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【上半期本ランキング】『鬼滅の刃』『呪術廻戦』がランキングを席巻 趣味をより楽しむ傾向高まる

「オリコン上半期BOOKランキング2021」TOP3 『『鬼滅の刃』吾峠呼世晴画集―幾星霜―』(C)吾峠呼世晴/集英社の画像

「オリコン上半期BOOKランキング2021」TOP3 『『鬼滅の刃』吾峠呼世晴画集―幾星霜―』(C)吾峠呼世晴/集英社

 コロナ禍による外出自粛に伴い、巣ごもり生活に続く今、読書で非日常を楽しむことが見直されてきている。本日31日に発表となった「第14回オリコン上半期“本”ランキング 2021」では、昨年もシーンを牽引し、そのブームが社会現象にもなった『鬼滅の刃』の関連本がBOOKランキング 2021のTOP10内に3作ランクイン。ほかにも「コミック」「BOOK作家別」「コミック作品別」、「ライトノベル作品別」でも同時1位を獲得し、さらなる躍進をした。

【21年上半期ランキング】 『鬼滅の刃』強し…“画集”や“塗り絵”もランクインしたBOOK総合TOP20

■『鬼滅の刃』に続いて『呪術廻戦』がコミックシーンを牽引…「週刊少年ジャンプ」作品が盤石の人気

 昨年に引き続き、「オリコン上半期“本”ランキング」を席巻したのは『鬼滅の刃』。総合部門にあたる「同BOOKランキング2021」では、『鬼滅の刃』初の画集『『鬼滅の刃』吾峠呼世晴画集―幾星霜―』が期間内売上47.0万部で1位に君臨。コミック売上をまとめた「同コミックランキング2021」でも『鬼滅の刃』最終巻となる23巻が期間内売上498.3万部で1位を獲得した。

 最終巻発売日当日には、全国紙5紙(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞)の朝刊4面にわたって「1億冊感謝記念広告」を掲載。前日の夕刊に掲載された「完結巻記念全面広告」と併せて大きな話題となり、発売日は「新聞広告」「広告掲載の新聞」「鬼滅の刃23巻」といった関連ワードがツイッターのトレンドに上がり、社会現象を巻き起こした。その勢いは画集とコミックにとどまらず、初の塗絵本『鬼滅の刃 塗絵帳 -蒼-』『鬼滅の刃 塗絵帳 -紅-』が、それぞれ期間内売上35.6万部、32.0万部を売り上げ、総合ランキングで5位、7位に。『鬼滅の刃』関連本3作品がTOP10入りを果たすという快挙を成し遂げた。また、ノベライズ作品は「ライトノベル作品別」でも期間内売上65.1万部で1位に君臨。物語が完結した後もブームがおさまらない大作となった。

 『鬼滅の刃』を生み出した『週刊少年ジャンプ』の盤石の人気も、今期、特筆すべき特徴だ。2018年に連載がスタートした『呪術廻戦』既巻15作はすべて、同ランキングの「コミック」でTOP20にランクイン。また同作のノベライズ作品『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』『呪術廻戦 夜明けのいばら道』(共に芥見下々,北國ばらっど)がそれぞれ期間内売上23.5万部、20.6万部を記録し、同ランキングの「ライトノベル」で1位2位を独占した。

 『鬼滅の刃』『呪術廻戦』は、アパレルやお菓子など、企業コラボやグッズなど多岐にわたり展開しているが、読者やアニメファンのみならず、老若男女を取り込んだ全方位型コンテンツとして成功を収めているのも、大きな特徴といえるだろう。

 そのほか、「コミックランキング」では、『進撃の巨人』『SPY×FAMILY』がそれぞれ期間内売上109.4万部、108.6万部でそれぞれ22位、23位と、『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『ONE PIECE』の人気作品に食い込む健闘を見せている。

■せっかく読むならハズしたくない? 文学賞受賞作品が上位に

 ランキングにおいて、次に注目したいのが、文学賞を受賞した小説が上位に多数ランクインしていることだ。今年1月に行われた第164回芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』(宇佐見りん)は、総合ランキングとなる「BOOKランキング」期間内売上39.3万部で2位を獲得、「文芸書ランキング」では1位に君臨。同作は、海外からも出版オファーが多数寄せられ、世界7カ国・地域で翻訳出版が決定している。

 同じく、世界から注目を集めているのが、昨年の全米図書翻訳部門を受賞し、大きな話題となった『JR上野駅公園口』(柳美里)。同作は「文庫ランキング」で、期間内売上27.8万部で1位。また、2021年本屋大賞を受賞した『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ)は「文芸書」期間内売上26.3万部で2位を獲得。ほかにも第164回直木賞、2021年本屋大賞にWノミネートで注目を浴び、第42回吉川英治文学新人賞を受賞した加藤シゲアキの『オルタネート』が「BOOKランキング」で23位、「文芸書」で9位にランクインした。

 受賞作のランキングは、コロナ禍による外出自粛で“おうち時間”を読書に充てる人が増えている中、「せっかく読書をするならハズしたくない」という心理を表しているのではないだろうか。さらに、『推し、燃ゆ』や『オルタネート』はプロモーションビデオ制作や、登場人物のキャラクターイラストなど、ポップなビジュアルでアプローチを行ったことも大きな特徴だが、この取り組みが「読書離れ」と揶揄されてきた若年層に向けて、文芸書への興味を高めるきっかけになったといえるだろう。

■「写真集」部門はバラエティでの活躍が顕著な2グループがランクイン

 「写真集」では、バラエティで活躍するアイドルグループ2組がTOP3を独占した。まず1位に輝いたのは、日向坂46のオフショット写真集『日向坂46写真集 日向撮 VOL.01』で、期間内売上12.8万部を記録。次いで、同グループメンバーの齊藤京子の『齊藤京子1st写真集 とっておきの恋人』が期間内売上12.6万部で2位を獲得した。

 日向坂46は、坂道グループの中でも「洗練されたバラエティ対応力」で定評があるアイドル。冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)で、MCのオードリーとのかけあいによって培われたその力で、現在は各局のバラエティ番組に引っ張りだこの存在に。なかでも齋藤京子は、3月7日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で、MCの東野幸治に声の低さなど「アイドルらしくない理由」を指摘され、話題となった。歌やダンスパフォーマンスのみならず、バラエティで見せる素顔が、ファンを増やし、写真集への関心を高めたといえるだろう。

 また、3位には、韓国の人気サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生し、まだデビュー1年余りながら、初の冠番組『トレスギJO1』(フジテレビ系)』で活躍するJO1の写真集『JO1 1st写真集『 Progress 』』が期間内売上6.4万部でランクイン。ときにお笑い芸人と同様に笑いを求めにいく全力な姿勢で、バラエティ番組に出演するたびに毎回SNSトレンドにあがるなど注目度の高い彼らだが、その人気を証明する結果となった。

 昨年は、筋トレやダイエット、トレーニング、料理、ゲームなど、“おうち時間”をいかに豊かに過ごすかというテーマに関心が高かった“本”ランキングだが、長引くコロナ禍を受けて、今年はさらに“自分時間”を極めるべく、趣味を追求する傾向に。メディアで話題となった人や作品がランキングに反映される結果となったのも、読書を通して、自分の興味を満たし、充足した時間を過ごしたいという思いの表れといえるだろう。

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