとなる次作の主演を是非、二朗さんにやって欲しい』と書いてあった。手紙に添えられた、彼の商業デビューとなる『さがす』という妙なタイトルの脚本を読んでみた。『よくぞ俺のところに話を持ってきた』と思った。ちょっと凄い作品になると思う。ご期待を。

■片山慎三監督のコメント

 大阪に住む父が指名手配犯を見かけた、という実体験から生まれたオリジナル作品です。商業デビュー作ということもあり、よりエンターテイメントな作品にしたいという気持ちがありました。オリジナルだからこそ立ち帰る場所が常に自分自身でした。自問自答し、自分が作家として試されているような、良い意味での気合いと思いが入っています。本作のワールドプレミアが釜山国際映画祭で迎えられることとなりうれしく思います。映画を観てどういう反応が返ってくるのか非常に楽しみに思います。ぜひ日本での公開も心待ちにしていてください。

■気鋭の韓国のデザイン会社Propagandaがポスタービジュアル制作を担当

 『ハチミツとクローバー』『愚行録』『あん』『溺れるナイフ』といった邦画の韓国公開時のポスターや、『君の名前で僕を呼んで』『リトル・ダンサー』『キル・ユア・ダーリン』などの洋画、『渇き』『新しき世界』『お嬢さん』『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』、ドラマ『愛の不時着』など、近年の韓国映画界を代表する作品のポスターデザインを手掛け、その卓越したセンスにより、韓国のみならず日本の映画ファンにもその名が知られる韓国のデザイン会社Propaganda(プロパガンダ)が本作のロゴ・ポスタービジュアルデザインを担当。。

 同社が邦画の日本公開時のビジュアルデザインを手掛けるのはオール韓国ロケ&韓国のスタッフ・キャストで製作された『アジアの天使』以来2作目。オール日本ロケ、オール日本人スタッフ・キャストの日本映画では本作が初となる。

 今回発表された、超ティザービジュアルは、光るスマートフォンが無造作に卓球台に置かれ、そこにタイトルロゴ“さがす”を配置したシンプルなもの。しかし、タイトルの意味深さ、ビジュアル全体が纏う不穏さから作品の世界観にグッと引き込まれる仕上がりとなっている。

■次世代クリエイター映画開発プロジェクト「CINEMUNI」第1弾

 本作はつい先ごろプロジェクトのローンチが発表された、アスミック・エースとDOKUSO映画館が共同で運営する、企画開発から劇場公開、国際展開までをクリエイターと密にタッグを組み、日本から世界へと作品を送り届けていく、次世代クリエイター映画開発プロジェクト「CINEMUNI(シネムニ)」の第1弾作品でもある。本作品は韓国との共同製作でもあり、国内での興行のみならず、今後のインターナショナルな作品展開も予定されている。

■第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ(コンペティション)部門への出品が決定

 アジア最大規模を誇る映画祭として、常に世界から注目を集める釜山国際映画祭。第22回では、『羊の木』(18年、吉田大八監督)がキム・ジソク賞に輝き、第24回では『万引き家族』の是枝裕和監督が Asian Filmmaker of the year(今年のアジア映画人賞)を受賞。昨年開催された第25回では『由宇子の天秤』(21年、春本雄二郎監督)がニューカレンツ(コンペティション)部門の最高賞にあたるニューカレンツアワードの受賞を果たしている。

 第26回目となる本年度は、10月6日~15日にかけて開催予定。本作の出品が決定したニューカレンツ部門は、釜山国際映画祭唯一の国際コンペティション部門であり、アジアの新進気鋭の映画監督による第1~2作目が対象となる。本作の選出に対し、釜山国際映画祭プログラムディレクターのNam Dong-Chul氏は「さすがポン・ジュノ監督の助監督として研鑽を積んでいるだけに、個性的で抜け目のないスリラーに仕上がっている。単にどんでん返しが繰り返されているのではなく、人間に隠された一面の深く重い響きがこだまするスリラーだ」と、コメントを寄せている。

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