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『ゾンビ』の監督が撮った悲惨過ぎてお蔵入りの未発表映画 半世紀経て日本初公開

『ゾンビ』で知られるジョージ・A・ロメロ監督による幻の未発表作品『アミューズメント・パーク』公開決定(C)2020 George A. Romero Foundation, All Rights Reserved.の画像

『ゾンビ』で知られるジョージ・A・ロメロ監督による幻の未発表作品『アミューズメント・パーク』公開決定(C)2020 George A. Romero Foundation, All Rights Reserved.

 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)、『ゾンビ』(78年)などゾンビ映画の第一人者であり、ホラー映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督が1973年に撮った作品で、約3年前にその存在が確認された映画『アミューズメント・パーク』が日本初上陸、10月15日より新宿シネマカリテ(東京)ほかにて全国で順次公開されることが決定した。あわせてロメロ監督の70年代作品、『ザ・クレイジーズ』(73年)、『マーティン/呪われた吸血少年』(77年)も劇場公開される。

【画像】『ザ・クレイジーズ』 『マーティン/呪われた吸血少年』 のビジュアル

 『ゾンビ』を発表し、全世界を恐怖のどん底へ叩き落し、以降の“ゾンビ映画”というジャンルを確立したロメロ監督。それ以前に撮っていた『アミューズメント・パーク』は、娯楽作品ではない。遊園地で心優しい老人が罵られ、無視され、突き飛ばされ、悲惨な目にあう、ただただ悲惨な映画。

 当時米国で社会問題となっていた高齢者虐待の問題を背景にルーテル教会の依頼で制作されたある意味、教育映画だったのだが、出来上がった作品があまりに容赦なく悲惨過ぎるとしてルーテル教会が世に出さず、お蔵入りとなっていた作品だ。

 そんな幻の未発表映画が半世紀を経て、ついに日の目を見ることに。ロメロ監督がある意味での教育映画を撮っていたという希少性、ホラー映画ではないが彼の視点で現実を映し出している内容、半世紀封印されていたといういわくつき、ということもあり注目を集めそうだ。

この『アミューズメント・パーク』とともに劇場公開される『ザ・クレイジーズ』は、人間を発狂させる細菌兵器の事故による人々の混乱をセミ・ドキュメントタッチな設定と残酷描写を交えながらの狂人、軍人、生存者の手に汗握る三つ巴で描いたパニック・ホラーの傑作。

 同じく、『マーティン/呪われた吸血少年』は現代を舞台に、人間の血を求める少年(自称84歳)と、彼を監視するいとこの老人との確執を軸に、ドラキュラに代表される吸血鬼伝説を新たな視点・角度から描いた作品。ロメロ監督が「自身の手掛けた作品の中で、最も気に入っている」と公言していた作品だ。本作にはロメロ監督自身も出演している。

 『アミューズメント・パーク』、『ザ・クレイジーズ』、『マーティン/呪われた吸血少年』の一般公開に先駆け、7月9日より新宿シネマカリテでは4週間にわたり開催される映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2021」 (略して「カリコレ2021」) 内では、2017年に他界したロメロ監督の命日である7月16日に3作品を上映することも決定した。

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