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カンバーバッチ主演の冷戦スリラー『クーリエ』60年代スパイ映画の趣き

ベネディクト・カンバーバッチ主演、映画『クーリエ:最高機密の運び屋』(9月23日公開)(C) 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.の画像

ベネディクト・カンバーバッチ主演、映画『クーリエ:最高機密の運び屋』(9月23日公開)(C) 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

  『シャーロック』や『ドクター・ストレンジ』で知られる英国映画界を代表する俳優のひとり、ベネディクト・カンバーバッチが主演する映画『クーリエ:最高機密の運び屋』(9月23日公開)の場面写真が新たに到着した。

【画像】そのほかの解禁された場面写真

 ある日突然スパイとなった平凡なセールスマン、グレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)が緊張の面持ちでロンドンの街を歩く姿や、常に盗聴・監視されていることに警戒してアイコンタクトで何かを伝えるような場面が切り取られている。さらに、スパイになったことをひた隠しにする夫の変化を感じ取り、不安げな表情を見せるウィンの妻シーラ(ジェシー・バックリー)や、頭にスカーフを巻いてソ連側に潜入するCIA局員エミリー(レイチェル・ブロズナハン)といった女優陣の姿も。

 こうした1960年代ロンドンとモスクワの街並みや衣装、そして当時の雰囲気を再現するのは大変な労力が必要だったことは想像に難くない。ドミニク・クック監督は、「色を限定したんだ」と語る。「たとえば、赤いレンガは使わないことにした。厳しさを感じさせたかったので、赤いレンガは一つもないんだ。ソフトで温かで趣きのある世界にはしたくなかったんだ」と明かす。

 衣装に関しても同じように色味が限定された。登場人物たちは保守的で派手ではないので、それが服装にも表れている。「今のように、なんでも手に入る時代ではなかったから、人々は服をそれほど多くは持っていなかった。中流階級の人で、スーツを2着持っていたくらいだろうね。可処分所得はそれほどなかったから、今と比べると服は決して安いものではなかったんだ」と時代考証にも余念がない。

 さらに、クック監督はこうも語っている。「1960年代初めを舞台にしたスパイ映画や時代映画を何本も見たよ。60年代に作られた映画と、それ以降に作られた映画には面白い違いがあるよ。60年代の映画は派手さがなくて、よりリアルなんだ」。一見地味に見えるが、それは監督が徹底してリアリティを追及した成果なのだ

 本作は、新型コロナウィルス感染拡大による公開延期を経て、今月13日よりイギリス本国で劇場公開された。「撮影が良い。演技はさらに良い。想像をはるかに超える面白さ」(Empire Magazine)、「ベネディト・カンバーバッチはジェームズ・ボンドの人間味を見事に表現した」(The Times)、「超一級の冷戦スリラー。今にも切れそうなほど張り詰めていく緊張感がたまらない」(The Mail on Sunday)など絶賛評が相次いでいる。

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