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夫に捨てられた主人公が学んでいくこととは? アネット・ベニングのインタビュー

映画『幸せの答え合わせ』(公開中)に出演するアネット・ベニング (C)Immersiverse Limited 2018の画像

映画『幸せの答え合わせ』(公開中)に出演するアネット・ベニング (C)Immersiverse Limited 2018

 アカデミー賞4度ノミネート、ゴールデングローブ賞6度ノミネート&2度受賞を誇る『20センチュリー・ウーマン』の女優アネット・ベニングと、『ラブ・アクチュアリー』などの俳優ビル・ナイが、結婚29年目に突然、夫の方から別れを切り出す夫婦を演じる映画『幸せの答え合わせ』(公開中)より、アネット・ベニングのインタビュー映像を紹介する。

【動画】アネット・ベニングのインタビュー映像

 インタビューでは、自身の演じた役柄の魅力や、共演したビル・ナイとジョシュ・オコナー、本作のテーマについて語っている。夫婦の一人息子ジェイミーを演じたジョシュ・オコナーは、Netflixの大ヒットシリーズ『ザ・クラウン』でチャールズ皇太子役を演じてゴールデングローブ賞を獲得、ロエベやブルガリのアンバサダーを務めるなど、人気急上昇中の英国若手スターだ。

 まず、グレースという役柄の魅力を聞かれたアネットは、「私は人間が好き。そして役者という仕事が大好き。役者は自分の役に主観的なアプローチが許されるわ。それは、その人物を愛してしっかりと支えてあげるということ。グレースは欠陥があり支えたいと思えた。優れた脚本だという証拠ね」と、その人間味あふれるキャラクターの魅力を語った。

 29年間連れ添った夫を演じたビル・ナイとの共演については、「もともと私は何十年も彼に夢中だった。同じぐらい長く連れ添ってる夫も理解してくれてるから心配しないで(笑)。だから共演できると知って興奮したわ。彼は楽しくて役者としても実力があり、仕事に対して真摯(しんし)に向き合う人よ。おまけに楽しみ方も知ってる。だから一緒に仕事ができて最高だったわ」と共演できた喜びを話している。

 グレースとジェイミーの親子関係については、「グレースとジェイミーはとても複雑な関係にあるの。夫に捨てられた彼女は息子を巻き込んで、夫の心を取り戻そうとする。彼女の場合は手遅れなのに、それに気づかず息子を使い、夫との間に立たせようとする。でも2人は誰にも状況を変えることはできないと学ぶの。起きたことに対してはグレースにもジェイミーにももはや成すすべがない。2人がそれを学ぶ姿が丁寧に描かれているわ。息子は親離れをしなければならない。そして母親は夫だけでなく息子も解放し、自立する必要があることが描かれてる」と劇中の2人の変化を交え解説している。

 『グラディエーター』でアカデミー賞脚本賞を受賞したウィリアム・ニコルソンが、自身の両親との実体験をもとに脚本を書き上げ、自ら監督も手がけた本作。可笑しみと切なさの間を行ったり来たりする家族のリアルなせりふには、まるで自分の家族アルバムの1ページに出会ったかのように共感せずにはいられない場面がちりばめられている。夫のまさかの離婚宣言から始まった家族それぞれのリスタート。人は何があっても光差す方へ必ずまた歩き出せる、と希望を持ってくれたら幸いだ。

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