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40年以上続く「顔文字」文化、絵文字やスタンプが増えた現代における存在意義とは

2020年の顔文字大賞に選ばれた「ぴえん」の画像

2020年の顔文字大賞に選ばれた「ぴえん」

  ガラケー時代から使い続けられている“顔文字”。現代では様々な絵文字やスタンプが多用され、多くの表現方法が可能になっているが、形を変え、顔文字は今でも広く使われている。しかし、一部では「もう古い」という声もあり、使う顔文字によっては「おじさんっぽい」と思われるものもあるという。現代文字を組み合わせて、感情を伝えるための顔のような記号を使いだしたのは、諸説あるが1982年に発明された『 🙂 』(笑い)と『 🙁 』(怒り)であるとされている。40年近く続く「顔文字」の現代における価値や時代の変化について、20万以上の顔文字が登録され、今もなお新しい顔文字を生み出し続けているアプリ『Simeji』のプロダクト事業部・古谷由宇氏に聞いた。

【画像】「笑」を表す絵文字だけですごい数… 簡単なものから複雑すぎるものまで集めた絵文字辞典

 
■約20万種の顔文字を登録 各SNSによって異なる、よく使われる顔文字とは

 累計4700万ダウンロードを記録した、スマホのキーボードを自分好みにカスタマイズできる着せ替えアプリ『Simeji』。同アプリにはキーボードを着せ替え出来るという機能以外にも、アプリ内に収録されている「顔文字」の豊富さが特徴。アプリをダウンロードするだけで、約20万種類以上使用できる。

――公開されている顔文字が「センスがすごい」「可愛い」と話題ですが、新しい顔文字はどのように企画・追加しているのでしょうか。

顔文字はスマホ社会における感情表現方法です。特に日本では「怒っている」という感情一つとっても程度が違うので、『Simeji』ではそういった“感情”や“個性”を表現できることを重視しております。また、流行っている言葉・スラング・アニメなどに合わせて顔文字を登録しております。

――東京五輪に合わせて、競技の顔文字も追加されておりましたが、顔文字の制作はどのように行っているのでしょうか。

いかにそのスポーツを一目で表現できるかを重視しております。中には「これなんだろう?」というものもございますが、『Simeji』ユーザーの皆様に楽しんでいただけるように企画しております。

――他には、どのような顔文字を追加されていますか。

SNSでよく利用されるような顔文字を追加しております。Instagram向けには、顔文字というよりは、綺麗な線を表したものを。TikTok向けには、「いいね」というものを表す顔文字を多く登録しております。

■「Japanese Emotions」と称される日本独自の進化を遂げた顔文字

――2014年から、その1年で最も流行った顔文字を決める「顔文字大賞」という企画を行われているそうですが、どのような理由で始められたのでしょうか。

近年、チャットアプリやSNSが活発化し、スマホによるテキストコミュニケーションが更に増えております。今年の漢字や流行語など、様々な今年一年を表すものはいくつかありますが、感情表現の一つである顔文字にも、同じように今年を表すものがあるのではと思い、皆様に楽しんでもらえるならと、実施しております。

――昨年2020年の顔文字大賞は「ぴえん」でしたが、近年流行している顔文字は一体どのような傾向があるのでしょうか。

明るいニュースよりも、暗いニュースが先行しているように見える世の中ですが、そのような中でも前向きな「頑張ろう」という感情表現の顔文字が多用されている印象です。オリンピックもあってか、応援する顔文字、喜ぶ顔文字も増えてきております。顔文字は「嬉しい」という意味があるものに、横に「ファイト」と文字が一言つくだけで、応援の顔文字にもなるなど汎用性があることも特徴です。今年の顔文字もどんなものが来るか今から楽しみです。

――多くのSNSでスタンプ機能が多様化する中で、「顔文字大賞」や、ジャンルごとで分けられた「顔文字辞典」など、顔文字を大きく取り上げている理由は何でしょうか。

テキストによるコミュニケーションがなくならない限り、感情表現方法である「顔文字」の必要性はあり続けると考えております。「あの顔文字ってどんな意味なんだろう」、「今みんなはどんな顔文字を使っているんだろう」と、“顔文字を選ぶ”ユーザーと“顔文字を提案する”『Simeji』のインタラクティブなコミュニケーションが、より活性化できればと思っております。

――スタンプとは異なる、現代の顔文字の存在意義・役割とは何だと思われますか。

先にも軽く触れさせていただきましたが、日本語のコミュニケーションの特徴は同じ意味合いの言葉でも度合いが違う場合がある点です。そのわずかな違いを表すことのできる「顔文字」は様々なバリエーションで発展し、「Japanese Emotions」と言われるほどのものとなっています。

■「感情」と共に「自分らしさ」も表現 文字中心だからこそ必要な顔文字文化

――ガラケー時代から顔文字文化は続いておりますが、時代の変化と共に顔文字はどのような進化を遂げているのでしょうか。

特殊文字と呼ばれる、句読点号などの学術記号や単位記号、通貨記号、国際音声記号を多用した顔文字が増えたと感じております。同じ「嬉しい」でも「個性」や「感情」を表すためのバリエーションが見られます。最近は絵文字と組み合わせた顔文字なども増えてきており、その幅は無限大です。

――今では、若者の間で「おじさん」を感じる顔文字があると言われており、一部の顔文字が「古い」という認識もあるそうですが、現在、どのような顔文字が古いと思われているのでしょうか。

最近の顔文字は特殊文字を利用した物が多いですが、「古い」顔文字と言いますか、昔からある顔文字という意味で言えば、90年代PC普及の際に使われていたシンプルな顔文字です。例えば、こういった顔文字「(^ー^)」は、PCであれば変換を使わずとも出せます。特徴としては、PCのキーボードで表現できる顔文字、それと組み合わせて少し捻った顔文字が「古い」と言われているのだと思います。「Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」

――では、顔文字が持つ魅力とは何だと思われますか。

先ほどの顔文字の進化にも関わるのですが、「感情」と一緒に「自分らしさ」を表現できる点ではないでしょうか。今となってはチャットツールやSNSなくてはならない存在の中で、顔文字も同じくなくてはならない文化となりました。例えば、家族に一言「帰る」と送るよりも「帰る ε=(ノ゚д゚)ノ」と送るだけで、印象が変わってくるかと思います。「急いで帰ってくるんだな」というのも伝わりますし、「そういう可愛い一面」のある人柄も伝わります。感情が伝わりにくい、文字中心の連絡手段が一般的になってきたからこそ、その感情の機微を伝えられる点が「顔文字」の大きな魅力であり、今もなお使われ続けている理由だと思います。

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