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「ごはんくらいなら作ったる」87歳の祖母が孫のために作る”おばあめし”、「ありがたかった」祖母への想い

おばあが作る、おにぎり。顔のように、具が盛り付けられることも(画像提供:@obaameshi)の画像

おばあが作る、おにぎり。顔のように、具が盛り付けられることも(画像提供:@obaameshi)

 87歳になる祖母の手料理を発信する、お孫さんのインスタグラムが反響を集めている。「おばあめし」として投稿される”おばあ”の手料理は実に独創的で、なかでも茄子のぬか漬けや自家製梅干しなどのおかずで目や口をつけた「顔おにぎり」は「めちゃくちゃかわいい顔」「おばあのセンス最高!」と話題に。食べたおにぎりの数は6000個以上だというお孫さんの大迫知信さんに、”おばあ”に対する想いを聞いた。

【画像】オクラにしいたけ…具材が顔に? その表情に哀愁がただよう、おばあが作った”おにぎり”

■”おにぎりくらいやったら作ったる” 祖母の言葉が「ありがたかった」

ーー2011年4月から、おばあさまのつくった手料理「おばあめし」を食べていらっしゃるとのこと。どのような経緯で、おばあさまのご飯を食べるようになったのか、お聞きしてもいいですか?

「きっかけは僕が2011年に勤めていた会社を辞めて、大学に入学したことです。学費や生活費を全て貯金だけでまかなうのは難しかったのですが、祖母が『ごはんくらいなら作ったる』と頼もしいことを言ってくれました。それで祖母の家の近くに住み、晩ご飯は祖母のところに食べに行くようになったんです。
 
 さらに昼ごはんは『おにぎりくらいやったら作ったる』と言ってくれて、ありがたかったですね。そうして昼と夜は祖母の作ったものを食べるようになりました。もちろん僕はそのかわりに、洗い物や掃除、生活用品の買い出しや日々の雑用など、高齢の祖母の手足となっています」

ーーブログやSNSで、おばあめしを発信しようと思ったきっかけは何ですか?

「祖母の料理はどれもおいしいのですが、少しおかしなところがあるんですね。たとえば、『揚げずにからあげ』という肉にまぶして焼くだけで唐揚げができる粉を使っているのに、それをわざわざ油で揚げていたり。酢豚と思って食べたら、肉が総菜の唐揚げで『酢鶏』になっていたり(笑)。最近も、タコの形に切った『タコさんウインナー』がたっぷり入った煮込み料理が出てきてびっくりしました」

ーーそんな料理を食べるのも、楽しそうですね(笑)!

「はい、そんな『おばあめし』のことを人に話すと、面白がってくれたんですよね。はじめは、ただおいしいと思って食べていたのですが、祖母の料理が『面白い』ということに気がつきました。それでこの面白さをいろんな人と共有したくて、ブログやインスタグラムなどで発信するようになりました」

■ときにワイルドで独創的な料理も「日々、衝撃を受けています」

ーー6000個以上のおにぎりを食べてきた…というのも驚きです。おばあさまのおにぎりのなかで、もっともおいしかったものは?

「具材を貼り付けて顔にした『顔おにぎり』とか、思いもよらないおかずを混ぜ込んだものとか、祖母はこれまで本当にいろんなおにぎりを作ってくれました。その中でも特においしいと思うのは、鮭を使ったおにぎりです。鮭のほぐし身が大量にごはんに混ぜてあったり、切り身がそのまま貼り付けてあったり、どれも豪快な見た目で味もたまりません。結局定番の鮭おにぎりが最高かもしれません(笑)」

ーー大迫さんがもっとも衝撃を受けた”おばあめし”は何ですか?

「祖母の料理には日々、衝撃を受けています。ひとつに絞るのは難しいですが、最近だと『丸ごとのイワシと鶏の手羽元をフライパンで炊いたもの』ですね。イワシが丸ごと何匹も並んでいて、そのあいだには手羽元がごろごろとひしめいているんですよ。そのワイルドすぎる見た目に衝撃を受けました。何とも例えようのない独創的な料理ですが、トマトを入れればイタリア料理のアクアパッツァに見えなくもないなと思いました(笑)」

ーーおばあさまは、ご自身のご飯への反響コメントなど見られることはありますか?

「祖母はガラケーで電話を受けるのが精一杯なので、自らインスタグラムのコメントを読むことはできません。ですから僕が、いただいたコメントを読んで聞かせています。祖母はちょっと頑固なところがあって、感想はほとんど語らず黙って聞いています。

 でもたくさん反響があった次の日には、料理が豪華になっていることがあるんです。そんなふうに祖母は自分が作る料理で、うれしさを表現しているようです。言葉より行動で示す、昔かたぎの職人みたいな性格です」

■「じっくり味わい楽しんで、『おばあめし』を伝えていきたい」

ーーおばあ様が料理をする姿は大迫さんの目にどう映っていますか?

「祖母は『手足の節々が痛い』とか『昔のように体が動かない』とか、よくボヤいています。でも台所に立つと背筋が伸び、動きもキビキビと無駄がなく、僕が手伝おうとしても邪魔者扱いされてしまいます。祖母は87歳という高齢になり、さすがにできないことが増えてきました。それでも料理を作る姿には、以前と変わらない頼もしさを感じます」

ーー今後、おばあ様の料理をどのように伝えていきたいですか?

「祖母は今でも、手間ひまをかけて工夫を凝らした料理を作ってくれています。それでも、以前はできていたことが、難しくなってきています。例えば数年前、近所に配るほど大量に手作りしていた恵方巻は、今はスーパーで買ってきています。
出来合いの総菜や冷凍食品の出番が増えても、それはそれで祖母の作る『おばあめし』ということに違いはないと思っています。これからどんな料理やおにぎりが出てきても、ひとつひとつをじっくり味わい楽しんで、『おばあめし』を伝えていきたいです」

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