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映画『アジアの天使』の天使とは? 「ヘンテコ」で「変な姿」を解禁

映画『アジアの天使』(公開中)に登場する天使を演じる芹澤興人と石井裕也監督 (C)2021 The Asian Angel Film Partnersの画像

映画『アジアの天使』(公開中)に登場する天使を演じる芹澤興人と石井裕也監督 (C)2021 The Asian Angel Film Partners

 俳優の池松壮亮が、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『ぼくたちの家族』に続いて石井裕也監督とタッグを組んだ最新作『アジアの天使』(公開中)より、タイトルにもある“天使”のイメージビジュアルとメイキング画像が公開された。天使役は、石井監督が演出したドラマ『おかしのいえ』(TBS)にも出演した芹澤興人が演じている。

【写真】映えないけどインパクトはある天使のおじさん(イメージビジュアル)

 本作は、石井監督があらためて初心に返り、これまでの経験値に頼らずにオール韓国ロケで挑んだ意欲作。妻を病気で亡くしたシングルファーザーの青木剛(池松)とひとり息子の学(佐藤凌)、そしてソウルでその日暮らしの生活を送る剛の兄、透(オダギリジョー)。韓国でタレント活動をしているソル(チェ・ヒソ)とその兄(キム・ミンジェ)と妹(キム・イェウン)。ソウルから江原道(カンウォンド)へと向かう列車で偶然巡り合った二つの家族は、言葉が通じ合わないにもかかわらず、不思議な旅を共にすることに…。

 不思議な旅を、さらに摩訶不思議なものにするのが、劇中に登場する天使。6月に開催されたプレミア上映イベントでオダギリジョーは「『天使』がこの映画の要所要所に出てきますけど、その姿がちょっとヘンテコなんですね。何をしてヘンテコだと言うのか…、それは私達の固定概念にほかならないわけですが。ここで言う『天使』というものは、『奇跡』と同義語だと思うんです。『奇跡』というものは、一生に一度起こるか起こらないもの。その『奇跡』がヘンテコだからって、それを否定することができるのでしょうか? 一生に一度、出会うかわからない『天使』がヘンテコであったとしても、それはむしろ愛すべき『奇跡』なのではないでしょうか。人生にはさまざまな『ヘンテコ』が必要なんです」と話していた。

 オダギリは「ヘンテコ」と形容したが、解禁されたメイキング画像には真冬の漢江で暖をとりながら石井監督とプランを話し合う天使(芹澤)の姿を見ることができる。

 またプロデューサーを務めたパク・ジョムボムは、パンフレットのインタビューで「天使がいたらどんな形をしてると思いますか?」という質問に、「労働者の形をしていると思います。何故なら彼らは私にとって最も普通で最も偉大な存在だからです」と答えている。

 今回の天使のビジュアル公開に寄せて、池松も以下のコメントを寄せた。

 「この映画に登場する天使は、アジアの天使という言葉の本来持ついびつさと同様に、古くから西洋的なシンボルとして受け入れられ広く浸透した、今やその形を誰も疑うことのない天使のそれとは程遠く、変な姿をしています。

 そしてこの映画で描かれる登場人物たちもまた、それぞれが過去に囚われ、損失を抱えており、脆く、不完全で、へんてこな人生を歩んでいます。彼らに訪れる奇跡は、インスタ映えするような美しいものじゃないのかもしれない。西洋のように眩しい光が訪れるわけじゃないのかもしれない。それでも彼らは、何かを信じ、誰かを想う強い力を持っている。

 あなたは信じないだろうけど、白人でもなく、黒人でもなく、西洋史にのらない私たちアジアの天使に、もし本当に会えたならば。そしてそんな奇跡を、誰かが共に信じてくれて、共に生きてゆくことができるならば。その時私たちは、囚われていた価値を脱ぎ捨て、希望を得て、新しい時代を共に切り拓いてゆけるのではないかと、思っています」

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