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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、『DUNE』映画化は35年来の夢 ティモシーなしで実現はなかった

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映画『DUNE/デューン 砂の惑星』(10月15日公開)(C)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 映画『DUNE/デューン 砂の惑星』(10月15日公開)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督(53)がこのほどオンラインで取材に応じ、本作の主人公ポールを演じるティモシー・シャラメについて、「ティモシーは素晴らしいアーティストであり、一人の人間としても素晴らしい。実はポールはほかの候補がいなく、プランBがなかったので断られたらどうなっていたか」と、本作は彼なしでは成立しなかったことを明かしている。

【動画】『デューン/砂の惑星』日本版予告

 本作は、1965年の発売以来、多くのカルチャーに影響を与え続け、『スター・ウォーズ』『風の谷のナウシカ』『アバター』などの歴史に名を刻む名作も、この小説なくして生まれなかったと言われている伝説の小説「デューン/砂の惑星」(著:フランク・ハーバート/ハヤカワ文庫)。

 “未来が視える”能力を持つ青年、ポール・アトレイデスが主人公の物語。この惑星を制するものが全宇宙を制すると言われる、過酷な“砂の惑星デューン”への移住を機にアトレイデス家と宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家の壮絶な戦いがぼっ発。父を殺された復讐、そして全宇宙の平和のために、巨大なサンドワームが襲い来るその星で“命を狙われるひとりの青年”ポールが立ち上がる。

 この小説を13歳の頃に初めて読んだというヴィルヌーヴ監督。『2001年宇宙の旅』や『スター・ウォーズ』などのSF映画、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』などのスティーブン・スピルバーグ監督作品などにすっかりハマっていた中で、「デューン/砂の惑星」を読んだ感動は、大人になってからもずっと監督の“宝物”になった。

 「ポールのメランコリア、抱えている孤独、そして彼がアイデンティティーを見つけていくその旅路。しかもそのアイデンティティーを自分と違った文化、本作の場合はフレメンの違った文化の中で見つけることができる。つまり自分のホーム、故郷を外国で見つけることができるというこの道のりがとても美しいものに感じたんだ」

 「この小説をいつか映画にする」と、心に決めたのは「35年前」だったという。それから、映画監督としてデビューを果たし、実績を積んでいったヴィルヌーヴ監督。2016年、エイミー・アダムス主演の『メッセージ』で、第89回アカデミー賞において監督賞にノミネートされた(同作では、作品賞を含む7部門にノミネートされ、アカデミー音響編集賞を受賞)。SF映画の金字塔『ブレードランナー』の35年ぶりの続編『ブレードランナー 2049』(17年)も手がけ、「新進気鋭のSF映画監督」としての地位を確立する。どうやらその裏で(2016年頃)、「デューン/砂の惑星」を映画化する企画は動き出していたようで、ポール役にちょうどいい年齢のティモシー・シャラメも頭角を現してきた。まさに天の配剤ともいうべきかもしれない。

 ティモシーは、『君の名前で僕を呼んで』(17年)で21歳にしてアカデミー賞主演男優賞にノミネートを果たして以降、『ビューティフル・ボーイ』(18年)、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19年)、Netflix映画『キング』(19年)などに出演し、あっという間にスターダムにのし上がった。今年9月に開催されるファッション界最大の祭典MET GALAの共同ホストにビリー・アイリッシュや大坂なおみらと共に選出されるなど、Z世代を代表する次世代スターとして大きな注目を集めている。

 「ポール役をティモシーが演じてくれて、よかったですね」と共感を込めて伝えると、「Yes, Yes, Yes, Yes, Yes,」と、テンションが上がって笑顔になったヴィルヌーヴ監督。

 夢が実現した心境を「まだ時々頬をつねって(現実のことか)確認している。でも、今はまだ未完の仕事だ。原作の最初のパート(前半)を映画化しただけだからね。とても奇妙な感じだ。ハンス・ジマー(※)が言ったのを覚えている。『昔からの夢をかなえようとするのは果たして良いアイデアなんだろうか』って。『危険ではないのか』って。彼の言う通りだったよ。楽な道のりではなかった」と打ち明けた。

 本作の制作において、何よりも自身の「映画作家としても進化」を求められたといい、「自分の中の多くの限界を乗り越えていかなければいけなかった。映画学校に通っているみたいだった。こんなに学んだ体験はなかった。人生の中で一番大変な映画であったけど、こんなに楽しみながら作った映画も初めてだった。とてもユニークな体験でした」と、話していた。

※映画音楽を多数てがける作曲家。本作や『ブレードランナー 2049』など、ヴィルヌーヴ監督作品にも参加。

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