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最新4K映像でよみがえる70年前の名作『恐るべき子供たち』劇場公開決定

フランス公開70周年を記念して修復された『恐るべき子供たち4Kレストア版』10月初旬よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国縦断公開決定の画像

フランス公開70周年を記念して修復された『恐るべき子供たち4Kレストア版』10月初旬よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国縦断公開決定

 ジャン・コクトーの小説をジャン=ピエール・メルヴィル監督が映画化、フランスで公開されて70周年になるのを記念し、修復された『恐るべき子供たち 4Kレストア版』が、10月初旬より、シアター・イメージフォーラム(東京)ほかで全国縦断公開される。4K映像でいかに美しく蘇ったのかが伺える、登場人物たちの危うい関係をコラージュした日本版ポスタービジュアル、場面写真が公開された。

【写真】最新の4K技術はすごい! 圧巻の再現性

 1920〜1950年代、パリのカルチャー華やかなりし頃に、時代の寵児となったジャン・コクトー。『美女と野獣』『オルフェ』など、詩・小説・絵画・演劇・批評・映画などマルチな才能を発揮した彼の活動は当時の多くの芸術家たちに影響を与え、特にピカソやモディリアーニ、サティ、シャネル、ピアフ、藤田嗣治らとの親交は有名。日本でも澁澤龍彦、萩尾望都、寺山修司などジャンルに囚われない多くの芸術家たちに多大な影響を与えたことで知られている。

 一方、ジャン=ピエール・メルヴィルは、スタジオ式の撮影スタイルとは距離を置き、俳優たちの演技はもちろん、街頭、自宅、公共の施設など、即興性を重んじた撮影方法を敢行。以後の映画界に大きな革新をもたらし、後には、『サムライ』や『仁義』などに続くフイルム・ノワールのスタイルを確立していった。

 撮影のアンリ・ドカエもメルヴィルの撮影スタイルに共鳴し、この後、ルイ・マルの『死刑台のエレベーター』、トリュフォーの『大人は判ってくれない』など、ヌーヴェルヴァーグの大きなうねりの一端を担った。

 まだ監督デビューしていなかった若きフランソワ・トリュフォーは、この映画を25回も観たとメルヴィルに告白し、後には「コクトー最高の小説が、メルヴィル最高の映画となった」と絶賛している。クロード・シャブロルも、『いとこ同志』にアンリ・ドカエを迎える際に「『恐るべき子供たち』と同じ様に撮って欲しい」と懇願したそうだ。ヌーヴェルヴァーグの胎動は、この作品を起点に既に始まっていたのである。

 美しくも危険な姉弟を演じた俳優たちも素晴らしい。姉を演じたニコール・ステファーヌは、あのロスチャロイルドの家系で育った。弟役のエドゥアルド・デルミットは、コクトーに「彼は私にとって“美”そのもの」と言わしめ、彼の寵愛の下に生涯を送った。

■新しく生まれ変わった『恐るべき子供たち』の日本語字幕と映像

 今回、劇場上映される4Kレストア版の日本語字幕は今回の公開を機に一新されることに。『燃ゆる女の肖像』の横井和子氏が翻訳を担当し、小説版『恐るべき子供たち』の翻訳者でもあるフランス文学者・映画評論家の中条省平氏が監修を担って、古典と現代の表現のバランスをとった。また、最新の4K映像は、コクトーとメルヴィルがこだわった美術や撮影のディテールを、深みのあるモノクロームの映像の中でクリアに見ることができるようだ。

■あらすじ
 ある雪の日の夕方、子供たちの雪合戦が熱を帯びる中、ポールは密かに想いを寄せていた級友ダルジュロスの放った雪玉を胸に受け倒れてしまう。怪我を負ったポールは自宅で療養することになるが、そこは姉エリザベートとの秘密の子供部屋、他者の介入を決して許さない、危険な愛と戯れの世界だった。

(C)1950 Carole Weinkeller (all rights reserved) Restauration in 4K in 2020. ReallyLikeFilms

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