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『サマー・オブ・ソウル』クエストラブ監督のコメント付き特別映像

スライ・ストーン=映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』8月27日公開 (C) 2021 20th Century Studios. All rights reserved.の画像

スライ・ストーン=映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』8月27日公開 (C) 2021 20th Century Studios. All rights reserved.

 今年1月に開催されたサンダンス映画祭のオープニング作品として上映され、熱狂的な賛辞とともにドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をW受賞した映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』(8月27日公開)。本日、映画初監督に挑んだアミール・“クエストラブ”・トンプソン監督が、本作に込めた思いを明かす特別映像とともに、日本公開へ向けたメッセージが到着した。

【動画】クエストラブ監督のコメント付き特別映像

 1969年、あのウッドストックと同じ夏、ニューヨークで30万人を集めたもう一つの大規模フェスがあった。1969年、6月29日から8月24日までの日曜に6回行われた「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」。若きスティーヴィー・ワンダーやB.B.キング、ゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンとメイヴィス・ステイプルズ、当時人気絶頂のスライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、全米ヒットチャートを席巻していたブラック・ミュージックのスターが集結していたにもかかわらず、その存在は約50年もの間、封印されていた。

 このフェスティバルの全貌をパワフルなドキュメンタリー映画として蘇らせたのが、5度のグラミー賞受賞者であり、「ザ・ルーツ」のドラマー/DJとして世界的人気を誇るクエストラブ。

 今月2日から北米752スクリーンで現在も上映中のこの映画は、現地で「目の覚めるような感動」(Hollywood Reporter)、「驚異的な傑作」(LA Times)、「今年のベスト・ムービー」(ニューヨーカー誌)、「クエストラブの敬意と情熱がスクリーンにあふれ出す」(ロサンゼルス・タイムス紙)と、各メディアから絶賛の声が絶えず、米批評家サイトの「Rotten Tomatoes」では、批評家満足度99%、観客満足97%という近年ではあまり例のない数字を叩き出している(7月12日時点)。

 さらに、デトロイト、ヒューストン、NY、フィラデルフィア、サンフランシスコ、ワシントンDCで実施されている出口調査の「Cinemascore」として、2年ぶりの快挙となるA+の最高評価が出されるなど、本国アメリカで大絶賛されているという。

 伝説級アーティストたちのエネルギッシュなパフォーマンスに圧倒され、観ている者を熱気あふれるフェス会場へと誘ってくれる本作には、若きスティーヴィー・ワンダーのドラムソロやウッドストックにも登場したスライ&ファミリーストーンの自由と希望の賛歌など、音楽好きを唸らせる幻の映像が盛りだくさん。それだけでもこの夏必見の作品と言えるのだが、本作には、単なる音楽ドキュメンタリーを超えた、重要なメセージが秘められていることを心に留めておきたい。

 クエストラブは、本作の映画化を進めるにあたり「1969年と現在に類似点が多いことに気がついた。当時起きていたことの多くが50年後にも起きている」と明かしており、劇中では、ライブ映像に重点を起きながらも、ヴェトナム戦争、ジョン・ F. ケネデイ、マルコム X、ロバート・ケネデイ、キング牧師暗殺といった、生きたアメリカ近代史とも言える過去のニュース映像を差し込むことで、Black Lives Matterをはじめ、2021年の今も続く社会情勢に一石を投じているのだ。

 彼は「音楽はメッセージを伝える手段」と明かしながら、「これは日の目をみるべき映像だ。当時の黒人社会を巡る状況が分かる。政府や警察が市民をどう扱ったか、目の当たりにできる。そして発言する黒人の姿を」と強く訴えかけている。

 50年もの間、この映像が封印され続けてきたことについても、「黒人文化が抹消されてきた」と表現するクエストラブ。「自分が生きている間はこうした黒人文化の抹消が再び起きないようにしたい」という切実な思いが込められているのだ。

 至高のライブパフォーマンスの数々と、生きたアメリカ現代史ともいえる貴重な記録映像を見事に織り込み、誇りと希望に満ちあふれたメッセージを観る者に投げかける本作。日本公開を迎えるにあたり「ぜひ映画館で観てください」とメッセージを送っている。

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